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学級経営㊷学級目標づくりのこだわり

今回は学級目標づくりにおいて、意識していたことについてまとめます。みなさんは、今年度は学級目標はつくりましたか?既につくった学級、まだつくっていない学級、つくらない学級など、実際にはいろいろあると思います。自分は毎年つくっていたのですが、くり返す中で意識することが徐々にできてきました。

一人一人自分の気持ちを込められるようにする

一人一人に「こんな学級にしたい」という気持ちを必ず表現してもらうようにしていました。挙手をして言える子だけが意見を反映できるのではなく、全員の気持ちが込められた目標にするためです。まずは、個人で考える時間を取るようにしていました。

そして、全員の意見を共有する時間をとり、整理したり分類したりします。友達関係や思いやりに関する内容、学習や学びに向かう姿勢に関する内容など、大まかに分類することで、クラスの仲間がどのような考えをもっているのか把握するところから始まります。

また、学級開きから最低でも1か月くらい期間をあけるようにしていました。その期間で学級のよい部分と課題とを把握しながら生活するように事前に声を掛けておくことで、学級目標づくりに生かすことができます。

全員の気持ちを尊重する

共有した全員の意見を尊重して目標を決めるようにします。「全員の意見が集約されている」という点を大切にしていました。これは、全員が思い入れのある、指針にしたいと思うものにするためです。

多くの場合は、上記のような、友達関係や思いやりに関する内容、学習や学びに向かう姿勢に関する内容、働くことや責任に関する内容、健康や体力に関する内容、努力や学校生活への態度に関する内容など、様々な意見が出るので、それらを尊重しようとするとあまり具体的すぎない、抽象度の高い目標になると想定されます。このようなものにすることにも目的があります。

そもそも学級目標は、一年間の学級の指針とするために設定するものだと考えています。そのため、あまり具体的過ぎる目標にしてしまうと、それが達成されてしまうと、その次へつなげていくことが難しくなってしまいます。そこで、学級目標は抽象度の高い文言でよい(むしろそうしたい)と考えています。もちろん、意図的に具体的な目標にしても、達成できたらまた新たに設定したり、言葉を追加するなどしてレベルアップさせたりすることも可能だと思います。

抽象度の高い目標にしておくと、学級目標の下に位置づく、具体目標を別に設定することができます。例えば運動会や修学旅行などの行事があるときに、学級目標に照らしてその行事のクラスの目標を設定したり、クラスの課題が浮き彫りになったときに、学級目標に照らして具体目標を設定したりすることができます。学級目標の上には、学年目標があり、さらに学校教育目標などがあると思いますので、イメージにすると以下のようになります。


みなさんはどのようなことを意識して学級目標をつくっていきますか。ぜひ教えてください。学級の指針となるような目標を設定していきたいですね。
お読みいただきありがとうございました^^
今日も心にゆとりをもっていきましょう。それでは。