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“サウナ嫌い”がサウナの資格を取っちゃうまでの話。

この記事はとても長いです。
お時間あるときに読むことをお勧めいたします。
(サウナに興味のある方はぜひ!!)

今、サウナ業界は未曽有の危機を迎えている。
4月頭の緊急事態宣言を受けてサウナ施設の営業は停止され、行き場を失った全国のサウナー達の嘆きが聞こえてくる。僕もその1人だ。

実は2019年の10月までサウナが嫌い(苦手)だった。サウナは熱すぎるし、水風呂は冷たすぎる。銭湯に行ってもサウナには絶対に入らなかった。小さい頃に父親に地元の銭湯に連れて行ってもらった際に、何度か好奇心で入ってみた程度だった。

でも今は違う。サウナを心から愛し、サウナーとしての誇りを持って生きている。数か月前までサウナ嫌いだった僕は、今では「サウナ=世界平和」なんて言い回っている。

サウナの魅力に気付いたのは10月。その後、ハマりすぎて2020年1月~3月で合計35回サウナに行った。この期間は何かあるたびにサウナのことを話していて、一時期Twitterでずっとサウナのことしか呟かずフォロワーがちょっと減った。それはいい。とにかく本当にサウナが好きなのだ。

どうやら、人は好きすぎると「好き」の尺度を示す方法が無いかと考えるようで、僕はサウナ関連の資格取得に走ることにした。


①サウナ・スパ健康アドバイザー
⇒ 従業員向けの資格。温浴施設の従業員や利用者が、サウナやスパに関する正しい知識を身につけ、お客さまへのサービス向上や、ご自身の健康増進に活用されることを目指すための資格。

サウナ・スパ健康アドバイザー

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②サウナ・スパプロフェッショナル(管理士) 
⇒ 施設の管理者向けの資格。サウナ・スパ施設の適切な管理を目的として、専門的な知識の習得を目指すための資格。(①の上位資格にあたる)

サウナ・スパプロフェッショナル

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そして、無事に両方の資格を取得した。

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やったぜぇぇぇぇぇえ!
これでサウナ愛を示せるぅぅぅぅ!
今のところ「サウナ・スパ施設の適切な管理」なんて予定は1ミリもないけど嬉しいぃぃぃぃ!
(ちなみにテキストをちゃんと解けば受かる資格なので難易度は高くないです)

サウナにハマってからの3か月は、まさに「熱狂」という言葉が相応しかった。血を湧き立たせ、狂わんばかりに夢中になること、それが熱狂。資格を取った先の使い方も想定せずに、“ただサウナが好きだから”という理由で自主的に勉強した。熱狂したときの人の行動力というのは本当にすごいなと思う。

今日は、「サウナ・スパプロフェッショナル(管理士)」という資格を持ってからの自分の初仕事として、僕が熱狂しているサウナの魅力を「体験談」とともにまとめてみる。

※本稿を読んで、少しでもサウナに興味を持ってくれたら嬉しいです。
※外出自粛期間は、サウナには行かないようにお願いします。
 (全部落ち着いたら、ぜひ一緒に行きましょう!!)

サウナへの誘い

2019年10月あたりのことだった。
いつも通りオフィスで仕事をしていると、同僚の1人が話しかけてきた。その同僚は、仕事でサウナ関連の案件担当しているプランナーであり、弊社のサウナ部の部長でもあるという公私ともにバッキバキのサウナーだった。サウナに関して相当の知見を持つ神のような人だ。(ここでは仮に彼のことを「蒸し神様(むしがみさま)」とする)

その蒸し神様と案件についての雑談をしていると、

「杉浦君は絶対にサウナにハマるタイプですよ、断言します」

早速サウナを勧められた。速いよ。笑いながら「サウナは水風呂が苦手で・・・」「小学校くらいから行ってないんすよー」なんていろいろな理由を付けて逃げていると、まだ続く。

