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ギブアンドテイク?win-win?なんか違和感がありませんか?

今日は久々に読み返している『嫌われる勇気』からギブアンドテイクについて考えてみたいと思います。

アドラー心理学では「課題の分離」という考え方があります。

自分の課題と他者の課題を切り分ける、分離する、ということです。

自分が他者にしたことで相手がどのような反応を示し、評価を下すか、というのは「他者の課題」。

つまり、どのように評価されようが自分はそこに踏み入れることのできない他者の課題なのだから、そこは分離しよう、という考え方ですね。

では例えば他者の自分への評価を高めようとする、好かれようとすることはどうなのか?

それは他者に縛られる行為となります。

よく「ギブアンドテイク」という言葉があります。ビジネスの世界でもよく使われるでしょう。

この場合「ギブ」は自分の課題、「テイク」は他者の課題です。

ギブする際、相手のテイクは「見返り」と言います。

アドラー心理学ではこの見返りについて、

われわれは見返りを求めてもいけないし、そこに縛られてもいけません。

としています。

見返りを「期待する」のは自分の課題かもしれませんが、見返り自体は他者の課題であり、それを前提にすることは他者への束縛となる、ということですね。

反対に相手からのギブに対し、見返りとしてのテイクを必ずしなければならないか、についても同様。

相手が期待しているからやらなければならない、というのは不自由だという考え方です。

このように考えていくと、ギブアンドテイクというのは社会通念上の儀礼的なものを除き、勧められるものではないような気がしてきました。

あと、よく「win-winの関係」というのも聞きます。

もともと「胡散臭いなぁ」と思っていたのですが(笑)、自分のwinはともかく、相手のwinについて触れるのは押し付けがましいし、なんとなく品がないような気がします。

ギブアンドテイクにしても、win-winにしても「他者の課題」に踏み込んでいるからなのかもしれません。

『嫌われる勇気』は数年前に読んでから何度か読み返しています。

頭ではわかっても今まで染み付いた考え方から脱却できそうでできない感じなのですが、行き詰まったときにはとても参考になる考え方です。

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