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「泣く子ども」にどう対応するか(1)

1年生。
毎日、まだまだ、「びぇ〜〜ん!!」と赤ちゃんみたいに泣く子がいます(汗)。

先週のことです。
給食のメニューは、運動会前日でしたので「カツ(勝つ)カレー」でした。子どもたちはおなかがぺこぺこで、みんなわくわくしていました。ところが、配膳中に、〇〇くんが自分の給食をおぼんごとひっくり返してしまいました。

わたし自身は盛り付けの作業中だったので、けががないことを目視したうえで、盛り付けを続けながら、その子がどうするかな〜と見ていました。すると、〇〇くんは1分間ほどちーーんと沈黙してから、いきなり号泣し始めました。
びっくりしたスクールサポートスタッフ(SSS)の先生が飛んできて、「泣かないでいいよ〜、だいじょうぶよ〜」と優しくなだめ、ひっくり返った給食をかたづけ始めました。
そこでわたしはすかさず、「かたづけはこぼした本人と子どもたちがやりますので、先生は代わりのお皿とカツを他のクラスから探してきてください」と頼みました。そして、〇〇くんに自分でかたづけるように促しました。まわりの子どもたちは、わたしが声をかけなくても集まってきて、一緒にかたづけをしました。〇〇くんもだんだん泣きやみながら、かたづけの作業をしました。
SSSの先生が隣のクラスから欠席者のぶんのカツとお皿を持ってきてくださいました。あとかたづけがすんで、〇〇くんのぶんのカツカレーを盛りなおして、無事配膳が終了しました。〇〇くんもすっかり落ち着いてカレーを前にして自席に座っていました。

「いただきます」をする前に、子どもたちに話をしました。

「給食をこぼしちゃったとき、びっくりするし、ショックだよね。泣きたい気持ち、わかるよね。でも、泣き続けていたらどうなりますか。カレーは元にもどる?もどらないよね。〇〇くんは、泣き止んでかたづけができたね。すてきだね。
そして、まわりのみんなも、一緒にかたづけをして、助けてくれたね。ありがとうね。SSS先生は、代わりのカツとお皿を持ってきてくださいました。『ありがとう』だよねー。

それで、どうして〇〇くんがひっくり返しちゃったか、というと、おぼんを台に置くバランスが悪くて、かたむいて、ひっくり返っちゃったんだ。みんなも気をつけて、〇〇くんの失敗をみんなの成功の元にしよう。〇〇くんのおかげで、みんなのためになったね、ありがとう」

そして、みんなでおいしくカツカレーを食べました。


失敗からは「学び」が生まれ、そして「ありがとう」が生まれるのです。

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