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黄金をめぐる冒険(連載小説)

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SFと純文学の間のような小説を目指してます。
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2024年6月の記事一覧

黄金をめぐる冒険㉖|小説に挑む#26

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕はいま”闇”に足を踏み入れている。曲…

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黄金をめぐる冒険㉖|小説に挑む#26

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 地獄の夜はとても長い。 粗雑な説明だが…

黄金をめぐる冒険㉕|小説に挑む#25

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 小屋を出ると、外はやはり闇に覆われてい…

黄金をめぐる冒険㉔|小説に挑む#24

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 夢を見た。とても奇妙な夢だった。 その…

黄金をめぐる冒険㉓|小説に挑む#23

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 台所に戻ると、既にコップも水も机から片…

黄金をめぐる冒険㉒|小説に挑む#22

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) いつの間にか空の微量な明るさは失われ、…

黄金をめぐる冒険㉑|小説に挑む#21

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕は心の中で「行ってきます」と言った。 自然と心で発露した言葉だった。昔、故郷を旅立つときに祖母に掛けた最後の言葉、あの時の気持ちのように少しの寂しさと少しの清々しかった。それになぜか、ご婦人との別れの言葉にはとてもぴったりな気がして気持ちが良かった。これが『ノスタルジー』というやつだろうか。 「新六合目」から歩き始めた僕の足取りは、妙に軽かった。そこから七合目に向かって黙々と歩いた。より傾斜が険しくなるのもお構いなしに

黄金をめぐる冒険⑳|小説に挑む#20

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) ”地獄の道”は、僕の体を食事というエネ…

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黄金をめぐる冒険⑲|小説に挑む#19

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 「新六合目」。そこには一軒の山小屋があ…

黄金をめぐる冒険⑱|小説に挑む#18

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 宇宙距離を隔てた目の前にいる目玉はこの…

黄金をめぐる冒険⑰|小説に挑む#17

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕の認識は門という存在そのものに圧倒さ…

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黄金をめぐる冒険⑯|小説に挑む#16

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 果してこれで良いのだろうか。 足がうま…

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黄金をめぐる冒険⑮|小説に挑む#15

黄金を巡る冒険①↓(読んでいない人はこちらから) 僕はまた独りになった。 まるで平凡な悲…

黄金をめぐる冒険(あらすじ)

記憶が過去をつくり、思い出は黄金のように輝くーー ある晴れた午後、男は謎の組織『炒飯』から連絡を受ける。話の続きは次のような内容だった。 「近年、人々による『炒飯』認識率は低下の一途を辿っております。このまま低下が進むと、近い将来に消滅してしまうでしょう。世界には『炒飯』が必要です。 人が生きてくうえで必要不可欠な要素は好奇心でございます。 そして『炒飯』には好奇心を生み出す力があります」 「炒飯」とは一体何なのか、男はなぜ選ばれたのか? 老人や門番、案山子に魔女、不思議