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頭のいい人が話す前に考えていること

「頭のいい人」の思考法を手に入れよう!

どれだけ考えても、伝わらなければ意味がない。

コンサルで叩き込まれたのは、人の心を動かす、思考の「質」を高め方でした。

本書は、「頭のいい人」が何をどう考えているかを明確にし、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。

今すぐ本書を読んで、あなたの思考力を鍛え上げ、人生を成功へと導きましょう!





7つの黄金法則

・とにかく「反応」するな
頭のいい人は、「キレること・感情的になること」でどれだけ大きな損失を被るか知っています。
つまり、「話す前にちゃんと考える」というのは、感情に任せて反応するのではなく、「冷静になることだ」と言い換えられます。

・頭のよさは、「他人」が決める
経営学者のピータ・F・ドラッカーは「ドラッカー名著集1経営者の条件」の中でこう述べています。
「知識あるものは理解されるよう努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力すべきである、あるいは専門家は専門家と話が通じれば十分であるなどとすることは、野卑な傲慢である。」
したがって、本書では、頭のよさは他者が決める、頭のいい人というのは、自己満足ではなく、周りの人から「頭のいい人」と認識されている人、とみなします。

・人はちゃんと考えて「くれてる」人を信頼する
人から信頼してもらうためには、「賢いふり」をするのではなく、「賢くふるまう(相手のことをちゃんと考える)」ことが重要です。
たとえば、「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」
と聞かれたとき、あなたはどう答えますか?
このような場面で、「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差が生まれます。
最も適切な回答は、「白と青、それぞれ、どこがいいと思ったの?」です。
ちなみに、この質問に対して、「最近のファッションの流行ってさ・・・」と自分の知識を披露する人がいます。
もうおわかりですね。
これこそ、「賢いふり」です。

・人と闘うな、「課題」と闘え
論破しようとする人は決して、頭がいいとはいえません。
仮に論破できても、信頼されるかどころか恨まれかねませんし、論理的に説得できたからといって人が動くわけではありません。
コンサルタントとしても、このように叩き込まれました。
人と闘うな、「課題」と闘え。

・伝わらないのは、話し方ではなく「考え」が足りないせい
賢いふりをすればするほど、残念ながら、バカに見えてしまいます。
ごまかせたと思っているのは本人だけで、とくに頭のいい人には、すぐに見破られます。
「話し方だけ」では、「信頼」を得ることはできないのです。
大事なのは、「型」はあくまで、考えるきっかけととらえるのです。
そして、相手に伝わらなければ、話し方が悪かったのではなく、考えが浅かったと考える。
これが、実際に頭がいい人のマインドであり、思考の質を高めるポイントです。

・知識は「だれか」のために使って初めて知性となる
人間は自分の話ばかりして、ベラベラ知識を披露している人に、知性を感じません。
大切なのは何かを話したくなったときに、「それは相手のためになるのか」の視点で考えることです。
その視点で考えることで、知識を披露したいだけ、ただ言いたいだけの自分に気づくことができます。

・承認欲求を「満たす」側に回れ
コミュニケーションにおいて、「話が上手くなること」よりもはるかに大切なことがあります。
それは「承認欲求をどうコントロールするか」です。
前項でお話した「つい知識を披露したくなる」のも、この承認欲求があるゆえです。
しかし、裏を返せば、自分の承認欲求は抑制し、他者の承認欲求を満たすことができれば、「コミュニケーションの強者」になることが可能だということです。


5つの思考法

・「客観視」の思考法
話の浅い人の特徴は3つあります。

①根拠が薄い
話が浅くなる理由は「認知バイアス」と大きく関係します。
頭のいい人は、物事をできるだけ正確に、客観的に捉えようとします。
極力、バイアスに意識的であろうとするのです。
特に注すべきバイアスは「確証バイアス」と「後知恵バイアス」です。

②言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う
コンサルに入って厳しく言われたのが、「認識のブレが少ない言葉を使え」ということでした。
なぜなら、言葉の定義の認識のズレによって、トラブルが起こることが多々あるからです。
頭のいい人は「この言葉を使ったら相手がどのように捉えるか」まで想像して言葉を選び、定義が曖昧な言葉は使わないか、言葉の定義をはっきりさせることから始めます。
つまり、「なんとなく考えている」ことを「ちゃんと考える」に転化するのは、言葉の定義を明確にし、思考の解像度を上げる必要があるのです。

③成り立ちを知らない
たとえば、「終身雇用はもうダメ」という説があります。
しかし、終身雇用を一概に否定するのも、あまり賢いとはいえません。
つまり、終身雇用に関して言うと、「終身雇用が導入された経緯」や「終身雇用が広がった理由」を知った上で、批判する必要があるのです。
その理由を知り、深く考えるための足掛かりとなるのが「成り立ちを知る」です。

・「整理」の思考法
なぜ、頭のいい人は、たとえ難しい話も分かりやすく話せるのでしょうか?
それは「物事の本質を理解できている」からです。
本質を理解していない場合、いくら話し方を注しても、分かりやすく話すことはできません。
分かりやすそうな話をしているだけで、分かりやすい話にはならないのです。

・「傾聴」の思考法
人が誰かの話を「聞く」時に考えていることは、以下の2種類に分かれます。

①自分のいいたいことを考えながら聞く
人の話を聞いているときに、「反論」や「うまいことを言おう、悩みを解決してやろう」と思いながら聞いている人もいます。
これらの態度は、相手のことを考えているようで自分のことを考えながら聞いているので、相手からは自己中心的に見えます。

②相手の言いたいことを考えながら聞く
それに対してちゃんと話を聞ける人は、余計な口を挟まず、「言いたいことは何だろうか」と考えながら、まず相手の話を正確に理解しようとします。
その上で、相手から「学ぼう」という意識で聞くと、さらに相手から信頼されます。
このような態度には「話し手への敬意」がベースにあります。
そして相手の話を正確に最後まで聞き終えたら「相手は私になにを言って欲しいのだろうか」と考えるのが、知的で慕われる人です。

・「質問」の思考法
相手のことをより深く理解するには、質問を駆使して話を引き出す必要があります。
そこで参考になるのは、Googleでも使用されている「構造化面接」と呼ばれるインタビュー術です。
この質問術はどんな場面でも使用できます。

何をしたんですか?(過去の行動)
そのとき、そんな状況だったんですか?(状況の深堀)
その状況でどうしたんですか?(行動の深堀)
その結果どうだったんですか?(成果・結果の深堀)
今度仮に、こういう状況になったらどうしますか?(仮定の状況における行動)

・「言語化」の思考法
本書の冒頭で、思考の質が大事という話をしました。
思考の質は、言語化の質を決めます。
言語化の質は、アウトプットの質を高めます。
アウトプットの質が高ければ、人の心を動かします。
人の心を動かせば、行動につながります。
つまり、ちゃんと考えるとは、突き詰めれば、人を動かすアウトプットを生み出すということなのです。
そして、良質な言語化のためには、「客観視」「整理」「傾聴」「質問」の思考を深める必要があるのです。


『まとめ』

自分のことではなく、相手のことを考え、丁寧なコミュニケーションを心がける。
これこそ、本当に頭のいい、知的で謙虚な人の態度だ。

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