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ユニクロ柳井社長の凄さ!

私は、ユニクロの事業活動を高く評価しています。
たとえば、随分昔のことになりますが、アンディ・ウォーホールの作品がプリントされたTシャツをリリースしました。
当時、頻繁に着ていたのをよく憶えています。

また、フランスのパリに進出した時は、とても素晴らしい宣伝活動をしました。
多くのパリっ子が見る媒体に広告を掲載したのです。
ヒントは、パン屋さんです。
パン屋さんでパンを購入するとパンを袋に入れてくれます。

その袋に広告を掲載

したのです。
フランスパンなんてのがあるくらい、フランス人はパンが好きな国民です。
ですから、パン屋さんを利用する頻度が高いのです。


さて、ユニクロと言えば「新聞折込チラシ」です。
かつては、週に1回チラシを新聞に折り込んでいました。
現在は減っているでしょうが、Webの時代だと言っても新聞折込チラシはまだまだ店舗集客の要です。

恐らく、チラシの企画から制作まで社内で行っていると思いますが、ここで柳井社長は本領を発揮します!
本領発揮とは、チラシの重要性をよく知っているということです。


チラシは、

ユニクロと顧客が出会う接点

です。
要は、顧客はチラシを見てユニクロに行くか行かないを決めるわけです。
ですから、どんなに素晴らしい商品を開発しようと、どんなに素晴らしい戦略を立案しようと、

チラシで失敗すると顧客は来店しない

ということです。


ある経営者に言わせれば、チラシなど単なる戦術です。
そして、

戦略に比べれば重要度が低いと思っている経営者が非常に多い

のが現実です。
ですが、柳井社長はよく知っています。

ユニクロの新聞折込チラシは、

最終チェックをしてGOサインを出すのは柳井社長

です。
この話を聞いたのは10年近く前なので、残念ながら今はわかりません。
ユニクロと顧客が出会う接点であるチラシに力を入れずして何に力を入れるのか?
売上高数兆円の企業経営者で、チラシの最終チェックをしているのは柳井社長だけでしょう。


チラシの最終チェックで思い出したのが、かつて私が勤めていた会社です。
その会社は社員400名、年商100億円強の量販店でした。
私はチラシの制作に携わっていたました。
そして、最終チェックはいつも社長が行っていました。
私のところには、社長から頻繁に電話がかかってきます。

「次のチラシの校正はいつだ?」

決まって用件はこれだけです。
表面上は柳井社長と同じようにチラシの最終チェックをするのですが、このチラシで売れるのか売れないのかの判断基準が間違っていたのです。
結果、私がこの会社を辞めてから2年後に倒産しました。
というオチです・・・


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