見出し画像

英国ボーディング留学*私立と公立の違いと中等教育への進学試験

いつもの方も初めての方もご訪問いただき、ありがとうございます。このnoteには、イギリスの教育事情に詳しい友人からのアドバイスや我が家のブリティッシュボーディングと受験経験をもとに、イギリスのボーディングスクール留学について書いています。

イギリスの私立と公立の違い

イギリスの私立校は、公立と違う点がいくつかあります。その一つが中等教育への進学時期です。下記の図のようにそのタイミングが3回あります。留学時期を検討する際にはこの切り替わりのタイミングも参考にするといいと思います。

画像1

https://www.studyabroad.co.jp/koukou/education.htmlより

上記の図のように、私立では中等教育が始まるタイミングがYear7,8,9と3段階あるのです。全般的に女子校にYear7(11+)から始まる学校が多く、男子校はYear 9(13+)から始まる学校が多いようです。例えばイギリスで名門といえばロイヤルファミリー御用達のイートン校ですが、こちらは男子校でYear 9から入学可能となります。

また、私立では各学校の呼称も公立と異なります。まず初等教育では、Year 1〜3をPre Preparatory School(通称プリプレップ)Year 4から中等教育前までをPreparatory School(通称プレップ)と呼びます。プレップの最終学年は上記で説明した通り学校によって異なり、Year 7〜9が最終学年となります。そして中等教育はSenior Schoolと呼ばれています。上記の図ではYear 10と11がPublic Schoolとなっていますが、一般的にはYear 11までを通してSenior Schoolと呼びます。Public Schoolとはイギリスでは一部の名門シニアスクールを指します。ちなみに、イギリスでは公立をパブリックスクールではなくState School(ステイトスクール)と言います。外国人にはあまり馴染みのない呼び方のため、わかりやすくGovernment Schoolと表現するイギリス人もいます。私立校はプライベートスクールではなく、Independent School(インディペンデントスクール)と呼ばれています。

*公立についてはこちらの記事で紹介しているように初等教育をプライマリー、中等教育をセカンダリーといい、セカンダリーはYear 7から始まります。

進学のためのCommon Entrance(統一試験)

私立校へ進学を目指す子供達はプレップスクールの最終学年でCommon Entrance(CE)と呼ばれる統一試験を受験します。例えば、女子校にYear 7から入学する子は、プレップのYear 6でCEを受験します。この試験の結果が中等教育への進学を左右することになります。この試験で志望校から提示された成績を収めなければその学校には入学は叶わないと言われています。試験科目はプレップで学習している教科ほぼ全てです。

海外からの留学生はこれを受験していなくてもシニアスクール受験が可能です。但し、The Nineと呼ばれる歴史あるパブリックスクールの一部やリーグテーブルと呼ばれるスクールランキング上位の超難関校など敷居の高い学校でもCEを受験せずに入学できるかは不明です。あくまで私見ですが、各校留学生枠がある??英語力があればCEを受けなくても受験可能なのではないかと思っています。

参考までに、以前シンガポールで行われたブリティッシュボーディングスクールフェアでお話を聞いたボーディングスクールの担当者のお話では留学生の場合はCEは受験しなくて大丈夫だということでした。(2019年11 月)

シニアスクールの受験についてはまた改めて詳しく書いていく予定です。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました♡


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?