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AppleにおけるAI戦略(米国みずほ証券 兼松渉氏/Morning satellite May,2024)
AppleのAI戦略について解説する。
インターネットの大手と比較すると、AppleのAI戦略にはやや出遅れ感がある。特に、Microsoftではオフィスのコパイロットが既に収益に貢献してることもあり、多くの投資家は今後Appleがどういった形でAIを商品とサービスに組み入れ、それを収益化していくかに注目している。
以下のグラフは、大手の各社がAIなどの研究開発に投じている額を比較したものである。例えば、メタが売上高のおよそ29%にあたる資金を研究開発に当てているのに対し、Appleは売上高のおよそ8%に過ぎない。
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特に、2024年1Q決算では、各社がAIの強化に向けて積極的に設備投資を行っていることが示されたが、その中でAppleは過去最大となる1100億ドル相当の自社株買い戻しを発表した。
株価にはプラスとはなったが、目先の株主還元と株価の動向を気にするあまり、中長期的な業績の伸びにつながる先行投資が不十分なのでは?という不安もある。
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Appleのイベントで、新型のiPad Pro、それに搭載される新たな半導体のM4が発表された。そのCPUは、現行のiPad Proに搭載されているCPUのM2と比較すると、SPEEDが1.5倍アップ。また機械学習の処理を行うニューラルエンジンは、2017年のモデルよりも約60倍速く、ハードウェアの分野ではAppleが真剣にAIに取り組んでいることが分かる。
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ただ、気になるのは、こういったハードウェアを活用するだけのAIのソフトウェアがまだ正式に発表されていないと言う点である。今後開催される開発者会議のWWDCでは、今後iPhoneやiPad等の端末にどういった形でAI機能が組み込まれ、最新のハードウェアや半導体を使いこなすだけのソフトウェアのアップデートが見られるのかについて注目されている。
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