「杉浦君みたいな、仕事をストイックにやっていて、考えごとが好きで、1人の時間が作りやすい人(独身)は、サウナに向いてますよ。その性格ならきっとハマると思います」

僕の乗せ方を知っているのか?なんだか「そこまで言うなら・・・」という気になった。むしろ趣味でも仕事でもサウナを極めている蒸し神様と一緒に行って、もしサウナの魅力に気付けなかったら、もう人生でサウナに行くこともないだろうな・・・と良い意味で割り切りが付いた。

「じゃあ全部言うこと聞くので、最高の入り方を僕に教えてください」

こうして、サウナ嫌いの僕が20年ぶりくらいにサウナに入ることになった。

サウナとの邂逅(1セット目)

その日は恵比寿で打ち合わせがあったこともあり、仕事終わりに「改良湯」に行くことになった。改良湯は、銭湯でありながら質の高いサウナと水風呂を併せ持つ、都内有数の名店の1つ。

行きがてら知ったのだが、「サウナ」というワードは「あの熱い部屋」のことも指すのだが、「サウナ ⇒ 水風呂 ⇒ 休憩」の3つをセットで体験することを基本的に指しているらしい。
「サウナに行く」というのは「サウナ ⇒ 水風呂 ⇒ 休憩」の流れを1セットとして、それを合計3セットくらいやることなのだ。

何もかもが初めてだったし、イメージもあまり付かなかったが、約束通り、全ての行動を言うとおりに進めた。

水分補給のためにポカリ(イオンウォーター)を買う、先に身体を清潔にする、湯船に軽く浸かる・・・ここまでが準備。

「じゃあ(サウナ)行きますか」

ということでサウナに入った。

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熱い。けっこう熱い。いや大分熱い。もういいかな、なんて思っていたらまだ4分。どうやら目安は8分~12分くらいらしい。まじか。あぁ目安が12分だから、時計は12分計(1周:12分)なんだ・・・よく考えられてんなぁ。しかし熱いな。時計を見てもまだ5分。1分経つの遅くね?

蒸し神様は、厳しそうな僕の顔を感じ取ったのか、「そろそろ出ますか」と言ってくれた。結果的に6分くらいだった、あぁ熱かった。

「この後の水風呂がメインディッシュですよ」

蒸し神様の教え方は本当に上手だった。サウナ ⇒ 前菜、水風呂 ⇒ メインディッシュ、休憩 ⇒ デザートだという。水風呂が本番なのだ。

シャワーで汗を流して水風呂へ向かった。
改良湯の水風呂は割と温度が低く設定されているので、「慣れていない人は無理はせず」ということだった。おそるおそる足を付ける。

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!!!!!!!!!!

冷たすぎて変な声が出た。一瞬で分かる。これは無理だ。冷たすぎる。足だけで無理だと分かる。

「これ行くんすか」なんて顔をして蒸し神様を見ると、もう全身水風呂に入って昇天しそうな顔をしている。千と千尋の「よきかな」が聞こえてきそうだ。なんて気持ち良さそうな顔をして水風呂に入るんだ。

「一気にいきましょう!!」

蒸し神様の一声で無理やり行った。やばい、これはやばい!相当キツい!でも耐える。うわー超冷たい。なんだこれ。1人だったら絶対もう諦めてる。なぜか分からないけどラマーズ法みたいな呼吸で耐える。え、まだ15秒?時間経つの遅すぎ!30秒くらい経ったところで、もう無理!!!と飛び出した。あー冷たかった。この時点では全く魅力は分からない。

「サウナ・水風呂のあとは、休憩(外気浴)です。これで1セット」

ということで濡れた身体を拭いて、銭湯内で休憩した。
水風呂はそうでもなかったのだが、休憩(外気浴)はいきなり気持ち良かった。冷たい水風呂の反動なのか、なんだか体がポカポカしているような感じで、変な気分だった。頭も心なしかスッキリしていた感じがあった。

