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“ありたい暮らし”で住まいを選ぶ時代へ。株式会社Livmoが生み出す独自の住体験「LX」とは【前編】

「Living is more 暮らしを豊かに」をモットーに、2012年に設立された株式会社Livmo。ユニークなホテルの開発や運営、大手企業の寮をリノベーションしたColiving物件やシェアハウスなど、ハード(建物)・ソフト(サービス)両面からのアプローチで、既存の不動産にはない住体験を生み出してきた会社です。

Livmoでは、そこでしか体験できない“独自の住体験”のことを「Lifestyle Experience」通称「LX」と呼んでいます。物件の機能やデザインが重視された時代から、一人ひとりの“ありたい暮らし”で住まいを選ぶ時代へ。不動産業界に新たな風を吹かせるべく、全国各地でその事例づくりを進めています。

そんなLivmoは、現在新しいメンバーを募集中。前編記事ではLivmo設立の経緯を代表の源 侑輝が語ります。

アルバイト時代に抱いた不動産業界への違和感

——源さんは18歳の時に国家資格である宅建士の資格を取得しました。なぜ、不動産の世界に興味を抱いたのでしょうか?

当時高校生だった僕は、家庭の事情もあって「いち早く自立しなければ」という気持ちが強かったんです。「手に職を」と思って資格を取得したので、不動産業界に特別な思い入れがあったわけではありません。

ただ、大学生になり、不動産会社でアルバイトを始めてみると、不動産業界への違和感を強く感じるようになって。

——不動産業界への違和感…?

はい。不動産会社の売り上げって、ご存知の通り仲介手数料なんですね。当時僕が働いていた札幌では、学生の1人暮らしの家賃相場は2〜3万円程度なので、いくら契約数を増やしたところで大きな収益にはなりません。

そこで、不動産会社がとる手段が2つあります。1つは礼金の上乗せです。そしてもう1つが物件オーナーから広告費をいただくこと。「このままでは入居者が決まりません。だから、営業により力をかけます。成果報酬でいいのでその分、広告費をいただけませんか」と交渉します。

しかし、「入居者が決まらない」というのは実は嘘なんです。ほぼ入居確定とわかった時点で、広告費の話を持ちかけるんですね。

——オーナーに対しては「営業に力を入れたから契約が取れた」という見え方にするわけですね…

そうなんです。上手に嘘をつくほど不動産屋にお金が入る仕組みになっていて。当時、まだアルバイトの身の僕にとっては、このやり方が当たり前なんだと思っていました。

そんなある日、「家を探しているから、いい物件があったら紹介してほしい」と友人から連絡がありました。その時、胸を張って「任せてよ」と言えない自分がいたんです。「うちで借りたら余計に礼金を払うことになるから、別のところで借りた方がいいよ」と伝えました。

「もしかしたら、僕はやましいことでお金を得ていたのかもしれない」と、その時になって初めて違和感を覚えたんです。お客さまを喜ばせるのではなく、嘘をついて報酬を得る。そこに自分の“介在価値”がまったく発生していなかったことに気がつきました

空き家のアパートがすぐに満室に。Livmoの着想につながった「学生シェアハウス」

——その後、Livmo設立までどのような経緯があったのでしょうか?

大学2年生になり、キャンパスが札幌から函館に移ったことをきっかけにアルバイトを辞め、仲間内で「学生賃貸サービス」を開始しました。函館は僕の地元なので、その辺の不動産会社よりも函館には詳しい自信があったんです。

函館の一人暮らしも、大きな収益になるわけではありません。でも、学生たちもいい物件に出会えるし、オーナーさんたちからも「たくさん学生を紹介してもらえてありがたい」と、双方に喜んでもらえて。「これは、自分だからできたサービスだな」と介在価値を強く感じられたんです。

嘘がバレないようにと緊張していたアルバイト時代と違って、胸を張って気持ちよく家を貸すことができた。純粋にすごく嬉しくて、この経験が起業家精神に火をつけるきっかけになったと思います。

——既存のやり方ではなく、自分なりの不動産のあり方を見出していったのですね。

「学生賃貸サービス」の他にもうひとつ思い出深いのが、函館でシェアハウスを運営した経験です。

札幌時代の寮生活が僕にとっては刺激的ですごく楽しかったんです。それと似たような暮らしを函館でも作れないかなと。

僕のおじいちゃんが所有する空き家のアパートがあったんですね。何の計画もないまま、相続税対策を目的に建てられた物件だったんです。

そこを使って学生寮のような、今でいう「シェアハウス」を始めることにしました。とはいえ、リノベーションはまったくしていません。共用スペースもなかったので、すぐ近くの物件を借りて、住民がいつでも自由に使える「シェアカフェ」「シェアバー」のような空間を別で作りました。

すると、アパートの8室がすぐに満室になったんです。これまでずっと空き家だったアパートが一瞬で埋まったことに驚きました。

住んでくれたみんなは、アパート自体に価値を感じたわけではなくて、「おもしろい仲間に出会えそう」とか「学生時代のいい思い出がつくれそう」とか、そこでの「暮らし」に魅力を感じてくれた。
「どんな家に住むか」ではなくて、そこに住むことによって「どんな暮らしが送れるのか」で住まいを選ぶ。これからの不動産は、そういう時代になるのではないか。この発見がLivmoの着想につながっていきました。

“ありたい暮らし”を生み出す会社

——Livmoは学生時代の経験を糧に生まれた会社なのですね。改めて、「Living is more」や「LX(Lifestyle Experience)」とは、どういう考え方を表しているのか教えてください。

昔は、家を持つことが富の象徴だったと思います。しかし、今は家が負債にもなり得る時代です。

メンテナンスも大変だし、地方だと買い手を見つけるのも大変。誰も住んでいなくても税金はかかりますし、家を壊すにも、壊して土地だけ持っているにもお金がかかります。今後の少子化や地域の過疎化を考えると、ますます物件の価値は下がっていくことになるでしょう。

そこで重要になるのが「Living is more」「LX(Lifestyle Experience)」の考え方だと思っています。物件そのものが「ハード」だとすると、そこでの暮らしやその街の雰囲気というのは、目に見えない「ソフト」の部分に当たります。

広い、便利、おしゃれといった「ハード」の要素ではなく、「この街で、こういう人たちと出会って、こんなふうに暮らしたい」という理由で家を選ぶ時代に変わっていく。他の家では経験できない、独自の住体験を提供することが、今後の不動産業界に必要な動きだと思い、Livmo設立に至りました。

前編記事では、株式会社Livmoが生まれた経緯や、そこに込められた代表・源の想いをお届けしました。続く後編では、これまでLivmoが生み出してきたLXとはどのようなものか、またLivmoの企業文化・働き方についてお伝えします。

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