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嫌なことがあると寝てしまうというご相談のお話

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note マップ – おがさんの絵本 (ogasan-ehon.com)

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「苦手な授業になると眠気におそわれ、3時間寝続けたりしてしまいます」

SNSで相談事を募集したところ、こんなお声をいただきました。小学生ということです

相談の前に相談者に私がいつもお伝えていることがあるのですが

この相談する行為は勇気がいることで、相談内容はとても素晴らしいものです

私が思うに、人に言えないけど、同じような悩みを持っている人はたくさんいます

相談をすることは、「自分の弱み」を見せることでもあります。それを嫌がるのは当たり前なのです

このご相談にお答えすることで、様々な人の手助けになると私は思っています。そんな、心持ちで私が書いていると思ってみていただければ幸いです

様々なことを書きますが、どうか、「自分はできていない」と思わないでください。相談して、前に進もうという気持ちがとても尊いのです



以下に、私が考えらえること、どうしていけばいいのかを記述していけたらと思います

●考えられること

・防衛機制によるもの

「嫌なことから逃げる」という心の動きからでる行動で、真っ先に思い浮かべるのは「防衛機制」という言葉です

心理学的に11個の防衛機制がありますが、その中の一つに「逃避」というものがあります

「ストレスになるものから離れるために」起こす行動で、よく見られるもので

・空想、意識の中で思考すること

・別の行動に集中することで、意識を向けないこと

・何かしらの理由をつけること

があります

心理学的によく見られる行動ですが、今回の事例にあてはめると、「ストレスに直面し、空想に逃避したのち、睡眠」という流れになっているのかもしれないなぁと感じています

・生活習慣の乱れ

授業の中でも寝てしまうということで、日中の睡眠は、夜間に寝られないというリズムを作り出してしまうケースが多いです

このリズムができてしまうと、身体はその習慣で動こうとするので、別に嫌な場面ではない時間帯に眠気に襲われてしまうこともあるかもしれません

このルーティンやリズム、習慣に陥ると、なかなかお子さん一人の力ではどうしようもないのです

また、夜間に寝ることで分泌される成長ホルモンの乱れにもつながるとも考えられます

・3年生からの問題の複雑さ

療育的な視点で考えると、やはり多くご家族のお話や、ケースを見るに、「3年生」からついていけなくなるケースが多いのです

それは「授業で行う問題の難しさ」だけでなく、子どもの心の成長に伴う「グループ意識」や、「人との違いに気づき始める」時期だからでも
あります

そういう問題が並行して起こってくると、お子さん自身が

・「他者とのやり取りの難しさ」

・「できない問題時に過ごす時間」

・「集団に合わせる難しさ」

等で大きく精神をすり減らし、気疲れを起こしている可能性があります



この問題は、「問題が解けないから寝ている」のではなく、上記のような問題が複雑に絡んで起こっているかもしれないと推測しています

●大人ができることは何か

では、関わる大人に何ができるというのでしょうか。以下にまた記述していけたらと思います

・ストレス源を取り除く

このご相談では割り算が苦手とのことでしたが、もしかしたらストレス要因は他にもあるように思えます。私の考えられる範囲で

・学校での対人関係

・算数以外の教科の難しさ

等、様々なことでお子さんのキャパシティを超えてしまっているのかもしれません

こうなってしまうと、本来助けようと声をかけるご家族の言葉もストレス要因となってしまうことがあります

一度、お子さんのやっていることを整理、取り除き、何が原因であるかを見極めることが必要かもしれません

・得意なことに目を向ける思考

苦手なことに向き合うことで、ストレスになりそれが逃避的な睡眠になるのであれば、その時間に別のことを、お子さんの得意分野を伸ばす思考に切り替えたほうが建設的かもしれません

苦手なことのキャパシティが超え、それが周囲に受け入れてもらえないお子さんは「自己肯定感」が下がっている傾向があります

苦手なことからは少し距離を置き、まずは得意なことに注目し、そこを中心に伸ばしていく考えが大切です

3時間を睡眠の逃避をするなら、別のことに熱心に取り組んだ方が次につながるのです

・環境調整

お子さんが寝ている時に、学校では床で寝ているとの記述をみて少し驚きました

お子さんの学習する環境をまず学校側が提供できていないように感じます

逃避行動が起こったときに、自律神経も影響を受けるほどのストレスがかかっている様子を放置するような対応がなされていると推察されます

本来であれば、お子さんのできる教材の提供や、保健室などの過ごし、別の学習の場が必要です

お子さんの限界を超えた中での学習は、お子さん自身も、ご家族も、周囲の大人も辛い思いをしてしまいますし、その中では信頼も、お子さんの「学びたい」というものも育ちません

まとめ

このご相談をまとめるなら、

「お子さんが躓いているものは何かをもう一度洗いだして取り除いてみる」

そして

「一度環境を変えてみる」

ことだと思います

ご家族ならお子さんへ期待することは当然だと思いますし、当たり前です

ただ、お子さんのキャパシティを超えるご家族の期待は、環境次第では毒になるケースも多いのです

そこの見極めや心の整理は大変だと思いますが、今回の記事がお役に立てることを祈っております

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