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暴力暴言による指導との訣別と成長マインド


24人の事前課題より


11月25日 JBA公認コーチ養成講習会


11月25日、26日に新潟県バスケットボール協会JBA公認D級コーチ新規養成講習会の講師を務めてきました。今の時代、バスケットの専門的な知識はネットですぐに手に入ります。
ですので、デベロッパーとして私の目標は下記の二つを設定しました。
①コーチングスキルの向上と新しい視点を提案すること
②暴力暴言根絶宣言をしてもらうこと

24名の受講生は、専門学校生、大学生、U12〜U18チームの指導者、O-40、O-50のプレーヤーまで幅広い方々でした。
バスケット活動が以前のように戻るにつれ、インティグリティ案件が増えてきている現状を踏まえ、事前課題にNHK NEWS WEBの記事を読み、「なぜ暴言暴力が無くならないのか」、「暴力暴言根絶に向けてあなたができること」をレポートにして提出していただきました。

2022年12月のNHK大阪放送局の特集です

それを一枚のページにまとめたのが冒頭のシートです。

私自身は部活動の指導現場で体罰を受けたことはありません。
しかし、今でも昔のチームメイトは「お前は殴られなかったけど、俺は・・・」とことあるごとに言います。
先日、【イチロー氏 「指導する側が厳しくできない」時代の流れ 「酷だけれど…自分たちで厳しくするしか」】という記事が話題になりましたが、論者の都合のいいように解釈されているような気がします。
『厳しくする』って
表面的な厳しさか、内面的な厳しさか・・・
結果に対しての評価の厳しさか、過程に対しての厳しさか・・・
肉体的な厳しさか、精神的な厳しさか・・・
でも、イチロー氏が危惧するのは成長の自己責任を感じていない高校生の姿ではないかと私は察します。ですから、『一発学習』のような表面的な厳しい指導ができないだけでなく、内発的動機づけや成長マインドに導くことすら放棄している指導者への警笛ではないかと思うのです。

その点、バスケット界は女子代表監督の恩塚亨をはじめ、成長マインドで選手を導く手本がたくさんあります。
私も、担任&学年主任として入学時から一貫して成長マインドをあの手この手で説き続けました。成果は確実にあったと確信しています。
なりたい自分になるための大学入試、受験勉強は大変かもしれないが、そのための努力は目指す姿に必要な努力であって、むしろ喜んでチャレンジするべきもの。
推薦入試受験者には、志望理由書作成をしながら問いかけを繰り返しました。なりたい自分と、大学のディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシーが繋がっているのか、高校での学びの成果(学習、部活動等)とそれを学生生活に繋げる説得力などなど・・・一人につき40分×4回くらいの面談?コーチング?でした。


11月25日 島沢優子氏セミナーin上越


友人に託したサイン。いい言葉をいただきました。

D級講習会講師のため、島沢さんのセミナーには参加できませんでしたが、友人に著書へのサインをお願いしました。我が同級生のチームで起こった奇跡をまとめたこの本に記された、
『伝えることで変えられる』
いい言葉ですね。勇気が湧いてきます。
コーチデベロッパーとしてコーチたちとの学びの中で、教師として生徒との学びの中で、暴言暴力に頼らない成長マインドを伝え続け、スポーツ文化の醸成に寄与することへの勇気をいただいた気がします。

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