流流草花

学校心理士。ㅤㅤ いまのところ、小学校教員をしています。

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最近の記事

移民はシアワセか・多文化社会はシアワセか

昨日、退勤後に、車のタイヤ交換(冬タイヤから夏タイヤに履き替え)のために近所の◯ートバックスに行きました。 18:15からの作業予定で、18:00過ぎにお店に入って車を預けました。 小一時間で作業は終わり、店内アナウンスで呼ばれてピットに行きました。 整備士さんはアジア出身とおぼしき、Hさんという青年でした。前回、冬タイヤにしたときも整備士さんは外国の方で、フィリピン出身のEさんという方でした。 今回の整備士Hさんも、前回のEさん同様、慣れた様子で「ボルト締めの最終確認

    • 子どもの「多様性」に安易に寄り添うな

      最近の教育界では子どもの「多様性」の尊重が金科玉条になっていまして、だれも異議を唱えないので、唱えてみます 笑。 今日の研修で、聴覚の感覚過敏がある子どもについて、 「過敏のある子どもがどのように世界を捉えているのか考えて、子どもに寄り添っていく」 「イヤーマフを使うのも手だての一つ」 というお話がありました。 大すじでは賛成なのですが、他方でわたしは、安易に子どもの多様な特性に寄り添ってはいけないとも思っています。 以前、聴覚過敏を訴える子どもがいて、母親の申し出から

      • 多様な「みんな」ーポリコレか政策か

        おかげさまで、勤務校に教師用教科書が届きました。10日、始業式の翌々日にです 笑 さっそく新しい国語や算数の教科書を開いてみました。 いくつものページに、学校の「みんな」=教室内や校門付近に集まる子どもたちや先生を描いたイラストがあります。 描かれている先生のうち、ひざをついて子どもにほほえみかけている担任は男性で、「こうちょうせんせい」は女性です。令和の教科書らしいポリコレだなあと思います。まあ実際、女性の校長先生は最近めずらしくないのでいいんですが、もっと違和感を感

        • <要・拡散>まだ教科書が届いていない

          というわけで、勤務校では来週月曜日から新学期がスタートするんですが… 全国の小中学校の先生方、お手元に教科書は来ましたか? 当方はまだです。 なお、指導書は到着がさらに遅れるそーです…。 他市では、すでに始業式が始まっているのに、やはり教師用教科書も指導書も届いていないそうです。 教科書も指導書も届いていなければ、教員は年間計画が立てられません。 ということは、始業式の次の日からの授業の準備ができません。 これは、義務教育という国の取り組みとしてあるまじき異常事態

        移民はシアワセか・多文化社会はシアワセか

          入船、出船

          先日の投稿を読んでくださった皆様から 「おまえはいつも「嫌いだ」とか「ダメだ」とか、disってばかりだ」 という心の声が聞こえましたので、 今回は「置かれた場所に・・」に代わる、わたしの気に入っている異動にまつわる言葉について、書きます。 それは 「入船あれば、出船あり」 です。 港に入ってくる船もあれば、出ていく船もある。 成功する人もいれば、その一方で失敗している人がいる。 味方になってくれる人もいれば、敵対する人もいる。 世の中はさまざまで、そして移り変わってい

          入船、出船

          「置かれた場所で咲きなさい」

          そろそろ内示が出る頃で、ある人は喜びの笑みを隠せず、他方で肩を落とす人がいたりして、令和の世にも平安時代以来から変わらぬ光景が繰り広げられています。 こういう時期によく聞く「置かれた場所で咲きなさい」ですが、自分で自分に言い聞かせるならともかく、偉い人から言われるのが嫌です。 3年間鍋洗いしかさせてもらえなかった見習いが後に超有名コックそして社内の幹部になったというサクセスストーリーも嫌いです。 「置かれた場所」に文句を言うな、と偉い人が言うのは、3年間鍋洗いしかさせない

          「置かれた場所で咲きなさい」

          2年生の朝学習

          昨日の朝のことです。クラスのAさんが、朝の会が始まっても教室に現れませんでした。おうちの方からの連絡もありません。 「どうしたんだろう」とみんなで心配していたところ、B君が、 「靴箱にAさんの靴、あったよ。でも、上履きがなかった!」 と証言。 何だって?!一体どういうこと?! 「どういうわけが考えられる?」と問いかけると、子どもたちはみんな夢中になって考え、手を挙げて大声で自分の考えを次々に発表します。 みんなから出されたアイデアを整理すると、 1)Aさんは学校に来てい

          2年生の朝学習

          サービスの需要過剰・供給不足をどうするか

          こないだの水曜日。 ノー残業デーで18時ごろに帰宅すると、マンションの前に介護カーが停まっていて、車椅子に乗った老人男性を昇降機で降ろしていた。昇降機じたいはボタンで操作するものだったが、その側には30代女性と40代男性のスタッフ二人が付き添っていた。こんな遅くの時間に、たった一人の老人を送るのに二人も働いていらっしゃる。家族は職場から帰宅してから老人を迎えることができ、本当に助かるだろう。 日本のGDPが世界4位に「転落」したというニュースがあって騒がれていたが、なんで騒

