イラっとしたり、感情的になる時、まず混乱している自分を助けに行って、理解しよう!
イラっとしたり、感情的になる時、どんな言動をしていますか?
自分にどんな声をかけていますか?
ネガティブ感情は良くないとポジティブに捉え直したり、
抑圧したり、無かったことにする。
イラっとしたり、感情的になる自分を責める。
でも我慢の限界を超えて、爆発する。
普段はそんなことを言わないのに
態度に出してしまったり、
感情をぶつけてしまう。
後になって酷く落ち込み、
また自分を責めてしまう。
または相手のせいだと思って、
相手と距離を置いたり、心を閉ざす。
自分のネガティブな感情をどう扱っていいのかわからず、
抑圧したり、気分転換したり、無かったことにする。
それでもまた我慢できずに、暴発してしまう。
そんな無限ループ。
その上同じことが起きないようにもっと自分の感情を我慢したり、
どうしたら気を逸らしたり、なかったことにできるかを考え出す。
どんどん自己表現ができなくなったり、
どんどん本当の自分から遠ざかってしまう。
自分の中に在る本当の気持ちは抑え込むしかなくなってしまう。
悲しさ、
憤り、
寂しさを感じる。
または
満たされなかったり、
自分を信頼できなかったり、
不本意
無力感
安心したつながりを感じられない。
こんな風に感じることはありませんか?
今までのネガティブ感情の扱い方では自分や相手と分離するしかない
今までネガティブ感情は
良くないもの
厄介なもの
危険なもの
こんな風に教えられてきたように思います。
感情に振り回されず、
やらなければいけないことをやるのだ!
正しいこと、良いこと、今必要なことをしなければ!
家庭、学校、職場で求めらることに応えることが優秀で、
自分の気持ちに負けることは
弱い
自分勝手
甘え
そんな風に小さな頃から関わられている。
恥、罪悪感、劣等感を感じるように刷り込まれている。
トラウマ、無意識、傾聴、対話、レジリエンス、脳や神経の反応、NVC、子どもの発達、学習性無力感、心理的安全性などの様々なジャンルの本を読む中で、ネガティブ感情に対する考え方や扱い方が今の苦しさや人間関係の難しさの根っこに在ると感じるようになりました・
また息子たちと感情的になったり、心を閉ざした場面で自分の感じていること、考えていることを書き出して、問い直していく中でも実感しています。
そこで息子たちとその時私の中で何が在ったのかをシェアして、彼らがその時どう受け取って、何を感じたかを話し合っていく中でも痛感してきました。
抑圧も暴発もどちらもお互いの為にならない。
抑圧が強ければ、暴発も強くなる…。
自分を抑圧して相手を受容したり、合わせる。
ネガティブ感情をそのままぶつける。
どちらも関係性を壊してしまったり、
わかりあえないと感じてしまう可能性が高くなる。
寂しさ
悲しさ
虚しさ
憤り
これらを感じることを避けられない。
ではどうしたらいいの?
