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【255文字書評】その本は/ヨシタケシンスケ, 又吉直樹 共著 (2022/07)

不思議な本である。
自分が今までに読んだことのないタイプの本だ。

「リレー小説」というものでもないし、強いて言えば「ショートショート」か。
でも急に長い話が出てきたりしてドキッとする。いつまで続くのだろうとドキドキしながらページをめくる。

二人の著者で交互に書かれているところがミソで、飽きさせない。
装丁が実に凝っているところも楽しみの一つ。

気がつけば予想外に1日で読み終えてしまった。
「今までに読んだことのないタイプの本」と言える本に出会ったというのは、なかなかすごいことなのかもしれない。
この本を作った人もすごい。

本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。
「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。でもわしは、本が好きだ。だから、本の話を聞きたいのだ。
お前たち、世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。
そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」

旅に出たふたりの男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王様のために夜ごと語り出した――。

あらすじ(ポプラ社の特設サイトより)

2022年7月刊


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