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木の家に住まう

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#兵庫県の建築士

木の家に住まう 11(木と水の関係)

木の家に住まう 11(木と水の関係)

◆木と水の関係
山で切ったばかりの木は触っただけで水分を含んでいるのが分かります。
当然ですよね。成長するために根から水分と栄養を吸い上げているのですから。

◆含水率
木が、どの程度水分を含んでいるのかを現すのを含水率で現します。
率なので最大が100%かと思いきや、そうでは無いんです。

水分と言ったら、ものの総量に対する水の量の割合と捉えるのが通常です。たとえば「みかんの80%は水分」といえ

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木の家に住まう 10(平屋について)

木の家に住まう 10(平屋について)

平屋について
今回は「平屋」についてです。
敷地にゆとりがあれば、平屋に住みたいと言う方も増えています。
地方では土地も広く伸び伸びとしていて広い敷地も多いので、
その需要が伸びる理由もうなづけます。

平屋は割高か?
さて、平屋は割高になるよ、と言う話をお聞きになったこと、おありでしょうか?
これ噂ではなくて現実の、お話です。

では、具体的にどのような原因で割高になるのか?と言うことですが、平

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木の家に住まう 8(建築と色 その1)

木の家に住まう 8(建築と色 その1)

前回は「明るさの感じ方」について書いてみましたので
今回は、「建築と色」の関係について綴ってみます。
今日の写真は、以前にリノベーションさせて頂いた、とある写真館さんの撮影スタジオです。白一色なのは光の回り込みを考えたためで撮影スタジオには必要な設えと言えます。

あなたが好きな色は?
あなたが好きな色は何色ですか?
情熱の赤、涼しげな青、自然を意識させる緑など、人によって様々です。
又ひとえに赤

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木の家に住まう 7(明るさの感じ方)

木の家に住まう 7(明るさの感じ方)

今回は前置きなしで、いきなり本題です。

明るさの感じ方
住宅を新築する場合、明るさや暖かさを考えるには比較対象が難しいですよね。現在のお住まいと、これから出来るお住まいでは確実に違いますが、その程度の差が実感出来ないだけに、悩むのです。

明るさについての感じ方は個人差が非常に大きいのですが、考え方の1つとして必ず部屋の隅々まで明るさで満たす必要は無いと思います。
明るさって利用する部屋の目的や

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木の家に住まう 6

木の家に住まう 6

家は木だけで出来ている訳ではありません。
色んな素材が組み合わさった超ハイブリッドな構造なんです。
そして一番目立たないけども、一番大事と言っても過言ではない基礎についてが今回の内容です。

基礎を考える
さて、本題です。
今回の本題は、基礎についてです。
突然ですが「在来軸組工法」(ざいらいじくぐみこうほう)ってご存知ですか?
文字にすると難しい工法のように感じますが現在、国内で広く一般に行われ

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木の家に住まう 2

木の家に住まう 2

前回からの続きになります。
未だ前回の「木の家に住まう」をお読みで無い方は、そちらをお読みいただくと、より理解が深まると思います

◎シロアリの好まない環境をつくる
前回、最後にお伝えしました「シロアリが発生する条件にならないような環境」とは次のようなものになります。

●いきなりシロアリが来る訳ではない
いきなりシロアリがやって来るのではなく、先ずは木材腐朽菌が繁殖することにより、木を腐朽させよ

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