見出し画像

高校生のなりたい職業1位は男女ともに「国家公務員・地方公務員」

高校生の将来の夢や目標はどんなものでしょうか?今年も昨年(2021年)に続き、イマドキの高校生の仕事に対する考え方や、なりたい職業、取りたい資格などについてリサーチしました。

1.高校生のなりたい職業TOP3は「国家公務員・地方公務員」「教師・教員・大学教授」「システムエンジニア・プログラマー」

高校生に将来いちばんなりたい職業を聞きました。

なりたい職業全体のTOP3は、「国家公務員・地方公務員」「教師・教員・大学教授」「システムエンジニア・プログラマー」でした。そのほかにも、昨年の調査と同じく「看護師」「保育士・幼稚園教諭」「薬剤師」などの国家資格が必要な職業もランクイン。「事務職・営業職」「機械エンジニア・整備士」「ゲーム業界の仕事」なども入りました。

男女別にみると、JKのTOP3は「国家公務員・地方公務員」「看護師」「教師・教員・大学教授」。今年は「国家公務員・地方公務員」が1位となり、昨年1位の「看護師」は2位となりました。その他ランクインしている顔ぶれは昨年と変わりませんが、順位には多少の変動がみられました。
また、高1JKでは「薬剤師」がやや高めでした。そのほかにも「臨床検査技師・診療放射線技師」が昨年の11位から6位にランクアップしています。

JKが「国家公務員・地方公務員」になりたい理由として、周りにいる人の影響や、外交官に憧れるという声がありました。「看護師」は、身近に働いている人や憧れる人がいたり、家族の入院がきっかけになったりしているようです。

一方DKでは、「国家公務員・地方公務員」「システムエンジニア・プログラマー」「機械エンジニア・整備士」がTOP3となりました。昨年2位だった「国家公務員・地方公務員」がTOPに。昨年1位だった「教師・教員・大学教授」は、今年は4位となりました。

DKが「国家公務員・地方公務員」になりたい理由には、コロナ禍で教育現場の環境整備に努める姿を目の当たりにしたといった声も上がっています。「システムエンジニア・プログラマー」は、小さい頃からプログラミングを身近に感じている、AIの開発をして貢献したいといった声がありました。特に高2DKで割合が高くなっていました。

また、なりたい職業が「決まっていない・わからない」と回答した高校生は、全体で2割強。学年別にみると、昨年と同様に学年が上がるほど割合は低くなっていました。進級するにつれて、具体的に将来のことを考えている様子がうかがえます。

そのほか、昨年はランキング外だったものの、今年は10位以内にランクインした職業をJK・DKそれぞれご紹介します。

今年ランクインした職業をピックアップ!

【JK】臨床検査技師・診療放射線技師 <2022年6位ランクイン>
・けがが多く、かかりつけの病院の放射線技師の人にお世話になって、かっこいいなと憧れたから(高2女子)
・病名を診断するのにも、がん等を治療することにも役立てる診療放射線技師がすごいと思ったから(高2女子)
・ドラマを見たから(高1女子)

【DK】公認会計士 <2022年10位ランクイン>
・経済に興味があるから(高2男子)
・国家資格に挑戦して自分のレベルを上げようと思ったから(高3男子)
・金融関係の仕事につこうと考えたときに、一番給料が良いから(高3男子)

身近な人や実際に働いている人をみて憧れを抱いたり、メディアなどの影響も受けたりしつつ、しっかりと将来のことを考えている様子がうかがえます。

2.高校生が持っている資格1位は、「実用英語技能検定(英検)」

次に、就職や進学に役立つこともある資格について、高校生が現在持っている資格を聞きました。持っている資格はすべて回答してもらいました。

現在持っている資格が「この中にはない・資格は持っていない」と回答した高校生は、全体で4割弱。男女別にみると、DKのほうがJKよりも割合が高く4割超に。学年別にみると、学年が上がるにつれて割合は低くなりました。