まず自分に寄り添い、理解し、共感し、受容する
まず感情的になっているということは脳や神経、身体がサバイバルモードになっている場合が多い。
生存本能は常に危険を探していて、あっという間に脳や神経、身体が反応するようにできている。
サポートやケアが必要な場面だなと思います。
だから自分を助けに行くことが最優先。
自分が安心安全でいないと安心安全な関わりはできない。
それは当然のこと。
そんな自分を責めるのは、病気で寝込んでいる時にいつものように動けと脅したり、責めていると同じこと。
まず休息や療養が必要になる。
実際に情動や感情が混乱していたり、危険を感じる時に脳はサバイバルモードになり、原始の脳である爬虫類脳が優位になっている。
闘争か逃走、思考停止(フリーズ)になりやすく、
自分の言動の制御が難しかったり、良い方法を考えることが難しい状態。
危険を察知した際、サバイバルモードになって、生存を守ることは人間にとってとても大事な機能になる。
でも実際に危険でなくても私たちが危険と感じるものが在る。
混乱
不確実
未知
自分の体験から答えがわからないこと
自分にできるか不安なこと
過去の痛みの再生
過去の痛みを回避するために考え出した信念やルール
時間や心身の余裕…
これらでも危険を感じ、反応してしまう。
イラっとしたり、感情的になっている時、相手に正しさを押し付けたくなる時などは自分がサバイバルモードになっている可能性が高い。
自分のサバイバルモードに気づき、まず安心安全を感じられることを最優先することがとても大事だと思う。
私は自分に寄り添い、優しい声をかけるようにしている。
そして
「じっくり気持ちを聴くからね」
と自分の内側に耳を傾けるようにしている。
また時間に余裕が無い時は
「後でじっくり話を聴いて、気持ちや大切にしたいことを受け取るからね」
と声をかけている。
その場で即座に今起きていることや自分の思いと相手の思いを理解したり、解決したり、相手に伝えないとダメだというのも教育が私たちに教え込んできたものだと思う。
即座に判断して、すぐ行動するようにプログラムされてきた。
でもじっくり感じて、受け取る時間を取ることがすごく大切なんだをNVCを学んだり、自分や相手の感情とニーズを聞き合う体験をする中で感じてきた。
自分や相手が何をわかって欲しいのか、願っているのか、大切にしたいのかがわからないとどうしたら良いかなんて、わからないし、決められない。
またじっくり感じて、聞き合う方が相手や自分をむやみに傷つけない。
後悔や自責が減る。
即座に判断したり、解決したり、行動するのは誰の為なんだろう?
誰かが思い描くこと、システム(家庭、学校、地域、社会)が望むことの為ではないのか?
それでそこに居る人たちは満たされることを選択できているのか?
大切な人との安心したつながりを感じられるのか?
それが自分にとって大切で、相手にわかって欲しいことなことならなおさら、
大切なことが明確になってから、落ち着いて、わかりやすく伝えたほうがいい。
相手を責める形や
自分の意見や気持ちだけが正しいことのように伝える。
こんな風にしたいなんて誰も思っていないと思う。
でもそれしかできないし、わからない。
今まで教えられてきたネガティブ感情の扱い方では自分の願う形にはならないということなんだと思う。
自分が何を感じ、何を願っているのかまったくわかっていない
NVCでは自分と相手の感情とニーズ(満たしたいもの、願っているも、大切にしたいこと)を大切に聞き合い、お互いのニーズを尊重したストラテジー(手段)を一緒に模索していく。
NVCを学んだり、自分の感情とニーズをじっくり感じ取ることや聴いてもらって、感じてもらうことを体験していく度に、自分の感情やニーズをまったくわかっていなかったんだなを痛感している。
なぜそんなに怒っているのか
なぜそんなに悲しいのか
そもそも怒りなのか、悲しさなのかもわかっていない。
わかっていないから感情をぶつけてわかろうとしている。
でもその結果人間関係が難しくなってしまう。
夕飯を作りながら子どもがゲームをしていることにイライラして、宿題をやりなさいと怒る。
それは自分がとても疲れていて、夕飯を作るべきと思うけど、本当はやりたくないと感じているからかもしれない。
子どもが自分を怒らせると感じているけれど、本当は自分には休息が必要だったり、自己共感や自己受容、相手からの理解や共感が必要なのかもしれない。
それが欲しいという心の叫びかもしれない。
一人一人違う感情とニーズ。
それがわからないとどんな行動を選択したら良いのかまったくわからない。
子どもを怒っても解消されない。
自分のニーズの休息も自己共感や自己受容もできていなければ、ニーズは満たされないまま。
子どもに怒ったことを後悔し、疲れている自分を追い込んで、傷つけているかもしれない。
自分が何を感じているんだろう
何をわかって欲しいのだろう
何を満たしたかっただろう
何を大切にしたかっただろう
何を願っているだろう
自分にしかわからないし、感じられないこと。
じっくり感じて、そのメッセージを受け取らないと自分の願うことを叶えることはできない。
これを痛感しています。
何を感じ、何を満たしたかったのだろう? 自分からのメッセージを受け取ろう!