ここで蒸し神様が僕に言った。

「杉浦君、今仕事のこと考えられなくないですか?」


ハッとした。確かにそうだ。
身体の表面に意識が集中していて、仕事のことを一切忘れていた。特に水風呂 ⇒ 休憩(外気浴)の間は何も考えられなかった。仕事について考える余裕がなかったというの表現が正しいか。

僕は起きているときは常に仕事のことを考えている。そもそも仕事と趣味の境界が近いため苦ではないのだが、移動中は担当商材の勉強、勤務中は企画考案、夜は情報収集(仕事関連のYouTube視聴など)をして1日が終わることが多い。たまに夢でも仕事のことが出てくるため、多分寝ている間も仕事のことを考えているのだろう。

そんなワーカホリックな自分の頭から、仕事のことが(強制的にでも)抜けたという体験は初めてだった。その体験はなんだか心地よかった。


サウナの本気(2セット目・3セット目)

そんな不思議な気持ちに駆られていると、

「じゃあ2セット目行きましょう」

そして2セット目のサウナに突入する。
あれ?さっきよりも温度下がった?なんだろう、あまりキツくない。やっぱりさっき水風呂に入ったからかな。結構余裕ある。そういえば改良湯ってなんで改良湯っていうんだ?最近リフォームしたらしいからかな(違う)え、もう6分?まだ全然いける。蒸し神様は知らないサウナーの人と「よく来るんですか?」なんて話している。相変わらずコミュ力すごいな。あ、もう8分。
ということで8分達成。そこまでキツくない状態で入れた。

そして水風呂。水風呂の2セット目がもっとも衝撃だった。
ひょぇぇぇ冷たい・・・でもなんかさっきよりもぬるい・・・?え、意外にいける。なんだこれ。さっきサウナに入ったから? いや1セット目も入ったけど全然違う・・・むしろちょっと気持ち良い気もする・・・特にじっと動かないようにしていると全然いける・・・!?

「ずっと水風呂に入っているとね、サウナで熱くなった身体との間に温度の膜が出来るんですよ、この膜が壊れないようにじっとしていると楽っすよ」

まさに今欲しいと思っていた解説~!!!  確かにじっとしていると結構いける。あ、でも他の人が入ってきて水流が起きると崩れる。一瞬めっちゃ冷たい。でもちょっと耐えれば大丈夫。それに1回目よりは明らかに気持ちいい。これならもうちょっと入れるかもしんない。
なんて思っていたら1分くらい立って、蒸し神様のペースに合わせてと一緒に出た。

休憩(外気浴)も2セット目のほうが気持ち良かった。水風呂から上がると身体がポカポカするし、なんて言うんだろう、頭がスッキリする。思考がシンプルになる感覚。頭だけじゃなく、身体の疲れも取れている気がする。なんだか時間が経つのもゆっくりに感じる。銭湯内の水が流れる音もなんだか大きく聞こえる。椅子に座って、目を瞑って深呼吸したらめちゃくちゃリラックスできた。

軽く水分補給をして、3セット目へ。

まずサウナ。
余裕が出てきて、より喋られるようになった。喋るほど時間が経つのも早く感じる。そしてサウナに長くいればいるほど、火照った体を水風呂にぶち込むことが楽しみになってくる。そうか、サウナって水風呂に入るためにあったんだ。水風呂に気持ち良く入るために身体を熱くしてるんだ。水風呂がメインディッシュってこういうことだったのか。すげぇな・・・。なんていう間に12分。時計1周。

そして水風呂。
3回目にもなると慣れたもので、冷たさも感じにくくなっていた。本当に同じ一日か?サウナに長くいればいるほど、水風呂の気持ち良い時間も長くなる。思い切って耳の下ぎりぎりまで浸かる。すげー気持ち良い。さながらラッコのようにプカプカ浮かんでみようとしたりする。

最後に休憩(外気浴)。
なんだかすごいリラックスできる。いやー最高だ。頭から一切の無駄がそぎ落とされた感じがする・・・。心なしか体の疲れも取れているような気がする。深呼吸すると本当にディープなリラックス状態に入れる。身体の血液が流れるのが分かるような感覚。なんだか身体がじんわりと痺れてきて気持ち良い感じだ。

