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「他者の気持ちが分からない」という話を深堀りしてみる話

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私も記事の中で発達障害や特性を記述する中で

「他者の気持ちが分からない、分かりづらい」ということを

例に挙げたり、話の根拠とすることがあります

今回はそこを少し深堀りしていきたいと思います

「観測者」「観察者」として私が「他者の気持ちが分かっている」前提として記述していきます

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「他者の気持ちが分からない」はどういうことか

「他者の気持ちが分からない」というのも

本人の体験談を聞いたり、実際のやり取りを見て、してみて「あーわかってないのかな」という推測のもと判断されたりします

発達支援での業務経験上、その傾向は2歳~6歳の時からみられます

なので、「他者の気持ちが分からない、察することができない、分かりづらい」

という能力的傾向はいきなりでるものではなく、本人が最初から持っている特性なのだと考えています
(事故や病気の進行で後天的に起こることとは別に考えます)

で、「他者の気持ちが分からない」ということを「他者の気持ちを分かっている前提の私」が記述するのですが

「他者の気持ちをどう把握しているのか」をまず書き出していきます

それは相手の

・表情をみる(目線、口角、眉毛、の動き等)

・声色をみる、聴く(語気の強弱、早い遅い、高い低い等)

・身体の動きみる(身振り手振り、向いている位置)

・環境をみる(相手の時間、状況、置かれている立場)

・言葉を聴く(相手の言葉を正しく理解する)

上記の事が「できていること」が「他者の気持ちを把握できること」ひいては

共感性

社交性

想像力

とよばれる力につながる大きな条件だと考えます

そして、逆に「上記のことができていない」ということが「他者の気持ちが分からない」と言えます

できない理由は数多く考えられますが

これらができない理由、原因の一つとして「特性」が挙げられます

それは皆さんもよく耳にする発達障害

・ADHD

・ASD

であったり

・感覚統合不全

だったりするのです

例えば

・多動で相手の表情を見る前にどこかに移動してしまい気持ちを把握できない

・・興味の幅がせまく、他者と関わりよりもタイヤの回転などに目いってしまう

・身体を上手く使えず日常的にイライラしてしまい、他者と関わるどころではない

こういったことがたくさん起こっているのです

ただこういったケースは表面上「気持ちがわからない」と捉えられてしまうことも多いだけで

環境を整えたり、身体面が育ったり、関わりを補助することで、

「他者の気持ちを把握しようという気持ちが育っていく」

「実はよく見て理解している」

ということが支援上本当にたくさんありました

そういったことを見逃さないようにすることも支援上とても大切です



ただ一方でASD(自閉症スペクトラム)の中に組み込まれた

アスペルガー症候群傾向

のある人は

等は、上記の「力」は持っているが

相手の気持ちに共感すること、想像すること、それに伴う社交的にふるまうこと

がすっぽりと抜け落ちてしまう関わりがよくみられます。それはお子さんでも同じです

例えば

自分は滑り台にのりたいが、順番を待っていると早くできないから他の子をとばしていくと早く滑ることができた

この玩具は交換で遊ぶ約束だが、まだ遊びたいからあの子を叩いたら泣いていなくなったからまだ遊べる

といった大人が眉をひそめるような行動、理由をこともなげに伝えてきたお子さんもいます

これを大人に「しっかりした理由である」という表情、声色、言葉でしっかり伝えることも、「すっぽりぬけおちている」「わからない」ことが明確だな

と実感できるものでした

それとは逆に「分からない」からやらない、関わらないという行動をとる子もいました

どんな理由、原因でもお子さん、その人の パーソナルな性格、気質によって行動は変わってくるところなんだと思います

攻撃的になる人もいる

消極的になる人もいる

その人がどんな行動をとるかで、支援する側も何を伝えるかを判断しなければなりません

正解不正解はありませんが、

「何で躓いているのか」

「相手の気持ちを把握できない状況である人に、無理な支援を押し付けていないか」

は関わる前に、関わる中で常に意識しておきたいものです




以上になります
これからも少しづつ投稿していけたらと思っています
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