ネガティブ感情は
「自分のニーズが満たされていませんよ。
ニーズを満たす行動をしてください」
という自分からのお知らせ。
それを受け取らないと自分が本当はどうしたいのかがわからない。
NVCではそれぞれが自分のニーズを満たそうとしていろいろな言動でトライしていると言われている。
でも今までの社会では感情を面倒、厄介、良くないこととして扱われてきたため、感情やニーズにアクセスすることが封じられている場合がとても多い。
そのせいでとんちんかんなストラテジー(手段)を取ってしまったり、反対にニーズから遠ざかる言動を選択してしまっている場合も多い。
先ほどの例も同じ。
先日NVCの講座でも下記の例が出ていた。
【例】子どもが勉強ができない時に、
子どもに「頭悪いわね」と言ってしまう。
親のニーズは子どもが勉強ができて、社会で安心して暮らせるというニーズかもしれない。
でも「頭が悪い」と言ったことで、何の役にも立たない。
それどころか子どもは自分は頭が悪いと決めつけ、信じこんでしまうかもしれない。
また頭が悪いことを怖れて、必死に勉強するかもしれないけれど、自分は頭が悪いと信じ込んだことは消えない可能性が在る。
ネガティブな自己信念はフィルターになり、何か望まないことが起きた時に自分は頭が悪いからだということに紐づけてしまう。
それが自分を制限したり、
可能性に気づけなかったり、
挑戦できなくなったり、
相手の言動を非難と捉えたり、
人自分を信頼できなかったり、
人間関係のトラブルや難しさの元になってしまう。
先ほどサバイバルモードのことに触れたけれど、過去の痛みや傷はサバイバルモードになりやすくしてしまう。
そのせいで起きていること、相手の言動を危険だと感じやすい。
また自分の感情とニーズに無自覚でいることが更に自分や相手を傷つけることにつながってしまう可能性が在る。
こういうことが頻繁に起きているんだなと講座やコミュニティ、youtubeチャンネル『社長!今日も斬らせていただきます』を何度も聞く中で、痛感している。
だから簡単じゃないし、すぐに上手くできないけれど、諦めず小さなことをコツコツと積み重ねることが大事だなと思う。
外側の評価、基準、価値観や否定、強制の無い中で、安心して自分につながって、自分からのメッセージを受け取ることが本当に大事だと思う。
どんな感情も在っていいし、大切! 安心してじっくり感じることで受け取れる
私たちは自分たちが望んだわけではないのに、たくさんの良い悪いという概念を内側に取り込んできた。
だから自分の感情やニーズを感じ取ろうとした時に、取り込んだ価値観や評価、基準が邪魔して、なかなか感じ取れないし、許可できない、受け取れない。
自分の理想と違う自分を感じることがとても怖い。
こうでなければ危険だ、こうあるべきが湧き上がる。
そんな抵抗が起きたり、良いことにすり替えようとすることがとても多い。
でもこれまで書いてきたように自分の本当に感じていること、その感情が教えてくれる自分が本当は満たしたいこと、願っていることにつながらない限り、相手の内側に在る感情やニーズを感じ取れないし、受け取れない。
その結果分離や不本意な現実が繰り返されてしまう。
由佐美加子さんの『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』の世界に触れるとそれを更に痛感する。
自分が創り出している正しいと思っていること、こうあるべきと思っていることが自分や大切な人、共に居る人を傷つけてしまったり、遠ざけてしまう。
『ザ・メンタルモデル ワークブック: 自分を「観る」から始まる生きやすさへのパラダイムシフト』に載っている様々なワークをしていくと、どれだけ自分の中に在ることを良い悪いと判定して、悪いとしたものを抑圧しているかに気づく。
自分の中で悪いと抑圧したものは相手にも強制したり、否定や攻撃したり、分離することにつながる。
抑圧が多ければ多いほど、周りにもそれは押しつけられてしまう。
どんな感情も在っていいとして、受け取って、そこに在るニーズを理解していくことがとても大事だと思う。
