LUCIA

知らない土地を訪れ、文化を感じる古い街並みを歩き、美味しいものを食べ、のんびりと絵を描くのが好き。

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    ソウル以外の街を旅した記録です

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    韓国料理や伝統茶に関する記事をまとめています。

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    韓国語に関する記事をまとめています。教科書や辞書だけでは理解しづらい表現を中心に、韓国語の世界の美しさをお伝えできればと思います。

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ブリュッセル~アムステルダムひとり旅#01.始まりと計画と

1.旅の終わりが旅の始まり 昨年、オランダ旅行から帰って来たときにはすでに、次はブリュッセルへ行こうと決めていました。  時期は同じく3月下旬。できる限り安いフライトをと探していたら、図らずも昨年と同じ日に出発することになりました。 2.ベルギーからオランダへ 今回の旅行も目的はアート。西洋画を巡ります。  ブリュッセルに行くとなればアントワープは欠かせません。ベルギー第2の都市で、バロックの巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスはこの街で多くの名作を生み出しました。また、

    • 今年の紅葉はじれったい

       2024年も残り1カ月半を切ったというのに、ソウルの紅葉はじれったいです。  夏が例年以上に蒸し暑かったこともあり、秋が来ても、どこかぽかぽか。そりゃ、紅葉さんものんびりになっちゃうね。でもそのおかげか、朱と緑、黄色のコントラストがとても鮮やかでした。  あ、そうそう。  リスさんたちは冬に備えて、口いっぱいにもぐもごしたり、巣作りに励んだりしておりましたよ。 ◇◆◇

      • 済州島旅行#08.画家イ・ジュンソプ物語

         2013年~2014年に開催された国立現代美術館の特別展「名画に出逢う:韓国近代絵画100選」。  50万もの人々が訪れた本展では、1000人の来場者を対象にアンケート調査が行われ、その結果《巨大な雄牛(황소)》が「最も好きな絵画」に選ばれました。  この韓国人が最も愛する牛を力強く描いたのが、画家・李仲燮(イ・ジュンソプ)です。  本記事では済州島の西帰浦(서귀포)市に位置する李仲燮美術館、李仲燮公園、李仲燮通りの様子とともに、彼の40年という短くも激動の人生を振り

        • 済州島旅行#07.一番すきだった郷土料理のゲンイグク

           済州島に行ったら欠かせないのが、海鮮料理。  ソウルではなかなか食べられない、太刀魚やサバのお刺身を楽しめるのも済州島の魅力です。 ◇◇ ゲンイグク(겡이국) 済州島で食した海鮮料理のなかでも一番感動したのが、ゲンイグク(겡이국)。  グク(국)は汁物・スープ料理、ゲンイ(겡이)は済州島の言葉で蟹という意味で、わかめとすりつぶした蟹の入ったスープ料理をいいます。  ゲンイグクは古くから伝わる済州島の郷土料理ですが、現代では食文化が多様化し、それと同時に海の蟹が減少

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          アジュンマとアジョッシに元気もらう今日この頃

           かっこいい生き方像というのはいろいろありますが、私にとって外せないのが、気軽にふらっと美術館に行っちゃう自由さ。距離や場所は関係なく、地方でも外国でも、ただ「見たい絵がある」の動機ひとつで動いちゃう風のような人。  想像しただけでかっこいいです。  理想があるなら体現しようの精神で、先週、釜山に行ってきました。目的は、今月まで開催されていた美術展の『モネからアンディ・ウォーホルまで』。  ソウルから釜山までは約2時間半で到着します。  久しぶりのKTX。鉄道も飛行機

          アジュンマとアジョッシに元気もらう今日この頃

          済州島旅行#06.自然の造形物には伝説がつきもの

           四方を海に囲まれた火山島で、独自の自然を創り出す済州島。  漢拏山以外にも、多くの観光客が訪れる絶景ポイントがあります。その中で今回の旅では、龍頭岩と天地淵瀑布を巡りました。  龍頭岩はその名の通り龍の頭の形をした岩で、天地淵瀑布は済州島の三大瀑布の一つです。  それぞれには語り継がれる伝説があり、大自然に囲まれていると、そんな逸話すらも実話のように感じさせる神秘性がありました。 ◇◇◆◇◇ 龍頭岩 龍頭岩は済州国際空港から車で10分程度、済州市の海岸沿いにありま

          済州島旅行#06.自然の造形物には伝説がつきもの

          済州島旅行#05.おそらく最初で最後の馬肉コース料理

           済州島は古くから馬の産地として有名です。  島の固有種であるポニーの済州馬は、国の天然記念物第347号に登録されており、古くは1073年と1258年に高麗王朝へ献上されたという記録が残っています。  馬の生産が本格化したのは、済州島が「耽羅」と呼ばれていた時代の13世紀。耽羅は13世紀から約1世紀に亘ってモンゴル帝国・元の支配下に置かれますが、その際にモンゴル馬を放牧するため、大規模な牧場が設けられました。その後も、馬の生産は国を豊かにすると考えた李氏朝鮮王朝により、済

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          済州島旅行#04.すてきな道立美術館で出逢った画家コ・ヨンマン

           前回の済州道立美術館の続きです。  済州の芸術文化を支援する道立美術館。  2022年からは毎年テーマを変えながら済州芸術の発展に寄与したアーティストを紹介し、現代美術の多様性を伝える「제주 작가 마씀」を開催しています。제주 작가 마씀 とは済州島の表現で「済州の作家です」という意味なのだとか。  2024年のテーマは、西洋画家のコ・ヨンマン(고영만)画伯です。  企画展「コ・ヨンマンが歩んできた道」では、画伯独自の作品世界と芸術感性、そして済州の地だからこそ生み

