遅いのは嫌なの

優しさを
欲しいと思っていたとき
関心を示さなかった
のに

いらないと
諦めてから
優しくしようとする

時すでに遅し

物事には
適した時間
というものがあって
それを逃すと
もう
不適切になる

チャンスの女神は
前髪しかない
過ぎ去った
後ろ髪を
掴むことは
できない

だからこそ
愛が欲しい時に
愛をくれる

そして
私も愛している

そんな
適時の
気持ちがあることは
稀有で

大事に
しなくちゃ
いけないって
思うの

セックスも
タイミングが
大事で

したいって
思うときに
したいの

彼とは
いつも
したくて
いつも
したいって
言われるのを
期待してる

ううん

言わなくても
いい

伝わって
くるから

あなたの
熱くて甘い
吐息や
あなたの
私の後頭部を包む
大きな手の力具合
から

私は
キスで
伝えてるけど

伝わってる
かしら