          サービスの需要過剰・供給不足をどうするか

          子どもの「うそ」をどうするか

          4月の保護者懇談会では、「お子さんに、どんな大人になってほしいですか?」というお話をしました。今回2月の懇談会では、「お子さんに、これだけはしてほしくない、ということは何ですか?」とお尋ねしました。 それは・・・ 「子どもが親より先に死ぬこと」ではないでしょうか。 上の表は、日本人の「死因」の順位を示したものです。 0歳から9歳までの年齢が小さい時は、先天奇形や悪性新生物、不慮の事故が死因の上位です。 これが、10代になると一変します。10歳から39歳まで、死因のトップ

          子どもの「うそ」をどうするか

          すべてはポジショントーク

          教育に関して、とりわけ日本の場合、 「これからの教育には〇〇が必要だ!」という演繹的な主張が大半である。 〇〇に入るのは、ICT活用、対話、個別最適な学び、何でもいいが、とにかくまず結論が先にあって、それを裏付けるために研究や実践が行われているのである。 そうした研究や実践では、調査結果の恣意的解釈やチェリーピッキングが目立つ。 相関関係と因果関係のちがいをわきまえずに、 言いたいことを言うためだけの研究・実践報告があまりに多くてがっかりする。

          すべてはポジショントーク

          「問い」は万能ではない

          この年齢になってくると、わたしのような者でも後輩の先生に「指導」をしなくてはいけない場面があります。そういう際、わたしは、子どもに対してと同様に、「問い」で対話するように努めてきました。わたしが「正しい答え」を伝えるのではなく、その人が自分自身で考え、納得したうえで対処してほしいからです。 ところが、先日、まったくうまくいかないことがありました。 ある子どもの案件がありまして、当該児童の学級担任の〇〇先生と、 「それって、どういうことなんだろうね・・・」とか 「なんで△△

          「問い」は万能ではない

          システムを変える話をしてくれよ

          先日、ある高名な先生のお話を伺う機会に恵まれました。 ざっくり要約すると、 「各学校のカリキュラム・マネジメントを機能させるために、PDCAサイクルを確立し、管理職同様一人一人の教職員とりわけミドルリーダーの、学校経営参加・参画意識を高めよ」 というお話でした。 なるほど、と思うお話でした。 ただ、カリキュラム・マネジメントを機能させるためには、計画・立案を綿密に(縦軸・横軸をクロスさせて)行う必要があります。 現場には、その時間がない。 精神的余裕もない。 ただ

          システムを変える話をしてくれよ

          「給食指導ローテーション」なら可能か?

          日本の小学校での学級担任は、おそらく9割9分、児童が学校にいる間「休憩」は事実上ゼロです。そんなの常識です。でも、最近わたしは年を取ったせいなのか、日中に「休憩」が欲しくなりました。とくに昼休憩が欲しい。給食指導がつらい。 給食の時間、学級担任はエプロン・三角巾をつけて配膳、そして食事のしかたの指導(左ごはんに右スープとか、お皿を持てとか椅子に足あげるなとか)、残菜が残らないようにすすめるとか、おかわりの盛り付け、食器の片付け指導とか、超忙しい。その合間に自分の食事を数分で

          「給食指導ローテーション」なら可能か?

          ふと思い出す親子(あの人は今・・・)その1

          職業柄、いろいろな家庭のいろいろな子ども、いろいろな親に巡り合います。 おもしろい親子について、現在進行形で書いて公開するのは個人情報の問題もあってNGです。しかし、内に秘めておいて忘れてしまうのももったいない。 ある程度年月がたって、しかもわたしの記憶ちがいという認知のフィルタを通して書いたものならば公開してもいいだろうと考え、書いてみます。 ・・っというわけで、次に書くのはフィクションです。 実在の人物・団体とは(あまり)関係ありません。 * * * 4年生の男子。

          ふと思い出す親子(あの人は今・・・)その1

          クリスマスは誰の誕生日?

           今年も2年生の国語の学習で「かさこじぞう」をやりました。 「かさこじぞう」は、わたしたち大人にとっては言わずと知れた昔話の定番中の定番です。しかし、実は、お話を理解するためには日本の「昔の暮らし」についての「基礎知識」が相当必要なのです。  たとえば、題名にある「かさこ」とは「傘」ではなく「笠コ」であります。  昔は雪の中を歩くのに「傘」ではなく「笠」を使っていたんだよ、という説明が必要です。  そのほか、土間だのいろりだの、見たことも聞いたこともない子どもが大半です

          クリスマスは誰の誕生日?

          不登校家庭の謎

          わたしの狭い見聞の範囲内の話ではありますが。 数年前から、とりわけコロナ後からなんですが、 「不登校・登校しぶり児童の家庭、 新たに犬を飼い始める」 という現象が頻繁に起きています。 これは、いったいどういうことなんでしょう・・・。 なぜ、家庭の吸引力を高めて子どもを学校に行きにくくする要因を増やすのか、 まったく謎です。 ちなみに、飼うのは猫でも鳥でもなく、犬ですね。 小型犬。 どなたか解説してください・・・。

          不登校家庭の謎