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ガッツポーズ

2023年11月11日、県大会のシードにつながる、我がチームの大事な公式戦がありました。一昨年は大接戦を演じ、昨年はボコボコにされた強豪チームが相手。キャプテンO君のリーダーシップとそれぞれが強い気持ちと判断を持って行き詰まる展開を戦い抜き、見事勝利を勝ち取りました。
終盤の決定的な場面では私も思わず(具志堅用高のような)ガッツポーズをしました。
十数年前、県から指名されて新教育課程伝達講習会なるものに指導主事と同行しました。一緒に食事をしながら、「部活動指導の現場を離れて、一年間ガッツポーズをしていないんだよねー」という高校野球界の名将でもある指導主事の発した言葉がなぜか心に刺さったのです。
私は、10代の代弁者・尾崎豊の「15の夜」に心奪われた世代です。
「僕が僕であるために・・・」というフレーズは人生の岐路に立ったときにいつも考えます。(勝ち続けなきゃならないとは考えませんが)
その指導主事の言葉を聞いて、「僕が僕であるためには、バスケのコーチをして選手達と共にガッツポーズをすること」だとはっきりと見えた気がしました。ガッツポーズをするために、コーチとして学び、選手を観察し、問いかけ、環境を整備し、背中を押して共に楽しむのが自分だと。
「やって楽しい、観て楽しい、教えて楽しい 🔴🔴バスケ」
の境地です。
自分が自分であるためには、どんなレベルのチームを指導しても、選手たちと共にガッツポーズが出来るだけの準備と取り組み、チャレンジ、熱量を持ってコーチングできる自分でいたいと今日も確信しました。
それにしても今日の勝ちは嬉しいものがあります。若い頃は、戦術を練り、練習で鍛え上げ、コーチ(私)の描く内容での勝ちにガッツポーズでしたが、今日は選手の主体性を信じ、特別な戦術や型でなくて原理原則でプレーの質を高めてきた成果で勝利しました。子供達はすごいです。
今までは自分にガッツポーズだったかもしれませんが、今日は選手の頑張りに乗っかったガッツポーズ???
だからバスケコーチはやめられません。

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