サウナ(高温)や水風呂(低温)を何回かくり返した後、椅子やベンチでゆっくりと休憩をすると、血液が体を駆け巡り、酸素が脳を駆け巡り、ディープリラックス状態になるのだという。
この「とてつもなく気持ち良い、天国のような快感」に達することを、サウナーは「ととのった!」と呼ぶのだ。

「あぁ、サウナーの人たちは、こんな景色を見ていたんだなぁ・・・」

遠い目をしながら、僕はととのった。

まだ続くサウナの底力

こうして3セットが終わり、銭湯を出た。
サウナには適切な入り方があるのだと学んだ。1人で来ていたら初の水風呂で諦めていただろう。僕は感謝の意を深く伝えた。

流れで、サウナの後飲みに行くことになったが、ここでも衝撃を受けた。もう十分すぎるほどのお土産をもらっているが、サウナからのプレゼントは続く。

サウナ後のリラックス状態で飲んだビールが、まぁ美味い。美味すぎる。前に家で飲んでいた酒は何だったんだ。いや待てご飯も美味いぞ。全部が美味い。どうなってるんだこれ。
どうやらサウナの後は五感(味覚)が敏感になるのだという。味が濃く感じる。本当に信じられないくらい飯が美味かった。体感的には、食べログ3.1の店が3.6くらいにパワーアップするイメージだ。

さらに血流も良くなっているため、1杯で酔った。サウナは財布にも優しいのだ。「帰るまでが遠足」ではないが、“事後の飲み食いまで含めた時にサウナの最大パフォーマンスが発揮される“と気付いた。

そしてもう1つ。その日は、驚くほど眠れた。たぶんここ数年で一番しっかり眠れた気がする。サウナでディープリラックス状態になると、睡眠の質も高まるのだ(科学的に証明済)。しっかり眠った次の日の仕事はめちゃくちゃ捗ったのは言うまでもない。

・・・こうして僕がサウナデビューした1日は終わった。

サウナーとしての生活

こうしてサウナーとしての一歩を踏み出した僕は、2020年1月から時間を見つけてはサウナに行くようになった。

(サウナの具体的な魅力は追って細かく説明するのだが、)僕個人としては「頭がスッキリする」というのが大きかった。血流が良くなることで脳にも酸素が多く送られ、めちゃくちゃ頭がスッキリする。悩みがある際にサウナに行くと、本質的な課題が何か分かることが多かった。瞑想に近い感覚だ。

ちなみに、経営者にはサウナーが多いと言う。サウナは身体1つで入る。何にも持ち込めないし、基本的には“考えることしかできない“。もしかしたらサウナで会社の重要な経営判断について考えているのかもしれない。

それからというもの、知らない街に行く度に「今日行けるサウナ無いかな」と調べた。なんだか街に出るのが楽しくなってくる。出不精だった自分が街を求めているのに気付いた。新しいサウナを訪問できるからだろう。

サウナに行きたい日の飲み会はノンアルコールにするようになった。というかサウナ行きたさに不要不急の飲み会に行く回数が激減した。

当然『サ道』はドラマも漫画も制覇した。サウナーの間で伝説になっているドラマだというに相応しいクオリティだった。3日くらいで全部観た。偶然さんというキャラクターが癖になった。

仕事中も サ道の主題歌である『そなちね』やDISH//の『SAUNA SONG』を聞いていた。

そんな感じでサウナ中心の生活をしていたら、1-3月で35回行っていた。2月に至っては14回、2日に1回サウナに通っていた。
よし、今年はサウナの年にしよう。ゴールデンウィークにはサウナの名所と呼ばれるところをめぐる旅行をしよう。そんなことをサウナー仲間と話していた。

