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15.春、ヤリーロの祭礼。(Arkona/Yarilo)今さら翻訳。自宅待機日記。

気がつけば4月も最後の日です。

スラヴでは春を司る神としてヤリーロという男性神が信仰されており、また、収穫の神ともされます。

春の種まきの時期には、村の若い娘たちを集めさせ、1番美しい娘に冠をかぶせ、白馬に乗せて、ヤリーロに見せ、その周りを他の娘たちも冠をかぶり、輪になって踊るという儀式があるそうです。

そんなヤリーロですが、もう一つ別の顔があります。

それは、「愛欲」や「戦争」を司る顔です。

さて、ヘヴィメタル界隈では、そんなヤリーロを取り上げた、ある歌が有名でして、あるバンドがその曲を演奏すると、ヤリーロの祭礼のごとく、オーディエンスは輪になってお祭り騒ぎします。 

今日で4月も最後ですし、もうすぐ暦の春も終わるということで、今回はお祭りということでご愛嬌を。

(Arkona/Yarilo)

今回、取り上げるのは、ロシア連邦のモスクワはドルゴプルドニにて、ネオペイガニズム同好会の集いで結成された有名な方のArkonaの名曲Yariloです。

Arkonaの由来は先キリスト教時代にあった古城が由来となっているようで、ネオペイガニズム同好会からお察しのとおり、ロシアやスラヴに伝わる神話を題材に、民族楽器を取り入れた楽曲が特徴です。

このような音楽はペイガンメタルや、フォークメタルと呼ばれ、世界ではある一定の人気を得ています。

(歌詞:

Во святу чреду, в Лелину седмицу
Кружит духов пляс голову девицам
Во Русальи Дни, во лесных хоромах
Славу воздаем Яриле младому

Ой, да, Ярило! Ярило, Ярило!
Небо хмурое вновь тебя явило
Гой, ты, младой бог!
Гой, к тебе взываем!
В сердце цветня
Песню воспеваем

Покатися, покатися
По небу, по светлому
Да гони ты хмуры тучи
Да к Семи Холмам, хэй!
Да к Семи Холмам могучим
Что стоят во тьме веков
Поверни ты Время - Коло
По своим следам!)

(英語:

In holy time, in Lelya's week
Girls go mad with a dance of spirits.
In Rusalkas' days, in forests
We glorify young Yarilo
Oh, yeah, Yarilo! Yarilo, Yarilo!
Cloudy heaven shows you to us again
Hoy, you, young god!
Hoy, we call you!
We sing the song
With our April heats

It will roll, it will roll
in the sky, in the bright sky
Turn gloomy clouds out
Hey, to Seven Hills!
To Mighty Seven Hills
That have stood in the darkness for centuries
Kolovrat, turn time back
Make people go on your road
 
Oh, yeah, Yarilo! Yarilo, Yarilo!
Cloudy heaven shows you to us again
Hoy, you, young god!
Hoy, we call you!
We sing the song
With our April hearts
 
Hoy, you, hoy esi ! Hoy esi, Yarilo!
Kolovrat turned time back
We wish you roll, roll till dawn
But do not forget to came back in the morning!)

(和訳:

聖なるミサの時に

娘は聖霊の舞を狂っている

森の中、ルサルカの時代の

我らは若いヤリーロを讃美する

嗚呼ヤリーロ ヤリーロよ!ヤリーロ!ヤリーロ様!

薄暗い空があなた様のお姿をまた明らかにした

嗚呼あなたよ 若き神よ!

嗚呼我らはあなたをお呼びいたしましょう!

4月の暑さと共に我らは歌う

降りて来い、降りて来るのだ

空から、眩しい空から

ローマの七丘へと

素晴らしきローマの七丘へと

何世紀にも及び、暗闇の中に聳えていた

コルヴラットよ、時を戻せ

人々をあなたの道へ導け

嗚呼ヤリーロ ヤリーロよ!ヤリーロ!ヤリーロ様!

薄暗い空があなたのお姿を明らかにした

嗚呼あなたよ 若き神よ!

嗚呼我らはあなたをお呼びいたしましょう!

4月の暑さと共に我らは歌う

嗚呼あなたよ 嗚呼あなた様 嗚呼ヤリーロ様

コルヴラットよ、時を戻せ

我らはあなたが降りて来ることを祈る

朝に戻ってくることお忘れにならないで!)


はい。こういった感じでしょうか。

原文とネット上の英訳を参考に、ロシア語と英語と日本語の辞書を三刀流で苦労すること2時間。

最後の「Только не забудь к утру воротиться!」の意味がよくわかなかったのですが、歌詞の出だしを読むに、出だしのフレーズにかかっていると気がつきました。

コルヴラットとはスラブのお守りのことです。

非常に難しい内容ですね。

語学学習にはいい勉強でしたが、解釈は原文を読んで各々でしていただいければいいかと思います。

話は戻して、こちらがArkonaのライブの様子。

こうして、皆で盛り上がれる日がまた来ますように!

明日から5月です。



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