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【他伝:ラクダさん④】青春初心者

私のページを訪れてくれた皆様、ありがとうございます。
そして、ようこそ!

どうも、LOLerです!
読みはローラーを想定しています。一応。

先週、大学1年生の頃から
お世話になっていた、テレビ局のアルバイトを卒業しました。涙

夜勤のアルバイトで
勤務時間は18時から翌日10時!!

3人の学生アルバイトと社員の方1名で夜勤の業務を行います。

勤務時間が長いとか、
暖冷房の調整ができてないとか、
足がむくむとか、
文句もたくさん言ってきましたが

ここは私の大切で特別な
“居場所”の一つだったと感じています。

素敵な出会いと、思い出と、経験と、帰ることのできる場所と、
様々なものをいただきました。

ありがとうございました。


さて、それでは本題に参りましょう。

今回はラクダさん第4話目のお話し
大学青春編です。

小学生の頃からの不登校や高校中退と
“青春”の脇道を歩んできたラクダさん。

大学入学を機に青春街道どまんなか!?

では、本編へ。


青春初心者


コロナ流行以前、制限が全くなかった2018年4月。

晴れて大学生になったラクダさんは
今まで思うように感じることのできなかった
“青春”を取り戻そうと、毎晩飲み歩きます。

大学では軽音サークルに入り
仲間たちと深夜まで飲みあかし

居酒屋さんのアルバイトを始めれば
勤務終わりからバイト仲間と朝まで飲み会

さらに、酔った勢いで訪れた
実家(都心)近くのBARにも通うようになります。

※ラクダさんは1年間の浪人を経て大学に入学しているため
この時期にはすでに20歳を超えています
※合法だよん

BARデビューには、お若めのラクダさん。

※行ったことのないBARに1人で入るってなかなか勇気いりません?
※私なんて、スタバに入ることすら緊張しちゃうんですが

年齢が若かったことや、聞き上手なラクダさんの性格により
マスターや常連さんにも可愛がってもらったといいます。

今でこそ、居酒屋さんではビールしか飲まないラクダさんですが、
当時はビールの苦味に苦手意識がありました。

そんなラクダさんに
飲みやすいビールを教えてくれたマスター。

マスター、あなたのおかげで
ラクダさんとビアバーに行くことができました。
しかし、それと同時に彼は痛風になるリスクを爆上げました。

さて、お分かりいただけましたね。
いつ学校行ってたのかな?ラクダさん。

お察しの通り、
1年生の前期でラクダさんは、全ての講義の単位を落とします

留年確定です。

※そこまではお察ししてなーい!

お母さんからキツく叱られ、
半ば追い出されるように
大学近くのアパートで一人暮らしを始めます。

※ご実家からだと大学まで、1時間半ほどかかります

しかし、暮らしが変わるわけもなく。

変わったのは行きつけのBARが
実家の近くから、
下宿先の近くになったことくらい。

後期の単位もほとんど取れないまま、
2度目の大学1年生が始まります。

新学期がきても、周りの環境が変化するわけではありません
2度目の1年生前期になっても、
単位はほとんど取れないまま。

大学での勉強もままならず、
毎晩の飲み代でお金もない。

友達ともうまくいかず、
当時付き合っていた彼女の浮気まで発覚。

次々と降り注いでくる不幸に
ラクダさんの精神や身体は蝕まれていきます。

「死ぬしかない」

と、思うほどに。

どうにも死ぬしかない。しかし、どうしたものか。
飛び降り自殺は怖いし、かといって、電車や車に飛び込むのは人に迷惑がかかる。首吊りは苦しそうだし、太い血管を切るのは痛そう。
親に死体を見せるのも嫌だった。私の死体を発見するなり、霊安室で対面するなりしたら、親は泣き叫ぶに違いない。そんな親の姿を想像すると胸が苦しくなった。

考えた末、
北海道で美味しいものを食べまくり、親に「旅に出ます。探さないでください」というメールを送ったのち、酒をしこたま飲んで海に飛び込む
というプランが完成した。

なかなか素敵だ。

前回記事/次回予告 ラクダさんに書いていただいたものの一部を再掲しています


北海道行きの前日、
気の置けない友人ミノムシさんの家で、
中学生の頃からの友人と3人で遊んでいたそう。

※ミノムシさんは中学生時代からのベストフレンド!
※第2話参照

平然を装おうとしましたが、時間を過ごすうち限界に達します

「タバコを吸ってくる」

当時読んでいた本をそっと、枕の下に忍ばせ
部屋を出ます。

本を置いてきた理由を「忘れてほしくなかった」と語るラクダさん。

「まだ会いたい」と思える人がいて、
「まだ忘れてほしくない」と思える人がいるけれど、
「それしかない」と思ってしまう。

「誰かがいるから生きられる」という気持ちは
そんなに強いものではないのかもしれません。

だからこそ、

「誰かのために生きる人生」

ではなく

「自分のために生きる人生」

を頑張ってほしい。

どちらにせよ、頑張らなければ生きられないのなら
自分のために頑張ってほしい

そして、一緒になったら応援し合おう。
疲れたら一緒に休憩しよう。

「誰かのために生きること」はできないけれど、
「共に生きること」はできるから。

私はそうやって、周りの人を愛していきたいと思っています。

……

あ〜もう!シリアスな場面で自分語りしちゃった!
しかも結構熱いやつ!もう!私のバカバカ!