しかし待っていたのは外出自粛期間だった。

まさかの外出自粛

3月下旬より東京では外出自粛の流れとなり、サウナに行けなくなった。

行ったことのある人ならば分かるが、サウナはガッツリ「3密」だ。「密閉」「密集」「密接」を全て兼ね備えた3密のエースとも言える。もちろん空いている深夜帯であれば回避できるものの、営業停止の対象になる施設だ。

1-3月で35回行くほどにサウナが生活に入り込んでいた僕の熱量の行き場が無くなった。僕のサウナ熱を冷ますには十分すぎる打撃。まさに水風呂並みの破壊力だ。

サウナは「熱い」「冷たい」の交互浴で効果を高める。

サウナへの愛をこのまま終わらせるわけにはいかない。外出自粛という「水風呂」に浸かった僕のサウナ愛を、サウナ・スパプロフェッショナルの取得という「サウナ」でもう一度熱することにしてみた。

幸い、サウナのことを勉強するのは楽しかった。
仕事に使うわけではなく、資格がもらえて何かが大きく変わるわけではない。シンプルに自分の好きなものに対する知識が深くなっていくのが嬉しかった。サウナの歴史とか、サウナの施設のルールとか、サウナの種類とか、サウナに通うだけでは知らない情報に触れるのが新鮮だった。テキストが終わるときには「終わってしまったなぁ」と嘆いた。

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先述の通り、無事に受かっていた。
まさか昨年10月にサウナを体験して、約半年後にはサウナの資格を持っているなんて思いもしなかった。人の熱狂はこんなにも行動を速くするのだなと感心した。さらに資格を取ったことで、もっとサウナ業界に貢献したいという気持ちも芽生えてきた。

そして、その気持ちを持って、今(note執筆)に至る。

サウナの魅力・メリット

さて、体験談で一部の紹介はしたが、「結局、サウナの何がいいの?」という方のために、もう少し具体的にサウナの魅力を解説していく。(体験談ではなく、魅力の説明に移っていく)

サウナの魅力を全て網羅すると、以下の10個だと思う。(多いな)

①体調が良くなる
②頭がスッキリする
③疲れが取れる
④心の疲れが軽減される
⑤免疫力が上がる(病気になりにくくなる)
⑥美肌・美容効果
⑦ご飯・お酒が美味しくなる
⑧すぐに酔える
⑨睡眠の質が上がる
⑩財布にやさしい

①体調が良くなる
サウナの基本的な効果としては、サウナ(熱い)と水風呂(冷たい)を繰り返すことにより「血流が良くなる」ことにある。血流が良くなるということは、身体中に栄養が届き、老廃物が洗い流されるということ。身体の隅々まで栄養が行き渡るため、体調が良くなる。特に効果があるのは腰痛と肩コリらしい。

②頭がスッキリする
僕がサウナに惹かれ続ける理由の1位はこれ。
血流が良くなることで脳にも酸素が多く送られ、めちゃくちゃ頭がスッキリする。思考がシンプルになる。適度な運動(筋トレ・ランニング)でも思考はスッキリするが、それらが10くらいだとしたらサウナは20には達している。1人でも行けるし、静かだし、何かを考えるには適切な空間だ。瞑想に近いイメージで僕は連日使っている。考え事がある際にサウナに行くと、スッキリした頭によって本質的な課題が何か分かることが多い。
ちなみに、仕事で悩んでいるときに「飲みに行こう(飲みに行って忘れよう)」なんてことをよく言われるが、気持ちはとてもありがたいのだが、仕事で悩んだまま飲みに行って解決したことはそんなにない。仕事の悩みは仕事で解決するしかないし、サウナでとことん打ち手を考えたほうが解決に導ける可能性が高い気がする。なお、その後に飲むビールは最高に美味い。

③疲れが取れる
肉体的な疲れというのは、運動により乳酸が筋肉に溜まると感じる。乳酸は酸素により分解され、汗として排出される。サウナでは血流が安静時の2倍にもなり、酸素の摂取量も増える。そのためで、効率よく乳酸が分解されて疲れが取れる。

