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『「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』

こちらnoteでは私が胸に刺さったり、気づきや学びが在ったり、自分を変えた本をご紹介していきます。

今回ご紹介する本は

『「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC

この本は私を大きく変えた本だなと感じています。

  • 自分の考え方

  • できごとや自分や人への見方、感じ方

  • 選択するもの

  • 人や自分との関わり方

これらがガラッと変わりました。

それは

  • 自分につながり、自分の感情とニーズを受け取る

  • 相手とつながり、相手の感情とニーズを受け取る


ここを意識するようになって、人との関係で安心を感じることが増えたり、自分が納得する選択ができるようになってきたからだと思います。

以前がダメだったというより、以前のこともすごく理解できて、受容できています。

これまでもいつも私が大切だった感情とニーズが在った
そこを受け取っていて、自分を責めることがとても減りました。


自己理解
自己共感
自己受容

これが安心と満たされる気持ちにつながっています。


でも反対にこの本を読んでから葛藤や痛みも感じています

それはそれぞれニーズ(価値観や願い、必要としているもの、大切にしているもの)が違う人たちがわかりあい、支え合い、協力し合うためにはお互いを尊重して話し合う必要がある。

でもそれがなかなか簡単ではない。

どちらが正しい
どちらがよりわかっている
効率や都合がいい
関係性を脅かすのではないかと感じる
相手を不快にさせたり、傷つけるのではないかと感じる

様々な要因から
「自分を表現することも相手を聞き続けることもとても難しい」
と感じるからです。


この本の中で、著者のマーシャルさんが指摘しているのは

「何が正しく、何が間違っている」という捉え方が在り、
「間違っているものは正されるべき」という考え方が在る。

それが暴力的な関わりになりやすいということ。

そのせいで自分や相手とつながり、安心して自分に在ることを表現したり、相手の中に在るものをじっくり聞くことが本当に難しいと痛感しています。

自分や相手を守るために隠す、合わせる、反発するなどが起きやすく、本当に在るものを表現したり、受け取ることが本当に難しい。

そしてそれはわたし達の本質ではなく、わたし達が受けてきた教育のせいだとマーシャルさんは語っています

そして私も未だにそこに怖れが在ります。

自分や関係性を守りたいという思いから簡単に自分や相手、できごとをジャッジしてしまう思考に乗っ取られます。

今何が正しいのか、良いことなのか
何が問題で、良くないことなのか

考えてしまう。

そんなこと望んでいないのに…

ただ相手と自分を尊重してつながりたい。
それだけ大切な人だから。

この本はそこを乗り越え、お互いをわかろうとして聞く方法やその難しさの原因、そこから何ができるのかを教えてくれます。

ここでこの本で書かれているNVCという非暴力コミュニケーションについて簡単に説明します。

NVC(非暴力コミュニケーション)


この本で書かれているNVC(非暴力コミュニケーション)とはアメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。

それぞれの感情とニーズを聞きあうことから相手も自分も尊重して何ができるのかを共に考えていこうとするコミュニケーションです。

言葉に留まらない、考え方を合わせたもの。


そしてNVCとは正反対のコミュニケーションや関わりがずっと昔から浸透していると書かれています。

マーシャルさんは本の中で以下のように語っています。


あなたのマインドは、「権威のピラミッドにおいて、自分より上の人からどう評価されるか」を心配するようにプログラムされていくのです。 そうしたマインドセットを育むのは、たいして難しいことではありません。人々に、自分や他者の内面で真に息づいているものとのつながりを絶つように仕向ける、つまり、他者からの評価を絶えず気にするようにさせさえすればいいのです。

