溺れないように

携帯を、道端にポイってできるなら

今すぐにしたいなあって、
今まで何回思ったことあるんだろう

今の時代の携帯が、
ただの電話するだけの機械だった頃に
生きたかったな〜、

せめて、緊急の連絡だけを察知して
通知されるくらいの携帯になってくれたら

起きて食べて学んで寝て起きてを繰り返す



本来ならこれだけで生きていけるのに
身内とそのほかの実際に関わり合えた人だけで
暮らしていけたはずなのに

ただただ生きる為のいろんな事に
アナログ的な時間を割いて、

そしたら、
いつのまにか歳とっちゃった
みたいな気持ちで生きていけるのに、

なんだかんだ肌身離さず
持ち続けている携帯の存在だけで

別に得る必要のない情報まで
ずっと持ち運んで、

本来の衣食住が見えなくなって
衣食住より携帯を見る事が習慣になっちゃって

それは生きようとする事よりも
携帯を見てしまっていて

機械に支配されちゃってる

大事な誰かから連絡きてるかもって思って
また携帯触っちゃって
携帯ありきの生活

連絡来てないのに見てしまう

機械を使って便利にして
人が支配しているように見えているけど

実はもうAI（エーアイ）とかが
でてくるよりもっと前に
機械に支配されちゃってたんじゃないかなって

機械を使っているようで
機械に使わされている
いつのまにか支配されちゃってる

携帯と言う生き物からちょっと離れて
暮らしたい

携帯がなければ知る由もなかった何かは
絶対的に存在すると思うけど

携帯があって知らなくてもいい事を
勝手に得てしまって溺れるということも
存在する

自分の身に覚えのないいつのまにかの習慣で
溺れてしまうくらいなら

知りたい事をすぐに知る事ができなくて
試行錯誤して知る方がよっぽどいい
むしろ知れなくてもいい

私は、そう思う

携帯の中には答えがありすぎる
答えがない方が生きようと思える


それにきっと、知りたい事を
人に聞かなければならないという状況も増えて

私もそうだけど、
人とコミュニケーションを取るのが苦手、
という人も減ってくるんじゃないかと思う

人と関わる事は
生きる為には必要になってくるから

そしてきっと、助け合って人と関わる事で
人の気持ちや人間の悪い所良い所を
見つめる事ができるんだと思う

もっとアナログな
もっとシンプルな生き方がしたい

朝起きて、

ご飯を食べて、

生きる為に学んで、

寝て、

もっとシンプルに、純粋に
情報の海にのまれて溺れないように

その術をみつけたい

機械を全面的に否定する訳じゃないけど
ほんとうに生きる為の機械だけで十分

お米を精米する機械だったり
火を起こしてくれる機械だったり
食料を保存する事ができる機械だったら
暮らしを豊かにする機械は
間違いなく必要だけど

暮らしを脅かす度合いが高い機械は
要注意、な気がする

バランスをとっていかないと
いつか飲み込まれてしまう、、、

飲み込まれないように、
飲み込まれないように、

今日も1日生きよう