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天国みたいで怖かった アイオナ島

まさかスコットランドで白い砂浜&青い海を見られるなんて思ってはいなかった。

美しいビーチと可愛らしい家々、小さな規模でゆっくりのんびり暮らす島民たち。
老後はここに住みたい…とうっとり話す観光客の声を何回か聞いて、本当にのどかでいいところだなぁとは思った。

でも、でも私にとってはなんか怖くて落ち着かない。
これだけ平和な空気の中で、島民は全員闇の魔術で世界を呪い殺そうとしてる…みたいな想像を勝手にしてしまって(ダークな海ドラの見過ぎ)、きれいだけど、こわいよーこわいよー😱ってひとりでざわざわ。

なんか暗くてどよーんな雰囲気(それはそれでシャーロックホームズとかハリーポッターの世界がいきる感じがして好き)が私のイメージとして定着しているイギリスだからか、こんなに明るくてきらきらチュンチュン🐥みたいな空気が、どれだけすさまじい裏の世界を持っているのだろう、って反動的な妄想につながったのだと思う。

って理屈で分析…もどきなことをしてみるとけっこう冷静になる。

島の奥へ進んで行くと、大きなケルト十字があった。

これは1200年以上前からこの場所に建っていて、この島で唯一、建てられた場所にそのまま残っている十字とのこと。
詳しいことは勉強不足で分からないけれど、wikiによるとこの島はキリスト教布教の拠点として有名な巡礼地らしい。
この島にいると、無知な私にも、古くて深い歴史のある宗教の重みが肌で感じられた。

“Street of the dead”
ひぃー😱

観光客だと思っていたひとりの男性は、古い修道院の十字架の前で、ボートが出港する時間ギリギリまでずっと深い祈りを捧げていた。
現在でも敬虔な巡礼者が訪れるこの地へよく勉強もしないで来てしまった自分が、歴史ある修道院の中を長い時間見学するのは心苦しかったので、外をのんびり散歩することにした。

修道院のような建物は他にもあったけれど、なんとも魅力的な廃墟になっていた。

どアップ。こういう素材はわくわくする。


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