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こんな人をキャスティングする⑤~こんな人がクライアントに選ばれる~

初めましての方、そうでない方、こんにちは。

ウェルネスドア合同会社の狩野です。
前回はこんな人をキャスティングする④~複数の候補者からこんな人を推す!~を紹介しました。
今回は、結局どんな人がクライアントに選ばれているの?を紹介していきます。早速結論ですがPOINTは以下の通りです。

①こちらの「推薦」がそのまま通る場合
②SNS・ブログ・個人HP・youtube、Google検索などで沢山情報が出てきて依頼前に人となりが1番伝わっている人
③SNSのフォロワー数や、書籍執筆、メディア露出が影響する場合
④学歴、資格、論文執筆経験、英語力
⑤容姿や年齢
+α パソコン使える?

それでは個別に解説します。

①こちらの「推薦」がそのまま通る場合

企業社内で行われる、従業員の健康増進を目的とした「健康セミナー」や、「フィットネス」サービスのキャスティングのほとんどは、こちらからの「この人でどうでしょうか?(推薦)」で決まる事がほとんどです。

ですので、この場合「候補者」に対する「当社」の印象・好感度が最重要となります。

そして、当社のキャスティング時の印象と好感度の高い候補者の特徴と傾向というのは こんな人をキャスティングする②~④で解説していますのでご確認ください。

②SNS・ブログ・個人HP・youtube、Google検索などで沢山情報が出てきて依頼前に人となりが1番伝わっている人

実際にあった例をご紹介すると、某企業の支社で行われるオンラインフィットネス(ヨガ)の講師のキャスティングを行った時、キャスティングリストに3名の講師を掲載し、先方に提供しました。

3名とも、インストラクターとして実績は企画に対して何の問題もなく、オンラインでのレッスン経験も皆持っていました。ほとんどの場合候補者の優劣が実績やプロフィール上で大きな差がない時には「お勧めの先生はいますか?」とお客様から返答いただくのですが、この時は先方が講師を指名されました。

理由を伺った所、「ネットで〇〇先生の事を調べたら沢山情報が出てた」「youtubeにもレッスン映像が出ていて安心できた」との事でした。

この時に、お客様は事前に「どんな先生が担当してくれるのだろうか?」という事を凄く気にしていて、期待や不安を抱えているのだな気が付きました。

やはり、SNS・ブログ・個人HP・youtubeなどで
「あなた」の事を知らない人に、「あなた」の事を知ってもらえる情報源を十分に用意している人は選ばれやすいのだなと実感しました。

どれも無料で開設出来て、スマホ一つで運用できるモノですから使えるものは出来るだけ多く持つ事は、何もしない、少ないよりも有利に働きます。

③SNSのフォロワー数や、書籍執筆、メディア露出が影響する場合

これも実例を紹介します。
某企業様の商品プロモーションイベントで開催されるフィットネスレッスンの講師キャスティングを依頼されました。

レッスン自体は特殊な内容を求めているわけではなく、資格を持ったインストラクターであれば誰もが出来るであろう、難易度の高いものではありませんでした。

この時は、キャスティングリストに15名程掲載し、写真・経歴に加えて保有SNSのフォロワー数も載せました。
結局、イベントという事もあり、事前にレッスンの告知やプロモーションも講師のSNSを通じて行って欲しいというリクエストも頂き、最終候補者に絞られた4名はInstagramのフォロワー数が1万人前後(超える者も含め)という言えばインフルエンサーに該当するインストラクター達でした。

その中からさらにレッスンコンセプトと、スケジュール調整の結果1名に絞られましたが、案件の性質上、その人の持つ「広告宣伝効果」「ファン」「知名度」などが、専門性以上に重要視されたケースだったと思われます。

その他には、大手企業の健康保険組合様主催の健康イベントとして行われたセミナー講師のキャスティング時に、イベントとしての付加価値をつけるために、書籍の執筆経験の豊富な方をキャスティングし、抽選プレゼントとして、講師の書籍を数冊提供させていただいた事もあります。

案件の性質が、タイアップやイベントという類の場合は、SNSフォロワーや、書籍やメディア露出経験などがあるのは付加価値を高め選ばれやすくなる加点として働いています。

④学歴、資格、論文執筆経験、英語力

これは、執筆や監修、講演自体が「アカデミック」な性質が強く、科学や研究といった権威性を保証出来た方が良い場合に重要度が高まります。

専門分野の4年制大学や大学院への進学経験や、国家資格保有者、科学的な根拠に基づいた解説や裏付けが必要な場合には、本人が論文の執筆経験があり、難解な専門文書を日常的に読み解いた経験があるか?というのが強みになります。

