リトル・ジャイアント

満開の桜並木より風に散る花びらに風情を感じるタイプです

リトル・ジャイアント

満開の桜並木より風に散る花びらに風情を感じるタイプです

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人生とは、なぜこんなにも辛いのか。これは私だけが持つ疑問なのだろうか。 この丸くて青くて美しいはずの、私から見たら平面でグレーで荒んでいる球体に存在する80億4500万人の生命体はみな、必ずといっていいほどやってくる「今日」という名の24時間をどのようにして生きているのだろう。80億4500万、それがどれだけの規模かもわからないこの数字は史上最多なのだそうだ。UNFPA国連人口基金第5代事務局長のナタリア・カネムさんは声明文にて、「問題は、人口が多すぎるか、少なすぎるかではあ

    • 悪いときこそだよね

      自分の調子が嘘みたいに おばかみたいに悪いときこそ、身近な人の素敵なところを見つめられる人間になってみたいものです。 来年の目標にしようかな。 一気に背伸びしすぎず、たまには足元を見て、ちゃんと立てているかどうか確認する時間も取りたいですね。 みなさん、今日もありがとうございました。お疲れ様です。

      • 大人になってRomance.4

        街が色めきに色めきだっているただの12月24日。 ついに9年目を迎えようとしていた2人の24歳は一緒にはいなかった。 この部屋はどういうわけか冷たくて寒すぎて静かすぎて、いてもたってもいられなくなった私は、友達と呼べる全ての人に連絡をしたが、結果は案の定。キラキラの光の街に1人で繰り出すことになりそうだ。友達が幸せそうなのは良いことだ。うんうん。 今日だけは出歩くとき、男性1人女性1人ずつでなければなりませんとでも言いたげな街を闊歩してやった。気づけば8年前、約束を交わし

        • 大人になってRomance.3

          恋愛とは、こんなにめんどくさいものだっただろうか。 恋とは、なんだかよくわからないけど胸が騒いで甘くて酸っぱくて、 笑ったり踊り出したくなったりするふわふわ楽しそうで、誰もが憧れるそれではなかったか。 あのセリフを言ってしまうその瞬間まで、彼は変わってしまったと思っていた。でも、あのセリフのように口の筋肉を動かして、音として耳で認識して、そして最後の彼の表情を見て、変わったのが誰だかわかった。 お互いの人生に"付き合おう"と約束したクリスマスイブは、先の未来になんの曇りも

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          大人になってRomance.2

          「付き合ってすぐのうちは、喧嘩してなんぼだよ。」 私の好きな平成を代表するYouTuberが言っていたこの言葉通りにしなかったからだろうか。 特段大きな喧嘩や衝突がなく、波瀾万丈というよりは落ち着いた恋愛道中を通ってきた私たちは、あの日の私の粗雑で幼稚で乱暴な言葉にお互いに戸惑いを隠せなかった。私も含まれていることには注意してもらいたい。 きっかけは些細なことだった、ドラマや映画の脚本でよく使われるこの言葉に特に意味はない。ここぞとばかりに言いたかっただけだ。 いつものよう

          大人になってRomance.1

          「もういい!別れる!出てって!!」 そう。そんなこと言わないで、って言われたかっただけ。 ごめんね、愛してるよって言われたかっただけなのに、 いつからこの部屋はこんなにも寒くて静かだっただろうか。 高校1年の頃からずっと付き合っていた私たちは、早8年の月日を共にした。 16歳の甘酸っぱい青春の灯は、お互い24歳になった今も鮮明な記憶だ。 恋とは、一種の贅沢病なのだろうか。 付き合い始めた当初は、ただ彼といられるだけで、いや、もはや 一緒にいられなくてもただ楽しく、愛おし

          大人になってRomance.1

          自己紹介ちゃんねる

          本日をもって名前が変わり、別人格になりました。 どうも、「リトル・ジャイアント」です。 お見知り置きを。 お見知り置きを、は今まで使ったことがなかったので 初めての経験に興奮しています。あは。 自己紹介は、プロフィールの自己紹介にある通りです。 ご査収ください。 これは何度も使ったことがあるので興奮しません。 難しい言葉っていいですよね。 でも難しい言葉以上に、意味のわからない言葉っていいですよね。 そこにどんな意味を持たせようか、ドキドキワクワクが止まらない感じが いい

          自己紹介ちゃんねる

          ライトノベル的な何か:エピソード2

          「なんで犬なん?」 友達1が聞いてきた。もちろん、目線はアイスに釘付けのままだ。 「だってなんかさぁ、犬って見るからに忠実じゃん。自分の飼い主を絶対裏切りません感すごくない?」 ここは紛れもない私の本音である。 そうだ。私は、確実に信じて信じられているあの関係に憧れていたのだ。動物種族の垣根を超えた、あの関係に。 自称頭がいい人は、ここで気づくかもしれない。だったら、犬になるのではなくて犬を飼う人になったほうがいいのではないか、と。 だがそれは違う。全くの見当違いだ。い

