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ひよこのるる
2019年8月31日 19:20
2018年11月以来発表してきたぼくの訳詩約70編の、作者別の目録です。もし気に入った作品を見つけたら、同じ作者や時代の他の作品も読んでみていただけたらとてもうれしいです。 *作曲家・ミュージシャン別の索引も用意しております。 *以下、作者の生年順に並べています。Marcus Valerius Martialis/マルクス・ウァレリウス・マルティアリス(ローマ)c.40-c.
2019年11月26日 21:33
Rainer Maria Rilke, Herbsttag (1902)主よ、実に良い夏でした。今こそあなたの影を日時計の上に落とし草原に風を放ってください。最後の果実らには 満ちよと命じあと二日だけうららかな日を恵み一気に熟させ たわわな葡萄の房に最後の甘い汁を注ぎ込むのです。いま家のない者は 永遠に建てないまま、いま孤独な者は 永く孤独なままだろう夜も眠れず 本を読み
2019年10月16日 07:09
Christian Friedrich Hebbel, Herbstbild (1852)見たこともないような秋の日だ。息をひそめたような静けさのなかここかしこのあらゆる木から美しい果実の落ちる音がする。おお 自然の祝祭に手を出すな!これは自然みずからによる収穫なのだ。太陽の光のやさしさに耐えかねたものだけが今日 木の枝を離れて落ちてくる。Dies ist ein Herb
2019年9月26日 20:38
Stefan George, Es lacht in dem steigenden jahr dir (1895)高まりゆく年の中で、庭の香りはなおもほのかにあなたに笑いかけ、風にたなびくあなたの髪に木蔦と九蓋草を編み込む。風にそよぐ種子は なおも黄金のようだ、おそらく前ほど高く豊かではないけれど。薔薇の花は なおも愛らしく挨拶してくれる、その輝きもいくらか色あせてしまったけれ