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トナカイの通り道

トップの写真の左側にある、ぐいっとU字にえぐれたような逆アーチの谷みたいなところ、そこはアビスコのランドマークみたいな存在で、ラッポルテン(ラポーテン)と呼ばれる。

現実的な解説としては、氷河の浸食や凍結融解サイクル(訳すと難しい単語…)によってできた形らしいのだけれど、ここではサーミ人(日本でいうアイヌの人たちの北欧版のようなイメージ)と共に生きるトナカイの群れが通るための道、と言い伝えられているらしい。
自然に敬意と愛を持つ人たちのストーリーって好きだなぁ。

夜があけて、少し散歩したあとで朝ごはん。

ジャムとナッツを盛りすぎた…
下の白いのはオートミール。魔女の宅急便のキキが食べてたミルクがゆ、みたいな感じだと思う。

コーヒーを飲んで、ランチパックをゲットして、軽めの山登りに出発。
雨の山登りは滑りやすいしドロドロになっちゃうから、晴れてよかったな。

日本で山に登ると、狭いところを急勾配多めでガシガシ登っていくことが多いけれど、北欧の山は国土が大きいだけあって本当に広い。

ここでピクニックしている家族がいた。
なんて贅沢な世界なのだろう。

この日のハイキングコースは、赤いマークが目印だから、こういうのとか

こういうのを見つけると

お、遭難してないぞ、って安心する。
360度見渡して、目印が全く見えないときには本当にドキドキする。
だから見つかったときは毎回小さな喜びを繰り返す。
なんかこういうことって、人生の中、日常の中にもありそうだぞ…ってほのかに感じとれる。
無理に何でも何かに活かそうとかって思っているわけではなくて、全く違う環境の全く違う何かが、ふわっと重なるみたいな感覚。
それを感じたら、静かな世界の中でまたちょっと楽しくなった。

頂上は、雲と目線が同じになる。

反対側も同じように、遠い向こうに雪山。

ここでランチでも食べて、のんびり休憩しようかなって思ってたのだけど、汗が一気に冷えて凍える寒さだったので、あまり長居はせずに降りることにしたー!




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