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思わず感動!プロのカウンセラーは眉毛で分かる?『公認心理師』の技術

カウンセラーをやっている知り合いが何人かいる。
みな仕事柄か、コミュニケーション能力が高く、穏やかで優しい人達ばかりだ。

プライベートでのお付き合いなので、それぞれ抱えている悩みを相談されることもある。おばあちゃんの素人相談員としては、実に光栄なことだ。

等身大の彼女(彼)達は、「普通の人」だ。
それでも仕事柄か、気持ちの切り替えは早いかもしれない。

一緒にお茶を嗜みながら、ひとしきり恋バナや悩みを話す女子会をしていく中で、お互い英気を養う。
そんなほのぼのとした普段の姿からは、人気カウンセラーだというカリスマ?はあまり感じられない。(ごめんね。あくまでも個人の感想ですw)

海外ドラマのカウンセラーのイメージ?

私の中にあるカウンセラーのイメージは、海外ドラマに出てくる離婚前後の登場人物たちが通う、美人もしくはイケメンカウンセラーだ。

ゆったりとした高級リクライニングチェアに横たわり、目をつぶったまま、ひたすら悩みを吐露している姿を、目にしたことはないだろうか。

たまに殺人事件が起きるような展開もあるが、そこで加害者も被害者もこなせるところが、カウンセラーという職業の不思議なところかもしれない。

そんなフワフワとしたイメージしかない自分にも、本気で相談者に寄り添うプロのカウンセラーの仕事ぶりを目の当たりにできる機会があった。

高齢の母が、不眠症のことを相談するために、憧れのカウンセリングを受けることになり、それに付き添うことになったからだ。

仕事のためなら、女(男)も捨てる!

そこは、クリニックに併設されているカウンセリングルームだったのだが、置かれていたのは、何の変哲もない事務机とイスだけだ。

柔らかな間接照明とか、高級な花瓶にあふれるほど活けられた花はどこ?

パソコンの前に、小動物系の面持ちの女性カウンセラーが座っている。
声もアニメに出てくるキャラクターのような可愛らしさがあり、全く威圧感がない。

表情を見ると、いわゆる8時20分眉というタレ眉で、実に親しみやすい顔つきである。
髪も若干ボサボサ気味で、研究室にいそうな理系女タイプといえば伝わるだろうか。

思わず、娘や孫を見るような気分にさせてくれるカウンセラーさんだった。

最初こそ母も緊張していたのだが、彼女の穏やかな対応にすっかり安心したのか、一生懸命眠れない辛さを訴えている。

最近は、上手く言葉が出ないことも多かったので、引っ込み思案になっていたが、そんな母から会話を引き出すテクニックには、素直に「すごい!」と感心させられた。

母の話を親身になって聞いていた彼女を見ていて、ふと気づくことがあった。
まさに「字羅史あざらしは見た!」の瞬間である。

このカウンセラーさん、眉毛を全部剃ってる!
自前の眉毛を剃って、8時20分眉を描いていたのだ。

相談者の警戒心を解き、威圧感を与えずに、相談者に寄り添うために、おしゃれ盛りの若い女性が、眉毛を剃っている。
ファンデーションで剃り跡を塗りつぶして、への字の8時20分眉をわざわざ描くなんて、プライベートに支障は出ないのだろうか。

その事実に気がついてから、あくまでもさりげなく眉の周辺を見てみると、本来の眉毛は9時12分の上がり眉だった。
瞳に溢れる鋭い知性の輝きも、丸眼鏡をかけることで隠している。

あの癒やしの存在であるパンダも、カワイイ顔をして、その実は肉食獣らしい。目の周りにあるタレ目の黒い部分を白く塗ったら、普通に白熊だ。中国語で「大熊猫」と表記しているのも納得である。

彼女の肩書きをみてみると、「公認心理師」となっていた。
ちょっと調べたところによると、大学や大学院レベルの心理学を学んでいないと受からないと言われるくらい難易度が高い、国家資格らしい。
きっと、すごく努力をしてきたのだろう。

可愛らしい風貌だからと言って、甘く見てはいけないのだ。

そんなカウンセラーのプロとしての仕事ぶりをみていたら、知人の男性カウンセラーのことを思い出した。

彼は、女性相談者にとても人気があるらしい。

なんでも彼から聞いた話では、仕事中はオネエ言葉を使うことで、女性と話をしているような気持ちにさせつつ、男性の観点も持ち合わせているところが好評なのだそうだ。

ふだん私と会話をするときには、普通の話し方をしていたので、そのことにまったく気づかなかった。
カウンセリングをする時だけ男を捨てる「ビジネスオネエ」なのである。

そんな彼から相談を受けている自分は、話をききながら思っている。
・・・確かにね、ビジネスだわ。
だって自分の浮気が原因で別れた元カノと、
「元サヤだ」「別れた」と、何年もドロドロしているんだから・・・。
思わず、良いカウンセラー紹介するから、相談してみたら?と言いたくなってしまう。

回復することが一番の恩返し

母と話をしている彼女を見て、おばあちゃんの余計なお節介から、ついつい眉毛の心配をしてしまったのだが、仕事で輝いている人は、やっぱりどこか魅力がある。
そんな彼女は、プライベートでも、きっとすてきな日々を送っているに違いない。

2回目のカウンセリングでは、眉毛の傾きが少し違っていたけれど(汗のせいかな?)、その時も、相談者に寄り添い、一緒に回復に向かおうとする強い気持ちを感じることができた。
そんな彼女への最大の恩返しは、母が回復することである。

良い付け眉毛を見つけたら、ご紹介しますね!










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