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【RIASEC】六角形モデル ホランドの理論を学ぶ。【キャリア理論家紹介②】

みなさん、こんにちは。
今回から「キャリア理論の提唱者を紹介するブログ」をシリーズ化していきたいと思います。
このシリーズでは、キャリア理論の発展に大きく貢献した理論家たちを紹介し、彼らの理論が現代のキャリア形成にどのように役立つかを探っていきます。

今回は、六角形モデル(RIASEC)で有名なジョン・ホランドについて紹介していきます。

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⚫︎ホランドとは

ジョン・ホランド(1919-2008)はアメリカの心理学者です。
前回の記事で紹介した、パーソンズの特性因子理論をより細分化し、実用化した人物でもあります。

ジョン・ホランド(1919-2008)

ホランドは、第二次世界大戦当時、軍隊の入隊時における面接官として仕事をしていました。
その時から「一人ひとりの職業経歴には、多くの規則性があり、それは数個のタイプに分類できる」という仮説を持っていました。

そこで誕生したのがRIASEC (六角形モデル)です。


⚫︎RIASEC(六角形モデル)とは

RIASEC(六角形モデル)とは、パーソナリティ(性格)と職業(働く環境)の特徴を6つのタイプに分類し、その両方をマッチングさせる理論のことです。

ホランドが分類したパーソナリティと職業の6タイプは以下の通りです。

RIASEC(六角形モデル)

1.現実的(Realistic):機械や物を対象とする具体的な活動への興味
2.研究的(Investigative):研究や調査のような活動への興味
3.芸術的(Artistic):音楽/美術/文学など芸術的な活動への興味
4.社会的(Social):人に接したり、奉仕する活動への興味
5.企業的(Enterprising):企画したり、組織を動かす活動への興味
6.慣習的(Conventional):定まった方式や規則に従って行う活動への興味

つまり、これらの6タイプの頭文字を取ったのが、RIASEC(リアセック)ということです。

ホランドの六角形モデルは、後に紹介する診断テストを受けることで、自分がどの領域に興味を持っているかがわかります。


⚫︎スリーレターコード

後ほど紹介しますが、ある自己理解ツールを活用することによって、自分が6タイプの中のどの部分に興味を示す傾向があるのかを把握することができます。

そして、その興味のある上位3つを使って性格を表したものがスリーレターコードになります。

例えば、私のスリーレターコードは、S-E-A(社会的-起業的-芸術的)でした。

そして、あとは付属の「職業例コード」を見て、SEAが何かを調べてみると、自分の性格と職業がマッチした仕事がわかります。

私の場合は、「カウンセラー」「社会教育課長」「大使館職員」などが向いているみたいです。


⚫︎ホランドの理論に基づいた自己理解ツール

ホランドの理論に基づいた自己理解ツールとして有名なのが、以下の2つです。

・職業レディネス・テスト(VRT)
・職業興味検査(VPI)

このどちらかの診断テストを受ければ、ホランドによって類型化された6つの職業領域への興味を知ることができます。

以前、私が実際に上記の2つのテストを受けたときの結果をブログにまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。


⚫︎まとめ

今回は、六角形モデル(RIASEC)で有名なジョン・ホランドについて紹介しました。
ホランドは、パーソンズの特性因子理論をより細分化し、実用化した人物でもあります。

特に、六角形モデル(RIASEC)は、現在もハローワークや教育機関などで、自己理解促進を目的として使用される、VPI・VRTテストでも活用されています。

皆さんもぜひ、VPI・VRTテストを活用して、自分が興味を持っている領域を把握してみてはいかがでしょうか。

次回は、「すべての職業の基礎は4つに分野にある」と提唱し、ホランドの六角形モデル(RIASEC)をより実用化したプレディガーについて紹介していきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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