④心の疲れが軽減される
サウナを繰り返すと、脳内ホルモンであるβ-エンドルフィンが分泌される。同じく脳内ホルモンのオキシトシンや、神経伝達物質のセロトニンが上昇することも証明済。β-エンドルフィンには、ガン治療で使用されるモルヒネのような鎮痛作用や不安軽減作用があり、オキシトシンにはストレスを緩和し幸せな気分をもたらす効果が、セロトニンについてはうつ状態を改善し、精神を安定させる効果があるとされている。
サウナでととのうと、本当に精神が安定する。怒りが収まり、全知の賢者みたいな気持ちになる。直前まで無いものねだりしていても、自分が持っているものに感謝できるようになる。ととのった後、こうやって毎日サウナに来れるなんて本当に幸せだなぁ・・・ありがたいなぁ・・・って毎回思うのだ。『サ道』では主要キャラの1人が「全員がサウナに入ったら世界平和になるんじゃないか」というセリフを言うのだが、あながち間違っていない気がする。とにかく心が穏やかになる。マジで素敵だ。

⑤免疫力が上がる(病気になりにくくなる)
身体の細胞にサウナの熱が加わるとタンパク質が損傷する。そして同時にHSP(ヒートショックプロテイン)という別のタンパク質が生まれる。このHSPにはタンパク質の損傷を修復する性質があるため、細胞の再生を活性化して免疫力を高める。科学的にも証明されていて、毎週サウナに2回以上入浴していると、心臓病、脳卒中、高血圧、認知症、脂質異常症が発生する確率を下げることができるらしい。

⑥美肌・美容効果 ※この効果は諸説あり
血流が良くなるということは、代謝がよくなるということ。代謝がよくなると体に溜まった老廃物を外に出してくれる働きが高まる為、肌のターンオーバーが促進される(と言われている)。まだ、食事で得た栄養を身体中に届け、不要なものを排出するため、お通じがとても良くなるらしい。たくさん食べてきちんと出す。それに血流の良さがあいまって隅々まで栄養が行き渡る。サウナーの肌ツヤの良さは身体の内面からきているとも言われる。

⑦ご飯・お酒が美味しくなる
これは先ほど書いた通りで、サウナ後は五感が敏感になるので、味覚がかなり鋭くなる。かつ胃腸の働きも活発になり、食欲もあがるため、食事が美味しく感じる。僕はサウナ飯が美味しすぎていつもよりも食べてしまい太りました。

⑧すぐに酔える
こちらも同じだ。血流が良くなるということは酔いやすくなるということ。普段の3倍くらいは酔うスピードが速くなる。まさに(顔が)赤い彗星のシャアだ。

⑨睡眠の質が上がる
これも先ほど書いた通り、めちゃくちゃぐっすり眠れる。布団に入ってから
5秒くらいで眠れることもある。次の日のスタートダッシュとしても最高なツールがサウナだ。夜サウナ ⇒ 朝ランニングなんてやった日には相当幸福度高いと思われる。

⑩財布にやさしい
以上、①~⑨全てのメリットを享受しても費用はおそらく5000円には到達しない。通常の飲み会よりも安い。サウナが1000~2000円、飲み会が2000円くらいだろう。サウナ+風呂上がりの1杯のみならば、費用は飲み会の半分以下だ。
ちなみに僕は上記で35回行っているが、その分、飲み会(基本おごり)が減ったので、結果的に支出は減っている。

