子供のためのルーブル美術館(16)メソポタミアで初の王様のいちばん大事なものはなに?
なに?わたしがサンタだと?
今から6000年前
メソポタミアのはじまり
ウルクの
むかしむかしのおはなし
なに?
サンタに似てると?
まさか!
わたしは 世界ではじめての
神様のお祭りもする
王様だった
季節がめぐれば
ひとびとはカマで麦をかり
すぐそこのユーフラテス川から
水をくむ
さてさて
これを見てごらん
ねんどに印をのこした
ひとびとは力づよく
麦や牛たちを育て
これはどうだ、恐ろしいものもある
大地も畏れぬけものたち
だが
われらは守られているのだ
目玉の神にも
そして
メソポタミアのずっとむかしの
8000年前から伝わるこれも
忘れてはならない
われらの母なる神
たくさんの食べ物を
生み育てる 大地の神様だ
そして われわれは ゆたかな日々をおくり
ここウルクはメソポタミアで
一番大きい町になった
いいかな?
次回は 世界で一番古い
文字をお見せしよう
エジプトのものとは ちがうぞ
楽しみにな
裸のひげを生やした男性の彫像(おそらく司祭王を表す)
石灰岩 ウルク時代、紀元前3300年頃
鎌の刃 テラコッタ
オベイドⅣ時代 紀元前4700~4200年頃 テルロ、古代ギルス
水指 絵付けテラコッタ オベイドⅢ時代
紀元前5300~4700年頃
四角形スタンプ
ウルク時代 Tello、古代ギルス
円筒印章
厩舎の周りの群れ
麦畑の牛の群れ
怪獣のようなライオンと獅子頭の鷲のフリーズ ウルク時代
目のある偶像の形をしたお守り
紀元前3500~2900年頃 古代ギルス、テッロ
これらの高度に図式化された「偶像」の表現は、原都市時代の典型的なものである。顔は目を象徴する2つの環によって示され胴体は釣鐘型をしている。
地母神
Figurines féminin style de Halaf 紀元前6000 ハラフ文明
お読みいただきありがとうございました。
メソポタミアの最初にして最大の都市、ウルク。こののちマリ、シュメール文明は熟成されていきます。
ルーブル美術館にあるメソポタミア年表でも最も初期の時代の展示物をおはなしにしました。
メソポタミア、文字が生まれた日
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