          ライトノベル的な何か:エピソード2

          ライトノベル的な何か:エピソード1

          私はどうやら、神に好かれたらしい。 「生まれ変わったら犬になりたいんだよね。」 24歳という、若者と大人の間でどっちつかずの灰色っぽい毎日を送っていた私【ハナ】は、親友という皮に身を包んだ【友達1】に何気なくそう話していた。 「なんで?私はまた女に生まれたいなぁ。いやどうせなら橋本環奈、いや、やっぱり私が一番かも。」 自己肯定感という名のナルシスト感からくる自信溢れる友達1は、コーンフレークがやっと乗るくらいの銀色のスプーンでアイスを口に運びながら、#今日の私 的な投稿の

          ライトノベル的な何か:エピソード1

          くだらない愛の話

          いつからカッコつけるようになったんだろうと考える今日この頃、 念願の金木犀のオードパルファムを買ったとき、最後にSHIROの店員さんが 手提げ袋に香水をシュッとひと吹き、かけてくれた。 香水って素敵。 大好きな彼のこと、大好きでないフリをするようになったのはいつからだろう。 自分の方が好きになってしまっては別れたときに辛くなるからと、 しょうもない笑っちゃうような保険をかけるようになったのはいつからだろうか。 いや、そもそも、愛の大きさなんてくだらない空気の質量を測るように

          What is love.

          以前にも書いたかもしれないが、私は「20代の知見」が好きだ。 もし書いていたらくどいかもしれないが、好きなものを何度好きと言っても 構わないだろうという威勢の良さで思いの丈を綴らせてもらう。 あの本を読むと、なんとも言えない気持ちになる。 そしてなぜか、もう一度読みたくなる。 軽率に、軽やかに、少しの寂しさと切なさを抱き抱えながら 人生という一瞬一瞬を過ごしたくなる。不思議だ。 我々は今日、いや今この瞬間が一番若い。自分史上、後にも先にもだ。 さあ、この瞬間、あなたの心

          後悔という名の一興

          人生は後悔ばかりだ。 それは、大人になった証なのだろうか。 それとも、やり残したことに苛まれているのだろうか。 突然だが私は、もらった手紙を捨てられないタイプである。 24年の生涯でもらった手紙は全て、長さ30センチほどの長方形の段ボールに 入れてある。久々に読み返すと、嬉しく苦く懐かしい文字や記憶が並んでいた。 「ごめんね」の文字が目立つ気がした。 私はどうも、人に謝らせてしまう性質があるようだ。 責任を感じさせてしまうのだろうか。何年越しに申し訳ない気持ちになる。

          後悔という名の一興

          たがため

          散々人生というものに嫌気がさしている私だが、 まだかろうじて人の心は持ち合わせている。 ワンピースでも一気見しようかな、と想える程度のワクワク感もまだある。 明日が憂鬱で、未来に希望がなくて、毎日をただただ浮遊しているような日々に観た映画で想ったことがある。 私は生かされて生きている。 今まで毎日死場所を探すような日々で、今日死んでも明日死んでも 予想通りとでも言いたげだった私だが、 ふとした瞬間に、心からそう思った。観た映画は忘れたが。 なぜかはわからないし、きっ

          想い出という名の荷物.2

          人の記憶とは儚いもので、その”ヒト”というカテゴリーの中でも私という存在の海馬は弱いのか、それとも今という瞬間で精一杯なのか、 一昨日より昔の記憶はほぼ抜けてしまっている。 「一生忘れない」と思ったあの出来事でさえ、 言われても想い出せない始末である。 ついこの前まで、悲しくなるから、寂しくなるだけだから 想い出なんていらないと豪語していた私だが、 あっても結局忘れる始末なら同じなのではないか、とも思い始めた。 さて、今日の随筆は何を描こうと思って始めたことかも も

          想い出という名の荷物.2

          時をかけたい少女

          人生とは旅である、とはよく言われることだが 果たしてそれはどんな旅なんだろうか。 やりたいことや大きな宿命みたいなものに出会うためのものだろうか。 それとも、まばたきをする時間も惜しいくらい愛しい誰かに出会うため、 はたまた、自分という生き物は一体なんなのかを探し求めるための ものだろうか。 最近、「時をかける少女」をみた。映画館では初だ。 ちあきとまことの最後の大号泣シーンを見終わって思ったことがある。 いや、気づいたことか。 人生とは、一緒に歳をとりたい誰かを見つけ

          想い出なんてばぁかばぁか

          できれば、もう想い出を増やしたくない。 もうこれ以上は、重たくて持ちきれない。 どうせどこか遠くへ、誰もいなくて、誰も知らないところに 行ってしまうんだから、 持ち物は小さな緑のポシェットに入るくらいでいいのに。 優しくしないで。 笑いかけないで。 誘わないで。 楽しくしないで。 電話しないで。 話しかけないで。 これ以上、幸せの記憶を持ったままサヨナラに向かうのは辛すぎて。 想い出なんてほしくない。 あなたとの記憶も止まったままでいい。 優しい会話も、気遣いも、楽し

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