見出し画像

世界遺産サンティアゴ巡礼路を歩く -まえがき-

2013年〜2014年に10ヶ月かけて僕はバックパック一つで海外19カ国を周り、世界一周をしました。

その途中、ふとした思いつきからスペインにある道の世界遺産、サンティアゴ巡礼路854kmを32日間かけて歩きました。

これはその間に毎晩、巡礼者用宿(アルベルゲ)で体を休めながらフェイスブックに綴っていた日記です。

毎日、約12キロの荷物を背負って平均約26kmを歩き、一人の時もあれば、時々出会った人と伴奏したりしながら、自分と向き合い、自分の過去や家族との関係を思い返したりと、僕の心の旅路です。

その時に感じたことや気持ちをできるだけ素直に書いていたり、時々かっこつけたりで、今見返すと恥ずかしくなる部分もあります。

また当時とは考え方も変わっている部分もありますが、自分の経た大きな体験でしたので、改めてこちらに載せていきます。

この路を歩き終えた時、自分は何を思うにのだろうか。

それを自分でも楽しみにしながら歩いていました。

変化のある日も何もない日もありますが、愉しんでいただけたら幸いです。

 

● 主な登場人物 
・のぶ:私本人、当時35歳、男。好奇心旺盛な小心者。英語は多少話せるが、スペイン語は話せない。途中、韓国人ペアと出会い、時々一緒に歩いたりしている。
・ホージン:陽気な韓国人男性。私と同い年。作家さんとはスタート地で出会い、一緒に歩いている。
・作家さん(ジェォン):心身ともにタフな韓国人女性。小説を書く仕事をしている。英語が話せない。東野圭吾さんと食事したことがあるらしい。同い年くらいか。

 

* 当時、ケータイ、スマホでの通信利用はしておらず、タブレットをカフェや宿で時々Wi-Fiに繋ぎ、ネット接続していました。

 

* サンティアゴ巡礼路とは
サンティアゴ大聖堂(スペイン)はエルサレム(イスラエル)、ローマ(イタリア)に並ぶキリスト教の3大巡礼地の一つ。
聖書に登場する聖ヤコブが眠っていると言われるサンティアゴ大聖堂へとヨーロッパ各地から向かう路が巡礼路となった。

 

* アルベルゲ = 巡礼者用宿泊施設