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なんのために働くのか

今でも時々思い出すんだけど、
会計士になった最初の年のことです。
だから・・・・私が23歳か24歳の頃かな。

はじめてのコンサルの仕事、
田舎の中小企業に連れて行ってもらい同席しました。

まず、70歳くらいの創業者社長の昔話を延々と聞くところから始まりました。

自分は、自転車一台でこの仕事を始めた。
足が棒になるまで走り回り、起業し、ここまで会社を大きくした。
(2行で終わる話だけどたっぷり1時間以上は聴いたような気がするw)

最近の若者は、仕事に対して情熱をもって取り組んでくれない。
給料は地域の他の会社よりもずっと多く出しているつもりだ。
しかし、まったく成果に結びつかない。
何を言っても、やる気すら感じられない。
どうしたらいいんだ・・・みたいなお悩み。

連れて行ってくれた会計士の先生が、
「佐藤さんも思ったことをなんでも言ってみて」
というので、素直な私は、
バカ正直に思っていることを話しました。

「歩合制はないんですか?
頑張っても頑張らなくてもお給料が同じなら、
私だったら公園に行って昼寝しますね」

それを聞いたときの社長さんの顔、今でもハッキリ覚えてます笑。
「空いた口がふさがらない」ってまさにこういう顔だなって思った。

「だって君、、、一体なんのために仕事をするのかね。
仕事は自分のやりがい・生きがいのためにすることだろう」

「いいえ、お金もらうために仕事してます」


たぶん、そのくらいのやりとりで上の会計士に止められて(笑)
以降二度とその現場に連れて行ってもらうことはなかったです。

当時は、まったく悪気もなかったし、
本当にただただ不思議でしかなかったんです。
「お金もらうため以外に、仕事する理由なんてあるのか?」って
本気で思ってた。

震災で、価値観が180度変わるまではね、、、、。
だから、40歳まで、
その価値観は変わらなかったよ。

仕事はお金をもらうためにする、
だから、なるべく効率良い仕事に就くのが正解。
そう思ってた。
信じて疑わなかったんだよね。


さて、今やってる仕事ですけれど、
びっくりするくらい、どれもお金にならんのですよ!笑

でも、お金のためにやってるんじゃないから、
続けている。
想いでやっている仕事だから、大変でも楽しい。

お金なくて、困ったなぁとは思うけど、
でも、お金のために仕事しないって固く心に決めてるから、
お金がなくても、幸福感はいっぱい。


あのときの社長さん、、、、
もう死んじゃっただろうなぁ。
生きてても100歳くらいかな。

あのあと、あの会社どうなったかなぁ。
社長の熱い思いをわかってくれる従業員はあらわれたかな。
あのとき、生意気を言った若造が、
51歳になり、
今は、いきがいのためだけに仕事をしてますよ、って、
伝えられたらいいのになぁ。



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お金のために何かをしないと決めています。やりたいと思ったことだけやっています。・・とはいえなかなか世知辛い世の中。気が向いたら、サポートをお願いします!