猪爪正和

新潟県在住。 これまで40年間バスケットボールに遊んでもらい、目標を与えてもらい、人と…

猪爪正和

新潟県在住。 これまで40年間バスケットボールに遊んでもらい、目標を与えてもらい、人と繋いでもらい、成長の機会を与えてもらってきました。バスケットボールへの返しきれない借りを返すには、アウトプットと記録することだと思い立ったが吉日、ここに書き留めていくことにしました。

最近の記事

本気で向き合う。自分を疑って進む

コーチングの本質がびっしり詰め込まれた、ビシビシと胸に刺さるストーリーの数々。 全てのコーチに向けた応援歌! 学び壊し(unlearn)と学び直し(relearn)音を立てない選手にこちらから音を立てる できているようでできていない。<バスケがスキ>で入部してきた選手みんなを成長させるのが、公立高校チームの宿命?だと思っている。 指導者は自身がより優秀な監督になるかではなく、「より豊かに選手を育てる」「彼らの才能を最大化する」にフォーカスすべき。 マネージャーも含めて32

    • 人に優しく、温かく〜『スピノザの診察室』

      やっぱり夏川さんの描くものは優しく、温かい。 描く街並みも温かい。 高齢化、老老介護などの現実、人の死と向き合うことはこれから避けて通れない。 自分の老いも避けて通れない。 でも、この本を読むと幸せになるヒントを感じる。 人に優しくなれる。 アル中?の辻さんからのメッセージ「おおきに、先生」はそんな哲学なしでは芽生えない。 何かすごいことをしたり、人と比べて優劣をつけなくとも、『幸せ』はうまれる!😀 医療の世界だけでなく、順位づけや優劣をつけたがる学校やスポーツの世界も同じ

      • 『新章 神様のカルテ』

        色彩豊かな情景と生きる意味を問う物語 大学病院の大学院生となり2年が経過。 大学病院の複雑怪奇な医療現場での先端医療は「限られたパン」 29歳の膵癌患者、二木美桜の真摯な生き方に大学病院は何をもって応えることができるのか? 各章のタイトルは「緑光」「青嵐」「白雨」「銀化粧」「黄落」 全て色が入っている。 物語に散りばめられた鮮やかな信州の自然が美しい。 患者に対して真面目、命に対して真面目な意思である栗原一止。 患者に対して真剣勝負、命に対して真剣勝負。 患者に対して全

        • 『神様のカルテ』、『神様のカルテ2』、『神様のカルテ3』を振り返る

          私の心の支えであり、読むたびに勇気をもらい、生命の尊厳を認識する夏目漱石好きの内科医・栗原一止の成長の物語である。 登場人物は誰しもが温かく、真摯に生きている。 「このままでいいのか」、「生きるとは」、「死とは」、「人が人であるためには」、「いい医者とは」 教師として、コーチとして自己の哲学を常に問いただしてくれる物語。 コーチも同じ。選手の持っているものを掘り起こして光を当ててやることができたら、選手みんなが輝く。選手もコーチも勝利至上に囚われながら無理して擦り減る必要な

        本気で向き合う。自分を疑って進む

          2024年の目標:「計画的に」身体に優しく、仕事を分け合う

          元旦ランニングでの出来事 2024年元日、天気予報では年末から年始にかけて日本海側は大荒れとのことだったが、起きてみれば意外に穏やかな天気。雨雲レーダーを見ても大した雨量はなさそう。ということで、雑煮を頬張ったあと、「天気いいからちょっと走ってくる」と家族に告げて走り出した。 結構な雨が降ると思って一昨日と昨日に10キロずつ走ったので脚は重い。5キロくらいかなと走り始めたが、7キロにしようと少し遠回りしているうちに、だったら10キロかなとなってしまう始末。まあ、ここまでは良

          2024年の目標:「計画的に」身体に優しく、仕事を分け合う

          暴力暴言による指導との訣別と成長マインド

          11月25日 JBA公認コーチ養成講習会 11月25日、26日に新潟県バスケットボール協会JBA公認D級コーチ新規養成講習会の講師を務めてきました。今の時代、バスケットの専門的な知識はネットですぐに手に入ります。 ですので、デベロッパーとして私の目標は下記の二つを設定しました。 ①コーチングスキルの向上と新しい視点を提案すること ②暴力暴言根絶宣言をしてもらうこと 24名の受講生は、専門学校生、大学生、U12〜U18チームの指導者、O-40、O-50のプレーヤーまで幅広い

          暴力暴言による指導との訣別と成長マインド

          伝える力、部報(部活便り)

