世界一周149日目🇺🇿 9.17 ヒヴァ、20歳のイラン人に街を案内してもらう
今日は1日、
昨日出会ったイランの青年に
街を案内してもらうことに。
建築家で、まだ学生ながら
フリーランスでも仕事をしており、
しかも修復とか古い建物の再建メインで
建築好きとして話ていてとても楽しい。
若いのにいろんな歴史を知っていて、
イランの歴史や
イランとウズベキスタンの歴史を
交えながら教えてくれる。
詩は彼らにとって重要ということが
よく分かる。
モスクの至る所に
詩の一編が書いてあるらしい。
建築や街の美しさもさることながら、
彼の詳しさに感服する。
建築が本当に好きなんだなぁと。
ものすごい急なミナレットを登り感動。
砂漠の街並み。
言葉にならない美しさ。
イタリアでの旅を思い出す。
わたしの体では
若いうちにしか絶対に登れない。
26才でここに来れてよかった。
この景色を上から見たあとに
そこに自分達がいるという不思議。
そのあとひいひいして
脚が階段続きで震え出したので
少し休憩したい、と言うと
日陰の座れそうなところを見つけて
お水まで買ってきてくれた。
チケット代もいろいろ出してくれたり
とにかくスマートだ。
彼はとても真面目で、
イラン出身の自分からみた
ウズベキスタンの歴史と建築と、
日本人の君たちから見たウズベキスタンは
違うと思う。君たちは今日何を学んで
どんなことを感じたかとても
興味がある、教えて、なんて
難しい質問をしてきたりした。
自分なりの言葉で説明しつつ、
建築の素材、デザイン、色、
その建物の持つ役割や歴史など
いろんなものが日本と違って
面白い、と具体例を挙げつつ話した。
彼は神道のことも知りたかっていたので、
こっちの神学校に絡めて
寺子屋と、第二次世界大戦と
その後の神道のことなどを話した。
そうやって聞いてくれると
普段はすごい、キレイという
単調でシンプルな感想になってしまう
ところを、より深彫りできて
面白かった。
ウズベキスタンは古い建物の
再建の技術が高いらしく、
この分野の人なら一度は
来たかった場所なので
これてよかったと彼もよろこんでいた。
ツアーから彼とおじさんは
2人抜けたらしいが、
おそらくガイドさんよりも
もっと知識があって
物足りなかったのだろう。
中国人のひとり旅の女の子と出会う。
そこ登って大丈夫かい?と
思うようなところまで登って行き、
案の定降りる時手こずっている。
彼女が降りるまで見守る。
彼も登りだして助けようとして、
優しい人だなぁと。
そのあとはわたしたちが
行きたいと言っていたテラッサでご飯。
今朝予約しにいったら
2人じゃダメで満席と断られ、
明日に予約をしてしまったのだが、
彼は今日行きたいのだと思って
一緒に来てくれたので、
明日予約していることは秘密にした。
しかも2人ではダメだったけど
4人なら入れた。
(結局はおじさんは来なくて3人だったが)
流れで3人でワインをボトルであけて、
(何飲む?となり、彼はワインのムードかな、
なんてオシャレな表現で22歳にして
大人だなぁ、と思った)
ショットまで飲むことになったのに
(ローカルのウイスキーだよ、と
せっかくなら、と彼が飲みたがって勧めた)
全額出してくれた。
ここはほぼイランみたいなものだから、
おもてなしさせてと。
まじか、いいやつすぎる。
だいぶ歳下なのだが。
宿も払うからここ泊まったら?
とのことだけど流石に断る。
彼とおじさんが泊まっていたのは
なんと街のランドマークのミナレットの
すぐ隣の元神学校の建物だった。
えぐい。
確かにすごくいいが
コンタクトだし
何かあったら面倒かなと。
イランに行ってみたくなったし
興味が湧いた。
歴史もいろいろ調べてもみたり。
最後の最後にガイド代を請求されるのか?
なんて少し心配もしたが、
そんなことは全くなく、
タクシー乗り場まで送ってくれて
来るまで一緒に待っててくれた。
ただのめちゃくちゃスマートな
好青年すぎて驚いた。
宿に帰ってきて、
ショットはどんなことがあっても
飲まない条約を結ぶ。
ダメージが大きすぎるし、
味も美味しくないし、
ご飯が美味しくなるわけでもない。
蒸留酒はあまり好きではない。
洋酒はアイスや焼き菓子にかけたり
チョコレートと合わせて飲むのは
美味しいが、基本的には好きではないのだ。
焼酎は好きだが、他の蒸留酒は苦手だ。
味もあんまり好きじゃないし
分解ができず、
血液にアルコールが残る感じがして
次の日体が重くなる。
お酒を断る権利は
いつでも自分たちにある、
という深い人生観のような
何かを悟った日だった。
そして、なぞのほぼどこにも入れるという
1人20ドルという高いチケットは
明日もあるし自分達で買ったのだが、
結局王宮やミナレットなどいいところは
このチケットの適用外で
追加で払っていたので、
このチケットは全く無駄になってしまったが、
それでも紛れもなく彼のおかげで
いろいろ見て回れて楽しい1日になったので
感謝の気持ちでいっぱいだ。
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