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現実の世界のあたたかい日々(2023年の個展の3つの世界の説明2)

2023年の個展は3つの作品群で構成されています。
ひとつめは、こちらです。


ふたつめは、あたたかい日々。

空想の世界の船の冒険と対になる、現実世界の話です。
(といっても、私の空想ですが・・・それに、物事の順番としては、この世界の方が先に存在していたはずですから、現実の世界を「その1」とするのが合っているのかもしれません。けれども、制作順に紹介しています。)

この世界には、ある子が暮らしていて、ある時、木彫りの船をもらいます。

不器用な誰かさんがつくったので、決してじょうずにはできていません。しかし、船をもらった子はぶかっこうな船をとても気に入り、毎日遊びます。

空想の世界と違って、船は自分では何もできません。ただただ存在するだけです。けれど、存在するだけでとてもすごい船です。本来、誰でもそのはずで、私はそのことを自分によ~く言いきかせました。

この船は、心を込めてつくられた船でした。また、子どもも船を大切にしていました。これらのあたたかいエネルギーは、船が3つめの世界に移行するためにとても役立ちます。

私はかつて、子ども時代に、殺伐とした世界で暮らしていました。そこで、あたたかい世界を描きたいと思いました。

あたたかい日常・・・色んな案を思いついたのですが、検討の結果、同時開催の立体の企画展(今はまだ詳しく書けません)との親和性を高めたくて、子どもの世界を描きました。

この2つめの世界には、怒鳴る人はいません。蹴ったり殴ったりする人もいません。他にも色々、理不尽なことや陰湿ないじめなどをする人もいません。

とても平和で、あたたかい世界です。

今回の制作を通し、あたかもそこに自分が存在したかのような感じになり、私は、私の安全安心の場所を手に入れました。素敵な機会をいただき、大変感謝しています。

出展作品は、4点です。こちらの作品群には、今回の個展の出展作品のうち最大の作品も含まれています。直径53cmの円形の作品です。その他の3点は小ぶりで、直径18cmの円形です。

最大のは夜、小さいのは明るい時間帯の絵にしました。船の冒険の物語は、ある子が遊んでいる時と眠って夢を見ている時につくられるからです。

木彫りの船は、舷窓が開いている側と閉じている側があるのですが、この世界の絵はすべて閉じている側を描くことにしました。この閉じている側に、平和や安寧、安全安心、リラックスといった意味を持たせることにしました。(こちらの側には、「おやすみなさい」や「ありがとうございます」や「よろしくお願いします」などの意味もあります。)

閉じている側の参考画像を、そっとこちらに:

この船は、舷窓がシャッター付きです。閉まりかけで、うとうとしている感じにも見えます。

絵については、各作品の説明を別記事で投稿したら、この続きにリストアップしていく予定です。もうひとつの世界(船の冒険)もそうですが、すべての作品にヒマラヤの水晶の粒が隠れています。どこに居るかさがしてみてください(3つめの作品群にはありません)。

それから、この現実の世界の作品群は、ギャラリー様の玄関の扉に対し正面の壁に位置します。実質的に最初にご覧いただく作品群、「その1」の作品群になるかもしれません。遠目、ではありますが・・・。

ありがとうございます。それでは、また。



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