北海道で感じた人の優しさ
記念すべき一筆。
たしか、あれは珍しく北海道に台風が上陸する年だった。
私は過去に数回、北海道各地に旅行していたが、初めてのことだった。
どうなってるんだ、地球よ。と思いながら、礼文島にいた。
桃岩荘
そう、桃岩ユースにいた。あの、例のアレな(良い意味で)ユースホステルである。私自身もアレを求めて来ていたのだ。
そこでは一期一会だが、たまに今でも繋がっている友人もいる。
翌日に、8時間コースでウニを求めるトラッキングに向かう予定だったのだ。
しかし、悲しいかな。
人間は自然には逆らえない。
安全のため、棄権したのだ。
そして、予定していた利尻島の旅も船の欠航で、結局稚内に戻った。新しくできた友人と共に。
その友人は、私より年上の看護師で、日本各地の島の病院を転々としながら、利尻から礼文に、桃岩に来ていた。
その友人に誘われて、
ライダーハウス みどり湯
に付いていった。
その場所は、桃岩に似ているような、より地元民に近い場所で、内地の私にも耳を貸してそして、親身な人ばかりであった。
特にみどり湯は地元のおばあさま達の憩いの場。
どこが美味しいお店なのか、おすすめ観光地を教えてくれた。
私と一緒にいた友人(1日前にLINEとインスタを交換したばかり…)との関係や、そもそも私が一人旅していることについて一切言及することなく、大浴場で語り合った。
彼女たちは今も元気だろうか…せめてLINEでもやっていてくれたら連絡できるのにと時々後悔しているのである。彼女たちはガラケーすら持っていないという。
彼女たちに勧められて、ジビエ(鹿肉)料理屋に行ったのだ。ちなみにそこへ向かう途中に貫禄のある牡鹿を見た…
ライダーハウスではヤバいテンションになる。このゲストハウスに毎年泊まりに来ているという方は
知床ユースホステル
に似ているのだとか。全盛期を知らない私にはわからないが、とにかく思いっきりその一度きりの時間や空間を楽しむのだと。
まず、自己紹介をするのだ。全国各地からライダーさんやらチャリダーさんが来ていた。ヒッチハイクで日本一周する人もいた。
語り合う。
そして、何故か歌を全力で歌うのだ。
これがここの最大の魅力であり、リピーターが多い理由である。
しかし、またもや自然は偉大である。
台風が稚内に直撃することになったため、私は早足で札幌の友人たち(上記の人とは違う)に会いに行くことにした。高速バスに乗り、途中で山羊ソフトクリームを食し、心身ともに満たされていた。後は天候だけである。
時間が経つにつれ雨足が酷くなり、風があまりに酷かった。
予定が台風の影響で一種間ほどズレてしまったため、札幌に行っても暇であった。
とりあえず、LINEで繋がった先程の友人が札幌在住とのことで、知り合いの伝でおすすめのゲストハウスをピックアップしてもらった。
そこから私は
札幌ゲストハウスやすべえ・河合珈琲
に泊まってみたのである。
とりあえず、これから長くなるから、ここまでにしよう。
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