採用より大変なこと〜解雇〜

長く経営をされてこられた方で、スタッフを解雇した経験のない方は何より、尊敬しますし、羨ましく思います。ワタシは今まで、スタッフを解雇したことが、何度かあるので。

自分が採用すると判断した、スタッフを解雇するということは、なかなか、簡単なことではありませんでした。

なんだか、人として、情けなく思ってしまい、

採用することよりも、よっぽど、ストレスフルだからです。　

ただ、それもワタシの仕事なので、

その人がいることで、いずれ、チームがうまくいかなくなると、正当な判断をしたら、苦渋の選択をせまられる時がありました。

過去に、一緒に働いたスタッフのうち、

ひとりはお金を窃盗しました。トリマーとして、センスもあり、後輩スタッフからも慕われ、ワタシも、期待していたスタッフだったので、吐き気がするほど、当時のワタシは落ち込みました。検察にまで、お世話になった時は本当にこの仕事を続けている自分が嫌になり、状況が落ち着いたら、こんな仕事、やめようと思い、情けなくて、何度か泣きました。

ひとりは妊娠して、以前の職場を退職し、産休目当てで、嘘をつき、入社されました。面接では、すでに妊娠していることなど、微塵も見せずに、採用後、入社して、妊娠を報告してこられ、産休を取得しました。産休明け、間もなく、働きぶりがあまりにも、不真面目で、2度目の妊娠をしたというので、以前、働いていたサロンのオーナーに連絡し、確認してみたところ、退職時、本人は、すでに妊娠が判明していて、出産、子育てに専念するために退職されたんですと、聞いた時には、あきれるしかありませんでした。以前のサロンのオーナーも私以上にショックだったと思います。お店にも子供さんを連れて、遊びにこられ、ずっと育児に専念している、と聞いていたそうです。自分を守るため、いろんな人に、つまらない嘘ばかり、ついて、ラクをして、産休やお金が欲しかっただけなのかもしれませんが、この時も、人を雇用することの難しさを学び、事業を拡大していくって、こんなおもいまでしないといけないのかと、何のためにこの仕事を続けているのか、わからなくなり、心から、うんざりしました。

ひとりは、30歳をすぎて、長いトリマー経験があるにもかかわらず、周りの批判ばかりするけれど、他のスタッフや会社への感謝の気持ちなど少しも見られず、チームに良い影響を与えられない、チームワーク、組織をかき乱すタイプの人でした。他のスタッフ達の給与額を聞き出そうとしたり、嫉妬心もすごくて、こんな幼稚で卑怯な人間と働くくらいなら、お店をいちからやり直した方がマシじゃないかと思い、この時は何の迷いもありませんでした。今は自分で小さなサロンをされています。

この人達は、一対一で普通に話せば、決して悪い人達ではありませんでした。SNSでは、いまだに、一見、ステキなトリマーさんにみえるかもしれません。

ワタシが思うに、彼女達の共通するところは、人間的な弱さです。

お金を盗んだり、犯罪を犯してしまう弱さ。

嘘をついてしまう、人をだますのも平気な弱さ。

協力することより、人を批判することしか知らない弱さ。

ワタシは、一緒に働くべきでない人を、

泥棒する人、小さな事でも嘘をつく人、批判ばかりしてチームをかき乱そうとする人。

と、心に決めています。ワタシにとって、この3つさえ、あてはまらなければ、一緒に働き、協力し合えるように思えるからです。

3つとも、あてはまらない人なんて、けっこう、少ないものかもしれません。

お金を盗んだり、小さなことでも、嘘をついたり、管理者でもないのに、自分がチームに協力することを考えず、逆に人の足をひっぱろうとしたり、批判ばかりしてしまう人は、なかなか、変われません。

こういうタイプの人達は、どんなに、向き合って、話しあっても、自分の何がいけないのか、気づかないからです。

若かろうが、経験があろうが、これは同じでした。

次の職場でも、また、同じことを繰り返してしまうかもしれません。たとえ、技術があっても。たとえ、独立しても。

こんな経験を何度かしてきたので、面接で、前職の上司や同僚の愚痴ばかりで、批判が多い方や、何が良くて何が悪いのか、判断がつかなさそうな方は、

うちのコンセプトには合わず、人の良いところも探せない、弱くて不幸せな人だな！

と思うので、なるべく、採用しないようにしています、去年から。笑

去年って、気づくの、遅すぎるやろ！ww

と思うかもしれませんが、許して下さいね☺︎

心の弱さは、かわいくありません。心の弱い人は自分のことばっかりで、本当にヒトに優しくできる人を見たことがないからです。

経済的、肉体的に弱い人とは、まったく、意味が違います。そういう意味で弱いヒトへは強いヒトが手をさしのべるべきですが、

心の弱い人は結局は、なかなか、変われないです。

心が弱くて、誠実さに欠ける人が、動物達にどんな時でも、優しくできるものでしょうか。

今はたとえ、弱くても、居直らず、強くなろうと誠実に努力できる人がステキだなと、思います。