『「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC

わたし達は小さな頃から周りからどう思われるかに注意を払うように教育されてきた。

そのせいとで自分の中に在る感情やニーズに気づくことができなくなってしまっている。

小さな頃に表現した感情やニーズは

弱い
わがまま
前向きじゃない

などと評価され、否定され、良いことを強制される体験があまりにも多い。

また何が良いか、正しいか、美徳なのかも散々叩き込まれている。

日常のあらゆる場面で理想的な人物像が流れている。

その結果、自分の中に在るたくさんの感情やニーズ、自分自身を良い悪いと評価するようになり、悪いと分類したものは劣等感、恥、罪悪感、自己否定などを感じるようになる。

行動や結果が重視され、一人一人の内面に在るものは置き去りや蔑ろになることも多い。


でもそのせいで自分の中に在る大切なものに気づけなくなったり、
力を発揮できなくなっている場合がとても多いんだとこの本を読んで気づきました。

自分の中に在る情熱や願い、力に気づく

自分の中に在る

  • 価値観

  • 願い

  • ニーズ

  • 情熱

  • 感性

  • 特性

  • 見方

  • 能力

  • 好奇心

この本を読んで

自分の中に在るものから生み出されるものの可能性やパワーを感じるようになりました。

同じように子どもの中に在るものにつながることで可能性やパワーにつながれると感じています。


また不登校の息子たちが怖れや痛みになっているもの、ブロックになっているものに気づくチャンスにもなると感じています。

できない、やらないの奥に在る本当の願い。
反対に願いが在るのにできなくなってしまう理由。

そこにも感情やニーズが在り、それをありのまま受け止めることで彼らのパワーにつながっていくという体験をしている所です。

自分に貼ったネガティブなレッテル
周りや自分を信頼できない痛みや怖れ
○○でなければ価値が無いなどの思い込み

この本でわたし自身も自分につながり、向き合うことで今までの体験から感じてきたこと、痛みや怖れに気づき、そこにある感情やニーズに気づき、受け取っています。

受け取りきるとブロックが少しずつ解除されるという体験を何度もしてきました。

痛みや怖れが強いものは感じて、受容していく時間と体験が必要になるんだなと感じています。

受け取られなかった感情が在り、
その痛みや怖れが未だに自分を縛ったり、挑戦したり、自分らしく在れないことにつながっているんだなと。

ここは私がもう一つ自分にすごい影響を与えた由佐美加子さんの本からの気づきが多いです。

無意識に書き込まれた思い込みのブロックに気づき、自分を解放していくことができる本です。

ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー
ザ・メンタルモデル ワークブック: 自分を「観る」から始まる生きやすさへのパラダイムシフト


