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2024年の確定申告を父と打ち合わせる…毎年面倒くさすぎて、頭が痛い問題シリーズ

ここ数年、1月末頃になると憂鬱になる。
…そう、それは確定申告のシーズンを意味する。

ちなみに私は専業主婦なので確定申告はしない。

するのは“父”であり、私は入力補助その他の機械担当として、サポートするのである。(私は税金のことはからっきし分からないので、税理士法かナントカというのには、絶対に引っかからない。)

過去、父は朝型人間(早朝4時頃には起きてることが多い)なので、その父に合わすべく、夜型人間の私は

「そんな早朝、起きるの絶対無理!!」

と思い、徹夜で父が来るのを待って、手伝ったこともある。
あの日は確か5時頃にやってきて、出勤する夫に挨拶しながら、“突進”してきたのであった。父が帰った後、グッタリとして微動だにできなかったのは記憶に新しい。

ちなみに私が実家に帰って手伝う方が良いとは思うが、いかんせん実家にはパソコンもプリンターもなくスマホのみなので、ゴミ屋敷同然の我が家に来てもらわないとスムーズにできない、ということで、毎年2月に父が“突進”してくるのである。

以前はそういう手伝いをしてくれる所が、我が家より半分弱の距離程であったが、両親揃って早朝から並んでいるのにも関わらず、整理券がなくなると“終了~!!”となり、ブツクサ文句を言いながら帰ってきていた。

コロナ以降、あまり人が密集してはいけないのもあり、大々的にやってくれなくなり、父が大変困っていたので、

「汚い家やけど、温かいし、待ってる人もいないから、落ち着いてできるで。トイレも行き放題やし、うちで良かったら、来ない?手伝うから。」

と言ったら、しばらく思案して、結局うちで確定申告をすることになった。

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今年も1月末頃、連絡が税務署から来てないかと、再三父に確認したが、「来ていない。」の一点張りで2月に入っても、連絡がないという。

2月に入っても何の連絡もないのも、なんだかおかしい。しかし父は動こうとしない。

イヤな予感がして、私の方で調べてみると、今年から昨年e-Taxで申告した人には通知文が郵送されず、マイナカードでログインして見ることのできる専用のメールボックスに入ってると記載されていた。

「こんなん、アカンやん!いつまで待っても来るわけない。しかも放っておいたら、申告しそびれるかもしれへんやん。それでなくても2月はお父さんの予定に合わせるべく、極力予定を先に入れないようにしているのにたまらんわ。」

と夫に言うと、

「お義父さんに一度連絡したほうがいいよ。」

と言ってくれ、早速父に電話をした。

機嫌よく出てくれたが、内容を話すと、「え”っ?!」と言って、声のトーンが急に変わってきた。

「そんなもん、なんで急に送ってこうへんねや!(送ってこないんだ)今までご丁寧に納付書まで一緒に送ってきよったのに、何の連絡もなく急に送ってこうへんのはあんまりや!俺等みたいな高齢者にそんなややこしいことばっかり急にされても困るわ!」

と若干、駄々をこねながら、怒っていた。

私達の世代でも人によりけりだが、年1回の手続きをコロコロ変えられても、なかなかついていけない。父のようにもうすぐ後期高齢者に足を突っ込むような世代はもちろんそうだろう。

何より、e-Taxが仮にできたからといって、すべてのパソコンやスマホをよく分かって操作しているわけではないのである。そこには家族の涙ぐましい支えがあってこそ、申告している人も高齢者を中心に多いのではないだろうか。

第一、税金を収めるのは、国民の義務として致し方ないが、その手続きがややこしいのが難儀なのだ。

私の父の場合は、比較的まだ簡単な方だとは思う。だが、税理士に依頼とかソフトを使うほどでもないのだが、毎年システム等変わりすぎて、全くついていけない。

父と「もう書類揃えるから、税務署職員の皆さんおたくらで計算して、言うてもうた金額収める、っていう風にして欲しいなぁ。」と愚痴った。

そう思うと、自営業や、個人事業主は大変だと思う。

しかも脱税は絶対いけないが、間違い、勘違い、見解の相違でも、追徴金を取られるというのだから、全く穏やかではない。

「とにかく、放っておいても前に進まへんし、せぇへんことで文句言われて、余計支払わなアカンようになったら、かなん(困る)から、はよ(早く)日を決めてメールボックスに何て書いてきてるか読まんとアカンやろ。お父さん、私がいつもしてるみたいに、スマホでマイナカード読み込ませることできる?」

「そんなもん、知らん!できひん!」

「今から言うからやってみてよ。大事なことやねんから。お父さんのマイナカードとスマホがないと、できひんねんから。」

「もうそれやったら、アンタさえ良かったら、明日の9時に行くから見てよ。」

「え”?明日?!」

一応予定は空いてるが、相変わらず家はグチャグチャである。

「ほな、分かった。念の為、もう確定申告できるように一応用意全部持ってきといてな。お母さんのマイナカードとか諸々も一緒に持ってきといてよ。」

「分かった。ほな、明日頼むわな。せやけど、明日昼に来客があって、お母さんと一緒に対応せなアカンから、メールだけでも最悪見てくれたら助かるわ。時間見て確定申告までやるかどうかは明日決めよ。」

「分かったわ。家グチャグチャやけど、それでも良かったら、どうぞ。じゃまた明日ね。」

と言って、電話を切った。

急に今年は“明日突進”と決まり、その後からずっと憂鬱なまま過ごした。

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