          新潟県教育委員会がnoteさんと協定を結び、全ての県立高校にnoteを活用するように決めた。今のところ学校によって差はあるが、目的は「職員、生徒の情報発信能力の向上」。我がバスケ部員も、一年間で一人が一つ投稿することを目標にスタートさせた。 私の部報 大学を卒業後、そのまま佐渡にある羽茂高校で教師生活、指導者生活をスタートさせた。当時は1990年代前半、インターネットはおろか、携帯電話もない時代。幸運だったことは、近くの小学校、中学校に私の赴任と同時に素晴らしい先生が転勤

          伝える力、部報(部活便り)

          教え子さまさま(Y君のこと)

          教師をしていると当然ながら教え子がどんどん増える。 少々自慢話になってしまうが、お許し願いたい。 スポーツトレーナーを目指し、アメリカの大学に入学したY君がいる。 トレーナーからスポーツマネジメントに対象は変わったが North Carolina State University を経て Kent State University の修士課程を修め Florida State University 博士課程を修め 現在は、マサチューセッツ州の Springfield Coll

          教え子さまさま(Y君のこと)

          コーチとしての危機感と学び

          私は自分自身を臆病者だと思っている。 だからコーチとして心配性なため、色々な書籍やビデオで勉強してきた。 今のままでいいのか、この練習でいいのか、もっと上手くやる方法はないのか・・・ 素質のある選手が入部したり、大会成績がいい年は、自分がコーチでなければもっといい選手になるのではないか、チームは強くなるのではないか、彼らに最良のプログラムを提供しているのかと考えてしまう。つまり、危機感を常に感じながらコーチングしてきたことになる。 コーチングの原動力が危機感ということだ。

          コーチとしての危機感と学び

          空気になる 空間を創る

          B級、A級、コーチデベロッパーの養成講習でお世話になった今田圭太さんのVoicyを通勤の車中で聴いている。 コーチ自身が選手との空間、練習空間など様々な空間(場面)での空気になることの重要性を語っていた。 大事な大会を翌日に控え、チームに対しこの大会大事にしたいことを、 「自分自身がチームの空気となって、試合に向けてのポジティブな空間、苦しい時のポジティブな空間を創っていこう!」 と選手たちに話した。 結果は・・・今のベストを発揮し、五分五分と見られていた強豪に勝利する結

          空気になる 空間を創る

          毎年が勝負

          毎年選手が入れ替わるユース年代、公立の中学や高校となればその年の選手の力量に波があるのは当たり前。上級生よりも下級生に能力や技術に優れた選手がいてもおかしくない。 そんな時にコーチの哲学が現れる。 翌年の主力となる力のある下級生をどんどん試合に使って経験を積ませるのか、上級生と下級生関係なく、その年のベストチームを作るのか? 私は迷わず、毎年のベストチームを目指す。 誤解してほしくないのが、「上級生優先」ではない。 当たり前だと思うが、「実力優先(実力主義)」でチームを作る。

          毎年が勝負

          ガッツポーズ

          2023年11月11日、県大会のシードにつながる、我がチームの大事な公式戦がありました。一昨年は大接戦を演じ、昨年はボコボコにされた強豪チームが相手。キャプテンO君のリーダーシップとそれぞれが強い気持ちと判断を持って行き詰まる展開を戦い抜き、見事勝利を勝ち取りました。 終盤の決定的な場面では私も思わず(具志堅用高のような)ガッツポーズをしました。 十数年前、県から指名されて新教育課程伝達講習会なるものに指導主事と同行しました。一緒に食事をしながら、「部活動指導の現場を離れて、

          ガッツポーズ

          原点

          中学生から始めたバスケットボール。 40年間あのボールに魅了されて、沢山の方々との出会いと自身の成長の機会をいただきました。 そんな私の原点は紛れもなく大学4年時の教育実習です。 高校の保健体育教諭を目指していたのですが、母校での実習をせず、大学近隣の公立中学校で4週間の教育実習をさせていただきました。(実習期間中に関東学生トーナメントがあったため) 実習が始まり、私の担当クラスの担任から一番最初に頼まれたことは授業中の生徒の表情をビデオ撮影することでした。 さらにその先生か

          瞬間は習慣

          2023年11月10日、note初投稿です。 今日の試合中のベンチでの一言、「瞬間は習慣!」 噛まずに言いながら自分がびっくりしましたが、聴いた選手たちも気に入ったようで、「名言だ!」とのリアクション。 以前から、 ①意識してもできない。 ①意識してできるようになる。 ②意識しないでできるようになる。 ③反射的(瞬時に)にできるようになる。 の4ステップで説明してきましたが、「瞬間は習慣」の一言で共有できそうです。 コーチングの面白さは、場面と言葉を彼らとの言語(合言葉)とし

          瞬間は習慣