          済州島旅行#04.すてきな道立美術館で出逢った画家コ・ヨンマン

          済州島旅行#03.すてきな道立美術館で出逢った画家チャン・リソク

           それまでの済州島のイメージといえば海と山、そして独自の伝統文化でしたが、今回の旅ではこれらにプラスして芸術が加わりました。  やって来たのは済州道立美術館。  漢拏山の中腹に位置し、自然と芸術作品を同時に満喫できるおすすめの観光スポットで、済州島にゆかりのある画家たちの作品に出逢えます。  道立美術館の張利錫(チャン・リソク)記念館では3月から11月3日まで「老画家の独白」が開催されています。  1951年に朝鮮戦争から避難するため済州島にやって来たチャン・リソク。

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          済州島旅行#02.豚骨ラーメンと近くて遠いコギグクス

           旅で最初に食べるのは、コギグクス(고기국수)と決めていました。  コギ(고기)は「肉」、グクス(국수)は「麺」という意味で、豚肉と豚骨をじっくり煮込んで作ったスープにそうめんよりも少し太めの麺を入れた済州島を代表する郷土料理です。  日本語では「肉にゅうめん」という名で紹介されていたりします。  古くから済州島では婚礼などの慶祝行事を行う際に、豚を丸々1頭さばいて人々に振舞う風習がありました。どんな部位も無駄にすることはなく、調理後に残った骨と肉を鍋に入れて長時間煮込

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          済州島旅行01.自然と芸術と食を堪能する旅の始まり

           今から20年近く前のこと(歳月の流れの速さに、ひぃ~ってなる)、初めての韓国は済州島でした。正確にいうと18年前ですが、ここまで来ると2年の差なんてあってないようなものだと感じます。  22歳の夏(ちなみに心は2歳ほど成長)。  イギリスの大学に通っていたわたしは夏休みで一時帰国し、アルバイトをしてお金を貯めては、今しかできない心躍るような機会はないかと探していました。どうせなら、今まで行ったことのない国へ・・・。  そして見つけたのが、日韓交流プログラムです。  

          済州島旅行01.自然と芸術と食を堪能する旅の始まり

          暑い日にはムルフェが一番だと思う

           とにかく暑かった今夏のソウル。  夏の定番料理としては、夏バテ防止や滋養強壮に効果がある参鶏湯が有名ですが、わたしは熱々のスープをふうふうしながら食べるよりも、新鮮な魚介類がたっぷり入った冷たいムルフェ(물회)をサラサラッと食べる方が好きです。だって、夏なんだもの。  물(ムㇽ)とは「水」という意味で、ムルキムチやムルネンミョン(水冷麺)などの料理名に使われると「冷たいスープ・汁・だし」の意味になります。회(フェ)は「刺身」。  つまり、ムルフェとは刺身の冷やしスープ

          暑い日にはムルフェが一番だと思う

          ベルギー&オランダひとり旅#05.アントワープはお洒落が溢れる街だった

           ブリュッセルを後にして、列車に揺られること1時間弱。  ベルギー北部に位置するアントワープにやって来ました。  思っていたよりブリュッセルが長閑な街だったこともあり、アントワープものんびりとした古都なのだろうと勝手に想像していました。  ほぼ知識ゼロの状態でやって来たアントワープ。  ――もうね、街を歩いてびっくり。  人は多く、活気に溢れ、あちこちからお洒落オーラが漂っていました。  アントワープは首都ブリュッセルに次ぐベルギー第2の都市です。  15世紀後

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          ベルギー&オランダひとり旅#04.マグリット美術館

           ルネ・フランソワ・ギスラン・マグリット(René François Ghislain Magritte、1898-1967)は、ベルギー出身のシュルレアリスムの画家です。  今回の旅行までは名前くらいしか知らなかったマグリット。  ビートルズが設立したレーベルの「アップル・レコード」は、マグリットが描いたりんごから来ていることから、私が抱いていた印象は、青りんごをモチーフに不思議な絵を描くシュールな画家さん。  難解なイメージしかなかったシュルレアリスムに出逢えるチャ

          ベルギー&オランダひとり旅#04.マグリット美術館

          それはコロコロです

           日本語が上手な韓国人の旦那くん。  そんな単語よく知ってるね、と思うことが多々ある中で、なぜかコロコロだけはいつまで経っても覚えてくれません。  昨日も――  惜しい!(1文字も合ってないけど)  その前は「クルクル」と言ってました。  それも惜しい。(やっぱり1文字も合ってないけど) ◇◆◇  ちなみに韓国語では「돌돌이(トルドリ)」といいます。  どれだけ覚えてくれなくても、コロコロだけはコロコロのままで通し抜くつもりです。

          それはコロコロです

          今年Netflixで観たドラマ3選

           最近はよく Netflix でドラマを観ます。  好きなのはミステリーや刑事モノ。昔は医療ドラマの『ER~緊急救命室』をよく観ていましたが、最近は『メンタリスト』のような犯罪捜査ドラマの方が好きです。  苦手なのは恋愛物やアクション系。コメディ要素が一切なく、特に恋人が亡くなるような悲しい純愛物語は進んで選びません。SF も現実味がないせいか、途中で飽きてしまうことが多いです。  今記事は、そんな私が今年観て面白いと感じたドラマ3選です。 1.How to Get

          今年Netflixで観たドラマ3選