自分が許せない感情やニーズが在るのは痛みや怖れの体験が在るからなんだとこの本や由佐さんの講座の中で感じてきた。
抵抗したい気持ち
在ってはならないという気持ち
隠したい気持ち
それも在っていい。
ダメなことなんて一つもない。
それぞれの気持ち一つ一つにニーズが在る。
それを全て包み込んで、受け止めていくプロセスこそ大事なんだと思うようになった。
だから抵抗が在っても、
隠したくても大丈夫。
全てを受容しながら自分や相手の感情とニーズにつながっていくことがとても大事だと思うようになった。
自分を理解し、共感し、受容することが安心したつながりへの道
それぞれの感情とニーズが在り、
サバイバルモードになることが在る。
それを理解し、共感し、受容していくと、自分で在っていいを実感できて、落ち着いていくことができるなと感じている。
サバイバルモードに気づかないまま、暴発させてしまうと、相手も自分も傷つけ、関係性を壊してしまう。
だからまず自分を助けに行くことが最優先だ。
そして自分を深く理解し、傷や痛み、怖れが在る自分に強化し、受容していくこと。
そこでやっと生存本能の感情やニーズではなくて、自分が本来持っている感情とニーズにつながって、理解できる。
そこから相手を理解したいと思って耳を傾ける余裕や願いが生まれる。
慣れていないから簡単じゃない。何度も体験して、感じてみよう
実際に体験して、感じてみて欲しいなと思う。
ネガティブ感情
わがままだと思う感情やニーズ
隠しておきたい感情やニーズ
どれも感じ取ると
それがどれだけ自分を大切に思っているのか
幸せを願っているのかを感じ取れると思う。
言葉でなかなかうまく表現できないけど、実際に体験して、感じてみるとそれを感じ取れると思う。
それぞれがまず自分の心の声を受け取って欲しい。
自己理解、自己受容したところから人とつながる。
そこから見える世界はまた違うと思う。
そして共に感情とニーズを尊重する関わりをしていく。
私はまだまだ入口にたったばかりで、本当にいろいろ上手くできない。
だからこそ共に探求したり、上手くいかない悲しさを受け取りあったり、知恵を分かち合う仲間が欲しいなと思う。
息子たちとやってみて、自分が不充分だと感じる事より、共に聞き合い、支え合う仲間だ思う方がとても気楽だし、安心だなと思う。
また正しさを押し付ける形ではなく、彼らが向き合うタイミングで安心の場をつくり、本当はどうしたいのかを考えることをサポートしたり、守れると感じている。
自分や相手を不充分だと感じさせる関わりではなくて、
自分の願いから生きるサポートをする関わりができると感じている。
ぜひ体験して、共にサポートできる関わりを探求してみませんか?
感情とニーズにつながる体験のご案内
10月は白いハコで2回感情とニーズにつながる場を開催します。
どちらもコラボでの開催になります。
開催場所 向ケ丘遊園駅前 GINZA FOREST2F 白いハコ
①こころを見える化する「きもちのへや」
コラボ めいめいさん・築地美津子さん(マチノパズル代表)
10/11(金) 10時~17時
自分・パートナー・子ども・両親
自分のきもちや大切な人のきもちをカードを使って、見つめてみよう
子どもニーズカードの販売も在ります。
ただおしゃべりしにきてもらっても大丈夫です。
気楽にお話ししに来てください。
②「ニーズにつながる おしゃべり会」
コラボ かずよさん アカウント kokoroni.aroma
10/18(金) 12時~16時
12時よりランチを持ち込んで、おしゃべり
13時~14時 ニーズカードを使って、それは何を満たしたいのか、何を大切にしたいのかにつながるおしゃべり
14時~ご希望が在ればニーズにつながるおしゃべり 雑談や相談なども
※10時~かずよさんのスキンケアのワークショップが在ります。(要予約)
kokoroni.aromaこちらのインスタグラムのアカウントから確認やご予約をお願いします。
ぜひお気軽にお越しください。
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