今講座に参加しながら自分とつながり、受け取ることを続けています。

こちらの『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』も駅前本棚に置いています

是非お読みください。

ご紹介の記事も書いていきたいと思っています。

お互いの感情やニーズを聞き合うことから生まれるもの

一人一人それぞれ違う願いやニーズ、価値観が在り、
やり方やプロセスも違う。

それぞれが違うからこそ新たに気づくこと、新しいやり方やできることを探求・創造していける。

そこに更に可能性やパワーがひろがる。

NVCは人の可能性や力を活かすテクノロジーだなと思います。

不快や不満、上手くいかない、効率など即座に何とかしたくなることは多い。

でも怖れや痛みからの対処ばかりしていたら、新しいものを生み出すことは難しい。

今までの枠組みや思考の範囲になってしまいやすいから。


人との関係でも、

相手を脅かさないように
不快や迷惑を感じさせないように

自分がおびやかされないように
不快や迷惑を感じないように

そんなことばかり注目して、本当に在ることを明かせない。

そのせいでそれぞれが「一人だと感じやすい」。

そんなことが起きているんだなと思います。

それは持っている力を出し切れないことにもつながると思います。

「誰かの評価や期待に合わないことは危険だ。」

そう感じる自分を受容しつつ、自分のニーズから選択したり、表現することをトライしてみたい。

子どもや周りの人も同じように自分のニーズからできることがたくさん在ると感じて欲しい。

でも表現することで相手を脅かしたり、関係性にとって危険だと感じる自分が居る。

そんな自分を受け止めながら、それでもありのままつながれることを選択できたらいいなと思っています。


そんな風に感じながら何度も読み直し、不登校の息子たちとの対話に取り入れてきました。

そこで対話が難しい場面に何度も出会ってきました。

すぐ自分か息子たちのどちらかが悪いと責めるのかを考えてしまう。

私は自分のせいにしがちです。


でもそこでも自分の感情とニーズにつながることで、自己理解、自己共感、自己受容できると感じています。


悩んだり、責めたりしている時にも自分の中にたくさんの感情とニーズが在る。

その中から自分が一番強い感情や大切だと思うニーズを理解すること。

落ち着き、安心してから子どもに伝えたり、子どもの中に在るものにつながれるという体験も何度もしました。


職場
友達

以前よりありのままを表現したり、深く聞き合えて、安心が増えています。

でも反対にそこで感じるのはわたし達は落ち着いて自分や相手につながることが難しい場面が在るということ。

サバイバルモードでは自分や相手につながれない

わたし達はサバイバルモードになっている時は自分や相手につながることがとても難しい。

例えば

緊張
不安
焦り
混乱
わからない
怖れ
過去の傷や痛み
プレッシャーがかかる
自分が脅かされると感じる

こんな場面や内容の時は脳は不安や危険を感じるとサバイバルモードになり、神経が過敏になり、危険を察知しようとします

ネガティブなことを探したり、不快を快に変えようと躍起になってしまう。

そして思考脳が停止して、即座に闘争か逃走反応になりやすい


視野が狭くなったり、自分が望まない言動を制御する力も弱くなると言われている。

このことを理解することで、自分や子ども(相手)の反応に理解や共感することができるようになりました。

相手の言動がまだまだ怖くて、反応するけれど、そこで自分に寄り添い、安心することができると何度も体験して、実感しています。

また自分だけでなく、相手もまず落ち着くスペースを取ったり、安心してつながることを優先することを大切にできるようになってきました。


感情的になる自分や相手を責めたり、分離しなくていいと安心を感じています。

脳が危険だと感じた時の反応については脳、トラウマの本で詳しく説明されています。

私が参考になった本をいくつか掲載します。


『BRAIN DRIVEN 』は Kindle Unlimited 会員無料の本です。(変更在り)Kindle Unlimited は初回30日体験無料なので、体験期間なら無料で読むことができます。

私は時間が無い中でも本を読みたいので電子書籍をスマホの読み上げ機能をつかって聴く読書しています。

 Kindle Unlimited 対象の本も何冊も読んでいるのでとてもお得に本が読めています。

良かったらお試しください。

尊重したつながりを感じるから人は安心して自分につながり、力を発揮できる

先ほどご紹介したこどものスモールトラウマのためにできること: 内面で何が起きているのか』に

何より優先するのはリスペクトとつながりだと書かれています。

わたし達は安心したつながりを感じることで自分を信じて、自分の中に元々ある力を発揮することができる。

自分を大きく見せたり
価値を出そうとしたり

そいう怖れや脅かされる感覚からではなく、

自分の内面につながり、そこに在る力、知恵、情熱を受け取り、発揮することができると思う。

NVCはそのために何ができるのか
反対に何がブロックになるのかを理解するために大きな力になると感じています。



まとめ:相手も自分も共に尊重してつながることで、安心と可能性がひろがっていく

『「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVCを読んで、取り入れていく中で、たくさんの気づきが在り、そのパワーを感じ続けています。

今も新たな気づきが後を絶たない。

日常の至る所で評価、非難、強制が溢れていると感じる。

でもそれさえも怖れや痛み、サバイバルモードから起きていることかもしれない。

また相手から評価、非難、強制されると感じるのは今までの体験から思い込んでしまっただけ、過去の再生かもしれない。

今本当に目の前にいる人とつながっていますか?
相手が本当に伝えたいことを受け取っていますか?


過去の再生で勝手に解釈、判断していることはとても多いと痛感しています。

痛みや怖れを回避しようとして、今の相手とつながれていないこと、その人が伝えたい真意を聞けていないことが本当に多いんだなと感じています。

だから反応することも受容しながら、

それでも
わかり合いたい、
大切にしたい
という願いやニーズを手放さず、諦めない。

それぞれが自分の願いやニーズを明確にして、
相手も自分も尊重しながらつながる

そこで安心や可能性がひろがっていくんだと思います。

「今在ることをしっかり見て、聞いて、受け止めること」

これは本当に簡単じゃない。

だからこそ、そのために何ができるのかを日常の中で考えていきたいと思う。
つながりの中で語り合っていきたいと思う。

共に支え合っていけたらいいなと思う。

この本からそんなことを受け取っています。

自己紹介

向ヶ丘遊園駅近くにある「白いハコ」駅前本棚にておすすめの本を並べています。

【私】

息子たちの不登校でいろいろなジャンルの本を読む中で、自分に向き合うことに。
対話、傾聴、NVC、トラウマ、脳、無意識、心理的安全性などの本が多めです。

現在はNVCや対話を本や講座で学んだり、取り組んでいます。

【大切にしたい】

  • それぞれが自分につながり、お互いを尊重しながら聞き合えること

  • 自分の願いや価値観から生きたい!選択したい!


【やりたいこと】

  • 読書会や対話会

  • ニーズカードで自分につながり、それぞれが自分ニーズや願いに気づく

本棚にノートを置いています。

感想や気づき、気になる言葉など感じることを書いてもらえると嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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