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詩と小説。目指せ太宰治!

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自分の中の痛みや弱さ、その時感じた事。詩と小説で表現していきます。その内温かい作品も出てくると思います。ありのままに、素直に正直に。
弱さを表現する事で誰かの太宰治になれたら。最後は前向きな締めくくりの文章になってます。読んで頂けた…
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#詩

指先がこわばる夜は。

指先がこわばる夜は。

気づいたら
爪のあたりが
冷えている
こわばった爪が
頑なな心に
気づかせる

剥がれた赤いマニキュア
荒波に揉まれた
私の指

指先が紡ぐものを
愛おしいと感じる時が
私にとって一番の幸せ

あなたも
紡いでいるものが
あるのでしょう

爪がこわばる
冷たい夜を
越えて

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いつだって最善。

いつだって最善。

なんでだろう
私は全く性質の異なるものを
同時に好きでいられる
全く正反対の意見も
同じように受け入れられる

それは
本当の所は
受け入れてないという
事なのだろうか

自分と遠く距離を置き
ただ有るものとして
認める
そこまで至った考えには
きっとそうなった背景があって
それぞれの背景は真実なのだから

私には私の背景があって
私なりの答えがあるはずなのだ

もがきながら
これも違うあれも違う

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まわり回って結局幸せ。

まわり回って結局幸せ。

これまで
手にしてきたものの豊かさ
手放してきたものの取り戻せなさ
大切なものを
永遠に握りしめることの難しさ
手にしてきたものの分
手放してきたものたち

それは
それらは
自ら選んで決めた事じゃないと
思っていたけれど
その時の自分が
許せない事もあったけれど
それでも
手に残ったものは結局
大事なものになって

離れていってくれないものたちへの
感謝

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あの雪の日。

あの雪の日。

あの日
あの日々
たゆまず続く毎日と
先の見えない時間
それでも日常の暖かさを
必死でかき寄せては
自らを鼓舞し
限られたエネルギーを
大きくしようと
動いてた

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春の風。

春の風。

爽やかな風が吹く
カレーの匂いが微かにする
今日はインドカレーを食べに行くよ
彼を待ちながら
風を感じているよ

今日は良い日になる
そんな気がするんだ

何もかもを詰め込んだような一日と
何も動き出してくれないような一日が
バランス悪く揃っていたって
きっと気づいた時には
遠くまで来たねって
言えるような日が
来る

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今この瞬間を創り出すもの。

今この瞬間を創り出すもの。

在る事の美しさ
そこに、ただ在る
その事に気づけば
此処にも
彼処にも
美しさは在る

それはただ単にそこに在るだけか
それとも
私に出会うべくして在るのか
そんな奇跡を思いながら

立ち止まっていなければ
見れなかった景色

動き出したから
見えた景色

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まるで希望みたいだ。

まるで希望みたいだ。

光は俄に灯り
暖かく
広がりながら
ゆったりと波を創る

体の外側から
照らし出す光と
内側に
灯る光

じんわりと
優しく広がる
あたたかいもの

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なんてことのない日。

なんてことのない日。

今日は木曜日
あの人が良い日になりますようにと
言ってくれた
木曜日

曇りだけど
JAZZが私の心を癒やす

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自分の中の少女。

自分の中の少女。

自分の中の少女を守ろう
小さな、小さな、女の子
日の光に喜び
花の香りを嗅ぎ
夏の終わりを悲しみ
春の訪れを喜ぶ

あなたの中にも少女がいる

いつまでも
いつまでも

例え老女になろうとも
幼心を忘れずにいたい

少女は
強い
儚げに見える横顔も
頑なに何かを守ろうとする
頬も
全て少女のあるがまま

その姿を
見られている事すら
気づかない

そうゆうものに
人は力を貰う

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自分の中の泉

自分の中の泉

自分の中に泉があるとしたら
その泉の波は穏やかか

荒立っていると思っても
自分の中の泉の波を穏やかに出来て
それを感じる事が出来たら
どれ程安心するだろう

静かな場所にいる時
その泉を感じる
自らの呼吸とともに
清らかな、透明の水が
静かに、湧き出ている

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今この時、味わいつくせ。

今この時、味わいつくせ。

曇り空
降り積もる雪
とても
外に出られそうにない
世界中から取り残されたような
そんな気持ち

部屋では
EGO-WRAPPIN'が
かかっている
外は静かだ

こんな気持ち
味わいたくない
晴れた夏が恋しい

だけど
この
閉じられた世界で
この
孤独を味わっている私
今この瞬間しか
味わえないものだと思ったら
とてつもなく
愛しい瞬間におもえてきた

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満ち足りない気持ち。

満ち足りない気持ち。

ざくざく
ざくざく
進んでいく
誰もいない雪道を

私は
 何処に向かおうとしているのだろう
当て所のない散歩
それは
尽きる事のない
探求の道

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瞬間の激情。

瞬間の激情。

あの日の
夢は
何処に行ったのだろうか

夢中で
走って
挫折した日々

忘れていたようで
諦められない想いが
疼く

傷つかないように
夢の周辺だけを
かき集めて
時が過ぎる

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小さな情熱。

小さな情熱。

普段接する事のない世界
知識と
教養と
静の世界

人はイメージで
あの人とはわかり合えないだろう
と決めつける

あまりにも
密度の濃い
情熱を持ってる気がして

自分にはそれが
足りない気がして

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