極上の飲み物三選

トップ3の世界最高の飲み物は?

drumroll〜〜〜!!

・C1000タケダのVitamine Lemon

・ジンジャーエール

・ルートビア(root beer)

味ももちろん格別。

ただ、各々に背景のストーリーがある。

C1000タケダのVitamine Lemon

今までずっとC1000タケダと呼んでおり、数日前に飲料名がVitamine Lemonと知った。

これは私が5歳の時に亡くなったおばあちゃんがいつも半分だけくれた飲み物。

甘すぎず、適度に酸っぱく、炭酸も強すぎない。これは本当に絶妙な調和が織りなすミラクル。本当に美味しい。昔から大変活発に動いていたから、活性酸素とか出しまくっていたのだろうか?数日ビタミンCを取らないと、直ぐに風邪気味になった。毎日欠かさずビタミンCを摂取してる時は風邪知らず。

最近知ったことだが、アスリートは毎日のビタミンC摂取で感染頻度が減るという文献が出てる。一般人は、感染の治りが早くなるんだっけ? けど、感染頻度は変わらずとか。代謝で必須のビタミンやミネラル、色々と奥が深く、まだ全貌は解明されていない。しかし、重要なのは確か。

ジンジャーエール

これは昔から好き。バイキングでも100%飲むんだよな〜。もちろん、バイキングでの楽しみは飲み放題の飲み物を色々混ぜて実験すること。ハーブティーを各種混ぜたり、ジュースも色々混ぜた。ジンジャーエールとオレンジジュースとか、オレンジジュースとアップルジュースとか、ジュース全種類混ぜたり、とにかくやってみるのが大好きな子供だった私。普段はジュースも100%のフレッシュジュース以外禁止だったこともあり、たかが外れたのがバイキングだったのかもしれない。そんな時、決まってジンジャーエールとルートビアは各々を単独で堪能した。

でも、一番記憶に残っているジンジャーエールの思い出は、抗がん剤治療の合間の退院の時。

病院の近くのホテルに泊まったある日、この時は遠方から来たお母さんも一緒。オーガニックの瓶に入ったジンジャーエールを購入。色々ハーブも入っており、なんか少し高級感のあるジンジャーエール。退院と、お母さんと一緒なのと、ホテルに泊まっているのと、色々なんだか晴れやかなタイミングでのちょっとした手軽な贅沢。単価としては、多分食費の方が高い。でも、ステロイドの副作用で血糖値が上がりやすいのと昔からの習慣が相まって、普段は全然ジュースを飲まない私にとって、糖分の入ったソーダを飲むのは特別な機会。このジンジャーエール、めちゃくちゃ美味しかった。喉越しも良い。

今でもこの時のジンジャーエールをキャピキャピはしゃぎながら買いに行ったらこと、一人一本ずつ買って飲んだこと(お母さんは私よりも甘いものは全然取らない。ジュースも菓子もほとんど取らないから、特に珍しくて特別)、一緒に飲んだ時の部屋の雰囲気、ジンジャーエールが格別に美味しかったこと、色々重なってとても大切な想い出。

だから、ジンジャーエールは一番身近だけど、同時に特別な飲み物。

Root Beer (ルートビア)

父は特に砂糖に関しては厳しかった。その割に、たまに特別に良いよと飲ませてくれることがある。7Up、Dr.Pepperも実は父が飲ませてくれたのが最初で最後。ルートビアも、とある夏の思い出だ。

何かを「買ってくれる」ことが極めて稀だった父が、私にこれは絶対に飲んで欲しいとスーパーで一番高級な瓶入りのルートビアの六本パック(SixPack) を買ってくれた。それが、めちゃくちゃ美味しかった。

え〜と、小学生の気がしていたけれど、あれは中学生だった。中学生1年と2年の間の夏休み。アメリカでその夏キャンプに参加した。韓国人の友人のためと偽り、自分が韓国語を覚えたいからと韓国語の漫画を買った。少林寺拳法の漫画。

家で一本目のルートビアを開封! 特に、大人のアルコール飲料とかにも興味を持ち始める年代の子供にとって、ビールと同じようなボトルに入ってるアルコール無しのルートビアは手に取るのも楽しい。結構缶に入ってる物が多いが、この高級感溢れるルートビアはビールと同じ感じの瓶。蓋もビール瓶を開ける時のように開けなければいけなかったのが、やっぱりなんか一人だけ禁断を破るみたいで何処か心躍る。

一口飲んだら、「クーッもう一杯!」って感じ。めちゃくちゃ美味しいからごくごく飲みたいのと、貴重な一本を大切にしたいからあえてゆっくり飲みたい気持ちが混在する感じ。

キャンプにも持って行ったのを覚えている。普段この地域に住んでいないこともあり、キャンプではどこから来たのか聞かれ、新しく友達を作るところから始めた。威圧感のある黒人の女の子に自分にもルートビアを分けるように半分命令されたのを覚えている。いや、嫌だよ。しかも、回し飲みとか汚いし。

とはいえ、差別してると勘違いされたくないのと、しょうがないからその瓶を上げれば済むと譲ったのは…… まぁ、正直判断としてどうだったかな?そのあと、回し飲みされた後に返されて、「いいよ残りはあげる」と言ったあとに「私が口つけたのは飲めないって言うの?」となんか威圧的に言われた時は困った。

「他人が口付けたものなんか飲みたくないに決まっってんじゃん」とは思いつつ、言葉を選ぶ。明日はルートビアを持参しないことで対策を講じようと思っている時に、再び威圧的に「明日も持って来て」と命令口調で言われた時はさらに困った。

話しは変わるが、その子の一味の大柄の女の子が黒にピンク色の文字で「悪」って漢字で埋め尽くされてる布を羽織っていたのを良く覚えている。それを見て、「それ悪って字だよ?なんでそれ選んだの?」とか、「愛って意味だ」と言っていた彼女に、「いや、それ悪って字だけど?」って言ったのか、細かいことは覚えていない。なんかのタイミングで、彼女が大切そうに身に纏ったその布が彼女の思い込みと正反対の意味だと言った。なんか、猛反発された。ただ、仲間に愛って意味だと強く言っていたことと、私が「そう信じたいんなら、そう信じていれば? それ日本語で悪って書かれてるのは事実だから」と思いつつ、争いは好まないので、なんか適当にやり過ごしたのを覚えている。(18、9で入院しる時まで、怒りという感情を知らなかった。)

結局男の子の友達が複数名でき、野球観戦やプールで遊んだり、日焼け止めを塗り合いっこしたのを良く覚えている。キャンプ自体はめちゃくちゃ楽しかった。

ひと夏の想い出と深く繋がるRoot Beerが特に記憶に残っているのはあると思う。

ただ、高校生になり、帰宅途中で色々なところに寄って帰るようになり、たまにご褒美にルートビアを買うようになった。たまに飲むそれが、どれほど美味しかったか。(その後、普通のルートビアではなく、カロリー控えめの人工甘味料入りのルートビアになったら、味が違うため購入頻度は下がって行った。砂糖の代わりに入れる人工甘味料は正直苦手な物が多い。なんか後味が残るし、味が違うんだよなぁ)

そして、私がルートビアを好きだと知った友人が、輸入品屋さんに行った時にルートビアを買ってくれた。これはカロリーオフの方だったけれど、久々に飲んだそれは格別の美味しさだった。そして、サプライズで貰ったため、とても嬉しかった。その彼はもうこの世に居ない。

なんだろう。ルートビアは美味しい。そして、色々な想い出がスパイスとして乗っかるから、その美味さはさらに際立つし、心に沁みる。

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