見出し画像

チェーンスモーカーの私が一瞬にして煙草を辞めた話🚬

私は煙草が大好きで
20歳から しっかり喫煙し
30代にはチェーンスモーカの域に入り
煙草が無い人生など到底 有り得ませんでした


なので そんな 私が突如
非喫煙者になった時の周囲の驚愕が
スゴ過ぎました(笑)
よかったら是非 見て行って下さ~い😃

*********************************************

私の30代の人生は
水商売の「ママ人生」でした
当時 大阪ミナミで 会員制ラウンジを
経営していた時の お話です


「ママ!ちょっと本当にタバコ 控えた方が
いいですよ~」
「ママ!お願いやから人間ドック行ってきて」
と、スタッフから
しばしば言われるようになっていた私


今 思えば 端から見ていても心配になるくらい
咳込んだりしていたのかもしれません


そもそも煙草が大好きで
20歳から すでにヘビースモーカー
お店を始めてからは 「ストレス」を理由に
毎日セブンスターを最低3箱は必ず吸う
「歩くニコチン」と化していました


少し減らそうかな?という意識も
見事に皆無😅
むろん「禁煙」という世界線など
頭を かする事すら ありませんでした

*******************************************

そんな ある日
お店に来て下さるようになって
かれこれ 1年程 経った お客様が
この日は珍しく お1人で 御来店


その方をAさんと しましょう
いつも お客様を連れて来て下さり
3~4人で賑やかに豪快に飲まれる方でした🍷


この日は 何か 一仕事を終えたかのような感じで ふらりと入ってきて
おもむろにカウンターに座られました

そして いつものように
「ママ、好きなの なんでも飲んでよ~」と
ありがたい お言葉で 乾杯🍸️✨🍸️


しばらくするとAさんが
「あっ、俺 たばこ 辞めてん!
まぁ まだ1週間も経ってないけどな~😅」

それを聞いた私は「あら!そ~なんや~」と
言いつつ、正直 なんの感想も無かったのです


すると
Aさん「もうママもタバコ 辞め~」
私       「え~っ!私は辞められへんわ」
Aさん 「いや、ほんま辞めてみぃ~」
私    「無理無理!辞めようと思わんも~ん」


と、しつこく道連れにしようとするAさんとの
押し問答を繰り返し 最終的に
「私は何があっても絶対にタバコは辞めません。睡眠・食欲・喫煙は 私の三大欲求なので
本当に そこは譲れない~ゴメン!」

と言い切りました

すると間髪入れず Aさんが

「はい!じゃあ たった今からママは
もうタバコは吸わないし、吸えない!」

と大きめな声で言ったと同時に
私の目の前でテーブルを「バンッ」と平手で
叩いたのです


はあぁ~っ……❓️❓️ (・_・?)


もちろん私は ビックリ& キョトンですよ

「Aさん、そんな バーンっ、とか しても
なぁ~んにも変わりませ~ん😂」と笑いながら 私は 他の席へと移りました


営業中は  私含めスタッフ一同
フロア内は禁煙、バックヤードでならOKにしていたのですが
この日はバタついて、結局 1本も吸わずに
営業終了時間を迎えました

そして 通常なら 後片付けの前に
先ずはフロアで一服、というところなのですが
何故か その日は
バタバタと帰り支度をして店を出る事になり


「あぁ~タバコ吸いたいけど…
まぁいっか!帰ってから吸おう」と
いつにない状況で家路に着きました

********************************************

さて帰宅後
着物を脱いで 解放感 MAX のなか
やっと吸える~!…… のに 吸わない (・_・?)


「え~っと…じゃあ先にシャワーか!」
と後回しにしたけれど
まさかのシャワー後も吸わない  ( ̄~ ̄;)


「ちょっと待て!ワタシ!どうした?
まさかアレを真に受けた訳じゃあるまいし!」
と 半分笑いながら
セブンスターを1本 取り出し火を付けました


「これだけ時間を置いての喫煙は また格別に美味しいのですよ~」と一口吸った瞬間


「まっ…まずい! 」Σ( ̄ロ ̄lll)!!
なんと… 煙草が 劇的に 不味かったのです
もう2口目が吸えないくらい…衝撃の味変…


そして この瞬間に
15年間の 私の 煙りまみれの 喫煙人生が終了したのです

*******************************************

一夜にして 変化した私に 周囲は 皆んな
事態が飲み込めず 驚きどころか金縛り状態で
固まってしまいました


仕方がありません
「タバコ」=「さおり」だったのですから

そして面白い事に 何人かは慌てて
禁煙外来に走った、という現象も起きました



私は、というと全く禁断症状も無く
夢で見る事も無く、そのまま17年間
非喫煙者として 過ごしております


当時 周囲の驚愕っぷりも印象的でしたが
一番 心に残っているのが あまりコミュニケーションを取らなかった父親の反応です


私には直接 何も言いませんでしたが
母親には「さおりは本心ではタバコを辞めたかったんやな」と呟いたそうです


今でこそ「思いは現実化する」という
量子力学的な事が一般的になりましたが
当時は全く意味が分からず

でも なんだか とても核心をつく事を言われたような感覚に なったのを覚えています



という事で、あれはメカニズム的には
ある種、催眠術みたいなものなのか?
今でも よく分かりませんが
何事も ただただ必然の流れに沿って
起きていってるだけなのかもしれませんね


#創作大賞2024 #エッセイ部門


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?