全体TOPは「実用英語技能検定(英検)」で4割超2位は「日本漢字能力検定(漢検)」で2割超でした。3位以降は「実用数学技能検定(数検)」「TOEIC・TOEFL」「電卓計算能力検定」が続きました。 上位の資格は、高校受験や大学受験においても資格を持っていることで加点される学校もあるため、すでに取得をしている人や、在学中に取得したという人が多いのかもしれませんね。

男女別でもTOP3は男女ともに全体と同じ顔ぶれに。割合でみると、DKよりもJKのほうがやや高くなっています。また、JKでは「Word文書処理技能認定試験」「硬筆書写技能検定試験(旧ペン字検定)」も2%台ではありますが、5位に入っています。

グラフにはありませんが、すべての学年でも「実用英語技能検定(英検)」がTOP3年生では5割超で、特に高3JKで6割弱の高い割合でした。

3.高校生が取りたい資格は、「実用英語技能検定(英検)」「TOEIC・TOEFL」がTOP2!

今度は、高校生に近いうちに取りたいと思う資格について聞きました。

全体では、「実用英語技能検定(英検)」「TOEIC・TOEFL」がTOP2という結果に。現在持っている資格と同じく「実用英語技能検定(英検)」が3割強で1位に。2位の「TOEIC・TOEFL」は、現在持っている資格では3.6%にとどまりましたが、取りたい資格では2割超となりました。

学年別にみると、1~2年生では「実用英語技能検定(英検)」が1位ですが、3年生では「TOEIC・TOEFL」が約3割で1位に。大学受験で指標にされることや、就職でアピールできたり、将来的に海外でいかせる語学力を身につけられたりすることが、3年生に選ばれる理由かもしれません。

全体の3位以降には「日本漢字能力検定(漢検)」「簿記検定」がランクイン。漢検や簿記、数検などが上位にランクインしたのは、2020年度の大学入試改革により、主体的に学ぶ態度や積極性などが受験生を評価する指標のひとつになったことも資格取得を目指すにきっかけになるのかもしれません。

男女別にみると、4位までのランキングは男女ともに同じ結果に。1位の「実用英語技能検定(英検)」は、DKよりもJKのほうが高い割合になっています。JK5位「秘書検定」、JK6位「色彩検定」もJKの割合が高くなっていました。 DKのほうが高い割合なのは、システムエンジニア・プログラマーなどでいかせる「基本情報技術者」や、消防士などでいかせる「危険物取扱者」。また、全体7位の「ITパスポート」は、DKでは5位にランクイン。将来システムエンジニア・プログラマーを目指す人のほか、仕事に必要なITスキルを身につけたい人にも注目されている様子。


なりたい職業のTOP3は昨年と同じ顔ぶれでしたが、今年は「国家公務員・地方公務員」が1位となりました。高校生がなりたい職業を決めるきっかけの多くは、身近な人の存在や助けてもらった体験、憧れなどが動機になっているようです。また、将来を見据えて取りたい資格を真剣に考えている様子もうかがえました。資格の取得も視野に入れつつ、なりたい職業に一歩ずつ近づけるとよいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。「フォロー」と「スキ」をいただけると今後の励みになります。「スキ」は記事下の「♡」を押してください。「フォロー」の場合にはログインが必要になります。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2022年11月14日~2022年11月15日
有効回収数:1024サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

【調査データの引用・転載について】
調査データの引用・転載の際は、必ず「出典:LINEリサーチ」と明記いただけますようお願いいたします。引用・転載先がWebページ(メディア/ブログ等)である場合には、該当ブログ記事のURLをリンクしてご掲載ください。

報道関係者様による引用の場合、利用・掲載状況の把握のため報道関係のお客様からのお問い合わせまでご連絡いただけると幸いです。

【LINEリサーチについて】
『リサーチノート』はLINEリサーチが運営する調査メディアです。LINEリサーチでは600万人を超える豊富なモニターによりテーマごとに様々な調査が可能です。スマートフォン調査をお考えの場合は、お気軽にご相談・お問合せください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?