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とある委員会
2022年12月13日 00:09
翠ちゃんと付き合って3ヶ月経つ。側から見れば本当に普通のカップルで、僕も彼女のことを大切に思っているし、ある程度恋人同士でするスキンシップは一通りしたし、別に愛されてないとは思ってない。ただ、ひとつだけどおぉぉぉぉぉおしても彼女に願い出たいことがある。それは、彼女から『好き』って言って欲しいということだ。僕の彼女はとっても恥ずかしがり屋だ。彼女に一目惚れした僕は、文字通り付き纏うレベルで
2022年12月13日 00:02
扉を叩く音がした。“トントン”愛しいあなたへ元気にしていますか?こうしてあなたに手紙を書くのも何年ぶりでしょうね。まるで、あなたに初めて手紙を書いた時のように手が震えています。手紙を書くのは上手くないけれど、ちょっとしたクリスマスプレゼントとして受け取ってもらえると嬉しいです。そろそろ寒さも厳しくなってくるころかと思います。あなたは、自分のことに無頓着だから、薄着で過ごしていないか
2022年11月6日 01:41
『サービスだよ』彼女はショーを終えるたび薔薇のような真っ赤な唇でそう呟き、舞台袖の私に身に着けていたものをひとつ渡して舞台から降りていく。彼女は私の勤めるショーハウスが誇るNo.1パフォーマーで、艶やかな黒髪、滑らかな白い肌、深い海のような瞳、美しく弧を描く赤い唇と見目麗しく、しなやかで豊かな体に、さらには歌も踊りも抜群というなんとも現実離れした人物だ。私は、このショーハウスの受付兼雑用と
2022年11月6日 00:53
雨上がりの森の中の空気を大きく吸い込んだ。地面は湿り、草木たちは濡れ、どこか新しい知らせを告げるようなそんな匂い。そんな空気を肺いっぱいに吸い込んで、私は工房へ向かった。誰もいない静かな工房。工房は、たくさんの作品たちと祖父母との思い出で溢れかえっていた。今年の3月、まず祖母がこの世を去った。祖母は、陶芸家である祖父を支え、時に見学に来る人々をもてなしていた。よく喋る快活で優しいおば