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金剛杵(こんごうしょ)があったら

今週はあまりいいことがなかったけれど、6/8(土)早朝。ついに、いいことがあった。
こちらの記事[↓]が投稿されたのだ。次回は来週末かな... と思っていたので、サプライズも手伝い、より嬉しい。


※この記事(上のリンクの記事ではなく、今あなたが読もうとしてくださっているこの文章)は、日本人の僕とイタリア人の友人アンドレアがイタリア語で交わした会話を、日本語に訳したものです。
ほぼ会話のみで構成されているので、どちらの発言であるかを明確にするため、僕の台詞にはL、アンドレアの台詞にはAを、「」の前に付けてお送りしたいと思います。


L「今回はついに大日如来僕の推しだ!」

A「明王も出てくるのか... 大丈夫なのか...?」

L「...何が?」

A「明王って、カモに乗って s**** してるやつだろ」

L「...だから、それは僕たちが読んだ本の挿絵がそう見えただけで...」

A「しかも名前がネコの鳴き声みたいだし」

L「『しかも』って何だよ。お前さ、一応宗教絡んでんだからそういうこと言うな。それに、kaekoikさんはお前が考えているようなことを書いたりしないから大丈夫だよ。早く大日如来の章を読もう」

A「...このタペストリー、すごいな!」

L「中心になってるのが大日如来だって」

A「ああ... 思い出した。大日如来って、王冠を被ってる、いけ好かない仏像だ」

L「そうそう、如来の中で僕が一番好きなやつとお前が一番嫌いなやつが同じだったんだよね。王冠被ってるからかっこいいのに」

A「俺は権力は嫌いだ」

L「僕は権力を持ってる人間は嫌いだけど、自分が持つなら大好き。職権乱用とかするやつの気持ち、すげぇよくわかるもん。自分は特別なんだ!っていう高揚感がさぁ... 想像しただけで鳥肌が立つ。また、そういうのを誰にもバレずにやるのが気持ちいいんだよね! 全世界が僕に騙されてると思うと...」

A「...そういう君みたいなのを更生するのが明王なんだね。あれ、でも... 如来が明王に変化...?」

L「そう、悪事を罰するのは権力者。つまり、権力者が悪いと思ったことが悪なんだよ。ということは、彼らとって好ましいことが正義。お前は権力が嫌いなんだろ? だったら、それが正義と定めることも嫌いだよね? 僕も権力者が嫌いだ。だから、彼らの悪こそが僕たちの正義なんだよ。今度僕がイタリアそっちへ行ったら、サン・ボナヴェントゥーラの完全犯罪以上の正義を貫こう」

A「貫かない。宗教を出しにしてそんなことを言うなんて、とんでもないな、君は」

L「僕は無神論者だもん! ちょっとくらいいいじゃん! ねぇ、“Luis” で食い逃げしようよ! 絶対おもしろいし、僕たちがまともに金を払ったところで、あんなレストランどうせすぐ潰れるって!」

A「ダメだ。二度としない。それより、記事の続き」

L「...明王みたいな顔すんな」

A「えーと... 『Il Fudō myō-ō, che sembra un adorabile ragazzaccio un po’ obeso』...」

L「WWW WWW WWW 待って、なにこれ、和訳確認させて... 『ちょっと肥満体型の悪ガキの姿のような不動明王』www イタリア語の方がちょっとましwww」

A「二人ともひどいな! 彼は太ってなんかいないよ! 胸筋だろ、これ...」

L「いや、そこじゃねぇよ。僕、こういう夏目漱石風味のギャグ大好き! ガチで神回だよ、これ...w 『吾輩は猫である』を超えてる」

A「...爆笑してる理由は本当にか?」

L「...なに? 随分引っかかるね?」

A「いや、別に...」

L「気にしなくても大丈夫だよ。Flussi の結果が出れば体重も元に戻るって。実際に弁護士から通知を受け取るのは、僕じゃなくてお前じゃん? しかも、うまくいけばいいけど、そうじゃなかった場合もそれを僕に伝えなきゃいけないのもお前だから... 正直、僕よりもストレスがかかってると思うよ。なんか... ごめんな」

A「...君こそ、そんな心配しなくていいんだよ」

L「で、今 ChatGPT のくだりを読んだんだけどさ、これ、『金剛杵』っていって、『煩悩や迷いをうち砕き、真実の悟りを開く力があるとされています』だって。この法具があればストレス食いやめられるんじゃね? このまま何か月もFlussi の結果が出なかったら、お前、きっと女の子になっちゃうもんな! 金剛杵があったらよかったのにね」

A「なくてよかったよ。金剛杵があったら、君の頭に振り下ろしていただろうからね」

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本文とは全く関係ないが、ちょっと肥満体型の悪ガキは、最近ぬい撮りにはまっている。

240608

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