...ふう......ふう。(息切れ)

さ、気を取り直して。

ミノムシさんの家を後にしたラクダさんは
ふらふらと夜の街を歩き、
ホテルのBARにたどり着きます。

夜が深くなるまで酒を飲み、ヘトヘトになったラクダさんは
飛行機の時間まで少し寝ようと一度実家へ帰ることにしました。

帰宅すると、お母さんに「何をしていたの?」と聞かれます。

プツンと糸が切れたように

「明日、北海道行って死のうと思ってるから」

と吐き出したラクダさん。

「死にたくない」
「止めてほしい」
「もっと自分を見てほしい」
どんな感情がそうさせたのかは分かりません。

お母さんはそんなラクダさんを前に
叱ることも、呆れることもせず、

「一度、休もう」

と、言ってくれたそうです。

その後、半年間の休学することにしたラクダさんは、
実家に戻り生活を少しずつ取り戻していきます。

元々は、勉強することも好きなラクダさん
社会学の本を読みあさっていたようで、
その名残は今でも彼の本棚に残っています。

※ラクダさんと私は、共に社会学部なのです!
※学科は違います

半年間の休学を終えた2020年春。

ラクダさんの大学復帰と、
私が入学したその年は、コロナの流行が始まったばかりでした。

※おかえり!ラクダさん!

通学は苦手なラクダさん。

自宅で学習できるオンラインの授業と、
休学時に勉強した社会学の知識で

その後は、順調に進学していきます。

※私たちが出会うのはまだ先のお話
※次回ちょろっとお話しします!


お金とラクダ


取材をさせていただいているうち、
お金が“ある”“ない”かで
ラクダさんのメンタルが激しく起伏していると感じました。

そこで、ラクダさんには
「お金と自分の精神とのつながり」
についてお聞きしました。

金が好きである。

金は多くのことを解決してくれる。
金で解決できないこともあるが、
それを解決するための最も有効な手段は金であることが多い。

抽象的だ。

自身と金の関係についてあまり考えてこなかったからだろうか。
金が好きというより、貧乏が怖いと言ったほうが正しいかもしれない。
食べたいものがあまりにも食べられなかったり、
うんざりするような部屋に住まざるをえなかったり、
それが一生続いたり、ということを考えると嫌な気持ちになる。

選択肢や余裕がない状態は嫌だ。
人生を豊かにするためには、多様な選択肢が必要だ。
そして、それを確保するためには時間的、金銭的な余裕が欠かせない。

また、時間的余裕を得るためには金が有効だ。

最近、ちょっとした臨時収入を得たのだが、
その時に覚えた感動はおそらく一生忘れないだろう。
あの「世界は実に色に満ちている!」という感動!!
メガネを新調した。よれよれの下着を買い替えた。
日経の有料版に登録した。旅行の計画を立てた。
トリートメントとパックを買った。

クレジットカードの引き落とし日が刻一刻と迫る恐怖からの脱却。
アルバイト、つまり、したくもない仕事に精を出す必要もなくなり、
そのぶんの時間を資格勉強や読書、映画鑑賞といった、
自分が有意義だと思えるものたちに割けるようになった。

ああ、素晴らしい。
なにもかもが清潔だ。
体は羽のようだ。
有意義で、幸福で、夢に満ちた暮らしだ。

おそらく鍵は「制約」である。もっと言えば「自由」だ。

私が恐れているのは金欠ではなく、
生活や人生が損なわれることなのかもしれない。

思えば、不登校になったのも、
元はと言えば自由を確保したいがためであった。

やりたいことをやりたい。それができないのは苦しい。
私の行動原理は、どうやら一貫しているようだ。

ラクダさんから頂いた文章をそのままに掲載しております

次回予告


今回は自分語りがだいぶ多くなってしまいました……。
一個人の意見として読んでいただけると、嬉しいです!

いよいよ次は、ラクダさん最終回!

ラクダさんの話は今まで
ズッシリとしたものが多かったかなという印象ですが
花開くタイミングは十人十色

次回、ラクダさんの人生の花、開きます

最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
では、また!

ラクダさんの記事を始めから読みたい方はこちら↓

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