英語力に関しても、専門文書の執筆や検索を行った経験のある方達ならご存じでしょうが、世の中的に検証と査読(複数の専門家のチェック)された文章というのは、英語で執筆し、各分野の団体ジャーナルに掲載される必要があったりします。さらに、英語と日本語とでは世の中に存在する情報量に圧倒的差があります。

日本語しか理解できず、日本語でしか情報収集できない専門家と、日本語も英語も出来る専門家とでは、取得できる情報の量と質に差が生まれることは必至です。

権威性のある監修や、講師が望まれる場合、学歴、資格、論文執筆経験、英語力は講師適正としての条件となる場合があります。

⑤容姿や年齢

これは、残酷な事なのですが。案件によっては容姿や年齢が重要視される場合があります。

③で実例を紹介した、企業のイベントやプロモーション系の案件で特に重要視されやすいでが、「若い人」「スタイルが良い」というのは強みになっています。

ただこれは、時間の経過と共に失われつつある、限界効用の低減する価値でもあるので、これだけを頼りに一生仕事をし続けるというのは難しいでしょう。

そして年齢に関してなのですが、日本はご存じの通り、少子高齢化で各産業の20代~30代の若い世代の労働者数はこれからもダウントレンドにありますので、「若い」というのだけ希少価値が高いという面があります。

特に、フィットネス業界では、パーソナルトレーナーはまだしも
フィットネスインストラクターはベテランと呼ばれる世代(40代以上)が多く若い世代のインストラクターは減少傾向にあり、良い人を探し出すのに苦労します。

逆に、80歳、90歳、100歳!なんてまで高齢になっても仕事を続けていれば、ほとんどその年齢がいなくなってきますので、専門家としての希少価値が高まる事もあります。(80代のフィットネスインストラクターみたいな)

+α パソコン使える?

また、現場での運動指導だけの業務ならまだしも、法人案件というのは講師として、執筆やプロモーション、資料作り、オンラインでの作業など、パソコンを使いこなせないと依頼が難しいものが多く、社会人になってから現在までずーーーっと運動指導現場のみで働いてきたトレーナーやインストラクター、その他パソコンを必要としない業務についていた健康分野の専門家の方々は、未だにパソコンも所有していなければ、タイピングもままならないといった人達も驚くほど多いと実感しています。

これでは、現場で「時間と体力」を切り売る、「人海戦術」として人数が欲しいという仕事以外の、言わば、今まで蓄積された知識や経験を活かしたクリエイティブな案件に関わって頂く事は難しいと判断せざる負えません。

本号まで繰り返し、SNSやブログ、個人HP、youtubeなど、ネットに関するサービスや仕組みを利用しようという話を出していましたが、これらをパソコンを使用してとにかく毎日「いじってみる」事で、パソコンの操作方法や、ネットリテラシーを高めてほしい

そしてそれが、「現場で体力と時間を切り売る」以外の仕事の創出に欠かすことが出来ない要素だからです。

現場で運動指導、栄養指導、カウンセリング等する以外に、企業案件を中心とした仕事でお金になるのは、ほぼ全てがパソコンやネットサービスを介して行われます。

執筆、資料作成、オンラインセミナー、画像・動画編集、その他案件の業務連絡や契約関係諸々 これらすべてパソコンが使えるか?使えないか?で大きく運命を変えています。

パソコンを持っていない、普段使っていない。というだけで
声をかける対象から外れているのです。本人はそもそも声がかからないので、このことが自身のキャリアに悪影響を及ぼしている自覚や実害を日常的に感じる事はないかもしれませんが、気づいていないだけです。

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こんな人をキャスティングする

と題して

こんな人をキャスティングする①~導入挨拶~

こんな人をキャスティングする②~どうやって候補者を「探している?」~

こんな人をキャスティングする③~候補者を絞る~

こんな人をキャスティングする④~複数の候補者からこんな人を推す!~

(本号)
こんな人をキャスティングする⑤~こんな人がクライアントに選ばれる~

までご紹介してきました。
当社は健康事業専門ですので、主に管理栄養士やパーソナルトレーナー、フィットネスインストラクター、産業医、保健師、歯科衛生士、臨床心理士など、健康分野の専門家の法人案件獲得の為のヒントとして、実際に業務依頼をする立場から見た、「依頼しやすい人」「依頼したい人」像を公開しました。

恐らくですが、当社に限らず他企業や、他産業でも①~③で書いた内容は大きく違わないのではないかと思います。

今後、加筆や修正があれば適宜行っていきます。
その他の記事も公開時も是非覗いてみてください。

それでは!




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