見出し画像

お子さんが高いところに上ってしまうのはなぜなのか という話

よければ記事上部、下部の♡でいいねをお願いします(´・ω・`)
おみくじ始めました!♡スキを押してチャレンジ!

インスタグラムはこちら

おがさん 発達支援の知識と経験note 絵本作家(ogasan)(@ogasanehon) • Instagram写真と動画

これまでの、これからの有料記事が読み放題になるメンバーシップもお勧めです↓

絵本はこちらにも投稿しています

ラインスタンプもひっそり始めました


高層マンションからお子さんが転落する事故 最近多いですよね

これは発達支援に関わってた身としては全く他人事ではなく、本当に多くのお子さんは「高い所」に登りたがります

よくよく考えたら、大人も高層マンションや高層ビルなんて建てるほどですから、人間は高い所に対する根源的な欲求もあるだろうな と考えつつ

今回は感覚統合的な視点から「なぜお子さんが高いところに登るのか」という部分を以下にまとめてみたいと思います

記事の中で一度書いた内容も含まれると思いますが、これを機会にもう一度私も振り返りたいと思いますのでご一緒にいかがでしょう(´・ω・`)




前庭覚(平衡覚)的視点で見ると

感覚のうちの一つの前庭覚からみてみましょう

前庭覚は目や三半規管から受けた刺激で、姿勢バランスや身体・気持ちのコントロールに関わっている感覚です

揺れや回転、地球の引力、加速を感じます。この感覚を担当している器官は「三半規管」「耳石」です。聞いたことがるのでは
ないでしょうか

関連記事

本来、この感覚は日々の生活の中で使用されることで育まれていきますし、お子さんは無意識のうちに成長のためにここに刺激を入れようとします。ブランコなどの遊びが好きなのはこのためです

しかし、この感覚が鈍麻・低反応になってしまうお子さんもいます

鈍麻・低反応とは、「感じにくい、味わいにくい」という意味で使われます

そのお子さんは自分が成長するために、自分が感じれる刺激を得るために、より高い所に登ったり、より早い回転を求めたりします

いうなれば、感覚が正しく働いているのお子さんが満足して味わい成長につながる刺激は、鈍麻・低反応のお子さんにとっては物足りなく、より強い刺激を求めることになるのです

今回の事故は、こういった感覚の鈍麻・低反応さも関係性しているように思えます

ただ認識しておきたいのは、感覚が正しく働いているお子さん、感覚が低反応のお子さん、どちらも、「成長のために高い所に登りたいと感じる」というしっかりした発達段階の中にいるのです

ようするに「こどもは誰でも登る」のです

ベランダに登る という行動は本当に誰にでもありえる話なのです

固有覚的視点で見ると

「固有覚」でも上記の内容と同じ構造が起こっています

固有覚は、筋肉の収縮、力加減の調節を行う感覚で、筋肉、そして骨格が刺激を受け取るセンサーになっています

筋肉には表層筋、深層筋とがあり、深層筋がその役割を担っており、インナーマッスルとも呼ばれています

関連記事

上記のようにお子さんは成長のために、日々この感覚に刺激を入れますが

この固有覚が鈍麻・低反応だと、「触る」が「叩く」になってしまったり、「抱き着く」が「体当り」になってしまうことがあります

より強い刺激でないと、それを行った実感が持てないのです

お子さんは感覚の成長のため足裏にも感覚を入れようとします。これも成長の過程なのですが、固有覚が低反応であると、より強い刺激、つまり、高所からのジャンプを求めるのです

こういったこと今回の事件の一因となっていると考えますが、これも発達段階の過程なのです

+αの要因

発達支援では上記のようなこと+αの要因があり、問題や課題が表面化するケースが多かったです

+αの要因代表的な例として、お子さんの「危険予測が難しい」「見通しがもてない」といった場合があります

「この高さから落ちたら無事では済まない」といった感覚を持てなかったり、「落ちてしまう」といった恐怖感から「やめよう」という
思いに届かないお子さんもいます

他にも知的の遅れにより、言葉によりルール理解が難しかったり、すぐに繰り返してしまったり、衝動的に行動に移してしまったり等…

最近では、高層マンションで生まれ、成長したお子さんは高所に対して危険を感じられない「高所平気症」なる言葉も生まれています



転落事故はどんなお子さんにも危険性があります
その原因は何か、その対応は何か を常に考えることで、未然に防止できるといいな

と思っています(´・ω・`)


以上になります

これからも少しづつ投稿していけたらと思っています

質問等あれば、書き込んでいただければと思います

関連商品




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?