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Van Gogh IN SEOUL at THART

 韓国ソウルの弘大(홍대ホンデ)にあるTHART(띠아트ティアート)では、10月7日から「Story Immersive Media Art: Van Gogh IN SEOUL」が Open Run で開催されています。

 ゴッホの数々の傑作を基にした物語性のあるメディアアートを気軽に楽しめる、おすすめの展示です。


THART(띠아트)

 THART(띠아트)はシアター(Theater)とメディアアート(Media Art)を掛け合わせたストーリー没入型メディアアート劇場で、地下鉄2号線の弘大入口駅(홍대입구역)9番出口から徒歩10分弱で到着します。

 劇場はメディアアート室の A ZONE と展示室の B ZONE に分かれており、それほど広くなくこじんまりとしていましたが、小さな子どもたちでも楽しめるような工夫が施されている体験型アート施設でした。

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◆A ZONE:Van Gogh IN SEOUL

 「Van Gogh IN SEOUL」は、ゴッホの絵画を200点余り用いて彼の人生を描いた韓国初のストーリー没入型メディアアート作品で、各分野の専門家のコラボによって誕生しました。

 11時~20時まで45分間隔で上演されるこの映像作品は、ゴッホの人生に合わせて以下の6つの章に分かれています。

Chapter 1. Vincent Van Gogh: "My hope, my passion, my world"
Chapter 2. The Starry Night: "I wanted to put the love I feld in the picture"
Chapter 3. The Potato Eaters: "I want to be with people I encounter in mu daily life"
Chapter 4. Paul Gauguin and Sunflower: "The world accused me of being a lunatic"
Chapter 5. Theo and Almond Blossom: "Teo who hugged mu pain"
Chapter 6. The sole: "An artist who paints the eternal sun"

パンフレットより

 1人1つずつクッションを手持ち入った会場に席はなく、それぞれ壁を背にして床に座わります。

 間もなく映像はスタートしました。

 フランス語のナレーションに、韓国語の字幕、そして英語の作品名。臨場感あふれる音楽に合わせて壁と床一面に広がる絵画作品を観ながら、ゴッホ自身の言葉とともに、彼の人生を追っていきます。

作品を観終わったら写真撮影の時間があります

 時間は確か、30分程度。

 しかし、感覚としては10分程度。迫力ある色鮮やかな作品と、切ない画家の人生に惹きこまれ、時間が経つのを早く感じました。

 満足度の高いコンテンツでしたが、一緒に行った旦那曰く「ゴッホの人生をある程度知らないと、物語を追うのが難しいかもね」とのことでした。確かに、各章の解説は簡潔なものでしたし、そこに短いゴッホの言葉がいくつか添えられているだけだったので、前もって知識が無ければ言葉と言葉の間の出来事と感情を埋めるのは難しいかもしれません。

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◆B ZONE:Thart Studio

 さて、B ZONE では「ゴッホの部屋」「星の王子様の屋根裏部屋」「クリムトの庭園」「砂漠の夕陽」など8つ作品が展示されており、実際にその中に入って写真を撮れるフォトゾーンになっていました。

「ゴッホの部屋」
アトリエ
エゴン・シーラ
「クリムトの庭園」
「クリムトの庭園」
「星の王子様の屋根裏部屋」
「砂漠の夕陽」

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 THART は、A ZONE とB ZONE合わせても1時間あれば十分楽しめるアート施設でした。

 堅苦しさは一切なく、アートの中に入り込み、たまには自分自身がアートの一部になって、気軽に、自由に、芸術を楽しめばいい。

 そんな印象を持った体感型メディアアート劇場でした。

 そうそう。THART の隣にはカフェがあり、THART のチケットを見せると10%割引になるサービスをやっています。

 芸術を楽しんだ後は、ゆっくりコーヒーでも1杯いかがですか?


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