これは助手の話です。『探偵はもう、死んでいる』感想
名探偵と言えば、金田一耕助を思い出します。
あの犬神家のやつですね。
それと、漫画の「金田一少年の事件簿」ですかね。
ドラマ版も、結構見ていました。
あとは、アガサクリスティーの「ポアロ」シリーズですね!
あれは、面白かった記憶です。
そうしてみると、名探偵のキャラクターって。
結構、いるものだなぁと思ってしまいます。
まあ、友達にはなりたくはないですけどね。
だって、絶対に事件に巻き込まそうですもの!
と言うわけで。
本日、ご紹介するライトノベルは、二語十先生の『探偵は、もう死んでいる。』(2019年11月刊行)です。アニメ化もなされ、第2シーズンも決定していますね。
名探偵と同じ旅館では、絶対に泊まりたくありません!
あらすじ
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
今回は、ミステリーっぽい話となっております。
え、これミステリーじゃないの?
ミステリー要素はあります。
ですが、ミステリーなのかといったら、非常に困ってしまいます。
だって、バトルがあるんだもの。
そのため、「ミステリーっぽいファンタジーバトルアクション」と書けばいいのか。
それとも、「アクションがある、ミステリー的な作品」とすればいいのか。
定義が非常に曖昧な作品となっております。
だが、そこが良い!
お話としては
ひょんなことから、ある組織を追っている名探偵シエスタの助手になった、主人公、君塚君彦(きみづか きみひこ)。
彼女と共に、世界を冒険していたが、その途中でシエスタは死んでしまいます。
その後、普通(?)の高校3年生として、日常を暮らしていた時に、とある依頼が来て――。といった内容となっています。
話自体は、短編形式となっていますね。
事件を追っていく内に、思い出すシエスタとの出来事。
出てくる、謎。そして、戦い。
それらが、複雑に絡み合い、この作品独特の魅力となっています。
謎について
この作品の最大の魅力である、「謎」についてですが。
説明自体は、納得ができるのですが。
どちらかと言えば、魔法や超能力の部類になっています。
「あの魔法は、ここでは発動できないのに、どうやって発動したのか」
「この魔法具の使用には条件があって……」
みたいなこととなっています。
そのため、どこか現実めいてはいるものの。
どこかファンタジー的な扱いでもあります。
そのため、俗に言う「本格ミステリー」が読みたい人にとっては、あまり薦められる作品ではないと、個人的には思いますね。
でも、そういったものが気にならないのであれば、是非ともオススメします。
文章自体も、すらすら読める上。
お話の展開も気になるため。
あっという間に、私は読むことが出来ました。
最後に
魅力的なヒロインが多く出てくる本作ですが。
やはり、探偵であるシエスタが、メインヒロインであると、私は思います。
だって、ね。
第1巻。ラストシーンでの、シエスタの発言。
あれでもう、「ぐっ」と来てしまったわけですよ。はい。
思わず、「え、いいんだ」と、ポロリと漏れてしまったことを。
ここでは記載しておきますね。
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