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婚活カウンセラーの夫の日記〜自営業の方の結婚

奥さんが結婚相談所やってます、ZUNです。


最近、50代の自営業のAさんが
面談にいらっしゃいました。


そAさんは飲食店を経営されているのですが
このコロナ禍に翻弄されながらも
なんとか頑張っておられました。


感染が広がっている期間は店を閉め、
バイトさんにも休んでもらっていたのですが
行動制限がなくなったので
店を開けようとしていました。


バイトさん達にもお店を再開することを伝えて
さあこれから盛り返すぞ、という気持ちでしたが
彼らも安定して働けるところに移ってしまったのか
誰ひとりつかまりません。


その時、Aさんは思ったそうです。
「ああ、こんな時奥さんがいたら店に入ってもらえるのに」


また、会員さんのBさんは
代々続く老舗の後継ぎ。


Bさんのお父さんは当初
息子に相手が見つかれば誰でもいい、
くらいの勢いだったのですが、
いざ何人かお見合いを重ねていくと
お相手に職があると難しい顔をするように。
結婚したらお店を一緒にやってほしいというのが
ありありと態度に出てしまっています。


古来、日本において結婚は家と家がするもので
家族は力を合わせてひとつの方向に向かうんだ、
妻は夫をサポートするものだ、という
価値観が一般的でした。


特に自営業の方は自分の身ひとつで頑張っていて
頼れるのは家族だけ、頼れる家族が欲しい、という意識が
育ってしまうのかもしれません。


家族を頼るのは決して悪いことではありません。
しかしそれを目的に結婚相手を探すのは
本来の目的から外れてしまっていると思います。

何のために結婚をしたいのか。
それは労働力が欲しいから、ではないはずです。
またご本人でもその親でも
そんな目で奥さんを見るところにお嫁に行きたい方は
この現代にいらっしゃいません。


結婚は人と人とのご縁。
男と女は対等で、お互い仕事を持っているのが普通の時代。
生きている間にこれだけ「普通」の価値観が変わっていく
激動の時代ではありますが、
違う価値観を認め、それでも前に進んでいく
そういう人でありたいですね。

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