サウナで解決できるもの

上記のように10個もメリットがあるサウナ。
もはや万能薬だ。サウナに解決できない悩みはない(と思っている)。

Q.なかなか眠れないんですが・・・
A.サウナ。睡眠の質が劇上がりします。

Q.嫌なことがありました・・・
A.サウナ。思考がスッキリして小さい悩みは100%飛びます。大きい悩みも解決策が浮かぶかもしれません。

Q.最近体調があまり良くないのですが・・・
A.サウナ。体調良くなります。もちろん予防にもなります。

Q.最近仕事がうまくいかないのですが・・・
A.サウナ。サウナ後のスッキリした思考で打ち手を考えましょう。

Q.美味しいご飯が食べたいです・・・
A.サウナ。全てのご飯が美味しくなります。同じものを食べてもサウナ後なら食べログの点数は変わります。

Q.お金を貯めたいです・・・
A.サウナ。飲み会の代わりにサウナに行きましょう。サウナのコスパは最強です。

Q.彼女が欲しいです・・・
A.サウナ。サウナで美肌になりましょう。あと性格が穏やかになるのでモテます。

Q.なんだか漠然と不安です・・・
A.サウナ。サウナで何が不安か突き詰めましょう。僕も漠然とした不安を持ちやすいので、毎週サウナで瞑想(迷走?)しています。

Q.Twitterが炎上してしまった・・・
A.サウナ。心が落ち着きます。ちなみに僕は1回Twitterがプチ炎上したことがあるのですが、その時は3日連続でサウナ行きました。ここでサウナに一気にハマりました。

これくらいサウナの課題解決力はすごいです。サウナは最強のソリューションです。

なお・・・
さすがにそんなに連日行くことは難しいと思うので、まだまだ行きたての場合は、2週間に1回ないし1週間に1回でまずは十分。個人的には、「華金サウナ」がおすすめ。
文字通り、金曜日の夜にサウナに行くこと。以下のツイートでまとめているのですが、おそらく金曜日の夜行くことが最もサウナのメリットを享受できるのでは?と思います。

初めての場合はぜひ経験者と

僕の体験談にもありましたが、サウナの魅力にちゃんと気付くためには、経験者と行くことがベストです。1人で行ってしまうと水風呂で挫折してしまう可能性がありますし、ちょっとだけサウナにはマナーもあります。初めて行くときはぜひ経験者に声を掛けてみてください。

もし、フォローしてくれている方で「サウナ行ってみたくなったかも・・・」という方がいたら、ぜひご連絡ください!全部落ち着いたら、一緒に行きましょう!

もしくは1人で行く場合には、サウナの入り方がまとまっているサイトをしっかり見てから行っていただいたほうがいいです。

また、サウナには「注意事項」もあります。経験者と行かない場合は、こちらも事前にご参照ください。

最後に 

資格を取ってから、僕の2020年の目標の1つに「サウナ関連の仕事をすること」が加わりました。

もちろん資格を持っているだけで何か仕事ができるわけではないのですが、まずは、自分の持つサウナ愛を広めることで、少しでもサウナを利用する人が増えて、サウナ業界が盛り上がればいいなと思っています。

僕にできることは、
①今サウナに行かないこと
②サウナの魅力を伝えること
③サウナ施設を応援すること

かと思っています。

サウナに熱狂できる、あの素晴らしい生活が早く戻ってくることを願ってやみません。

(外出自粛が解けたら、1日中サウナに入り浸るってもう決めてるからな!!待ってろ俺たちのサウナ!!!!)


【補足 / 画像権利など】 

(1)今回出てきたサウナ施設の画像は、実際の「改良湯」の写真です。
(上記の③「サウナ施設」の応援の一環として、サウナマーケットという、購入すると施設にお金の入るプログラムで画像を購入してます)

(2)「蒸し神様」には登場の許可を取っております。

(3) 今回、僕が尊敬するライターの岸田奈美さんの「キナリ杯」に応募してみています。理由はサウナの輪を広げるために、少しでも多くの人にこの記事を読んでほしい、という意図です。(もし奇跡的に何かいただけたとしても全部サウナ施設に落とします)


以上です。

長文となってしまいましたが、最後までありがとうございました!ここまで読んでくださって本当に嬉しいです。

蒸し浦

【Twitter】
日々思うことをツイートしています。最近ちゃんと更新しています。
たまにサウナのことも書きます。(今は自粛で少なめです…泣)

【YouTube】
eスポーツの大会での入賞を目指して、好きなゲームのプレイ動画を垂れ流すだけの誰得チャンネルです。




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